レタスとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- レタス
- 学名
Lactuca sativa
- 英名
- Lettuce
- 和名
- ちしゃ
- 科名
- キク科
- 属名
- アキノノゲシ属
- 原産地
- 中近東、地中海沿岸
レタスの特徴
レタスは、アブラナ科の代表のキャベツと形は似ていますが、じつはキク科の野菜です。
先端が赤っぽくフリルになっているサニーレタス、長い茎を食すアスパラガスレタスとも呼ばれるステムレタス、結球が緩くしんなりした食感のサラダ菜、アジア圏で食べられているサンチュ、楕円で緩い結球のコスレタスなど、種類が豊富で味もそれぞれの特徴があります。
和名は「チシャ」と言い、レタスを切ると白い乳のような液が染み出てくることから「乳草(ちちくさ)」と呼ばれ、そこから「ちさ」、「チシャ」へと変化しました。
レタスは、古代エジプト時代にはすでに食されていたようです。日本へは中国から伝来しましたが、当時は「掻きちしゃ」が主流でした。現在のレタスの主流である玉レタスは、第二次世界大戦後、アメリカから伝わってきました。
レタスの種子は、光に当たらないと発芽しないという「好光性種子」の性質を持っているため、種をまくときは土を被せすぎないように注意します。高温条件や日が長くなるなどの長日条件により、花芽が形成されてとう立ちします。
レタスの詳細情報
園芸分類 | 野菜 |
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草丈・樹高 | 20~30cm |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | 弱い |
耐陰性 | やや弱い |
花色 | 淡い黄色 |
レタスの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
収穫 |
レタスの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。
温度
生育適温15~20℃です。どちらかといえば冷涼な気候を好みます。
用土
プランター栽培の場合は、野菜用の培養土で育てましょう。
畑栽培の場合は、植え付け前に土を耕す準備が必要です。土が酸性に傾いている場合は、まず植え付けの2週間前位には石灰を入れ、耕しましょう。その1週間後に完熟堆肥と元肥を入れ土になじませます。ミニトマトは肥料をそれほど必要としないため、元肥は少なめにしましょう。土の酸度は、市販の酸度測定液などを使うと安価で簡単に調べることができます。
窒素分を含む肥料は、石灰と合わさることで窒素分がアンモニアガスとなって消失してしまうため、同時に使用してはいけません。
なお、この場合の石灰とは「消石灰」や「苦土石灰」をさします。牡蠣殻などの「有機石灰」ではそのような化学反応は起きないので、どうしても日数がない場合は「有機石灰」「完熟堆肥」「有機肥料」を使うと同時に混ぜ込むことが可能で、すぐに種まきや植え付けができます。
レタスの育て方のポイント
水やり
植え付け直後は、根が乾かないように十分に水を与えます。逆に結球が始まると根腐れが起こりやすくなるので、控えめな水やりを心がけます。
肥料
元肥重視で、追肥は結球してから与えましょう。
病害虫
高温になりすぎると軟腐病や菌核病になりやすく、 3月~5月にアブラムシが発生します。アブラムシは新芽や茎、若い葉や葉の裏にくっついて吸汁して株を弱らせます。見つけ次第、駆除しましょう。
レタスの詳しい育て方
選び方
本葉が4~5枚くらいのものが一番良い大きさです。苗があまりに大きすぎると根が土になじまず腐ったり、逆に小さ過ぎると枯れてしまいます。
種まき
春まきのレタスは、高温で花芽ができ、日を長く当たると、とう立ちをしてしまいます。
秋まきのレタスは、栽培スタートが遅すぎると、生育適期に気温が低すぎて育たなくなってしまいます。種をまく時期には注意しましょう。
レタスの種は好光性種子なので、種をまいた後は、薄く土をかぶせる程度でよいでしょう。発芽適温は、18~20℃です。育苗ポットに4粒程まき、発芽するまで土を乾燥させないようにしましょう。
植え付け
1玉のスペースは30×30cmです。植穴に水を入れて、浸透させたら、苗を入れて土をかけ、軽く押さえて植え付けます。
花
春まきのレタスは、高温で花芽ができ、アキノノゲシに似た淡い黄色い花を咲かせます。
収穫
結球部分を押してみて、軽く弾力があり締まった状態が収穫の目安です。