ヨーロッパの片田舎へタイムスリップ。ぬくもり溢れる南青山のフラワーショップ『COUNTRY HARVEST』
渡邊ありさ
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ブルーベリーの実が色付く季節。東京、南青山の裏道に佇むフラワーショップ『COUNTRY HARVEST(カントリーハーベスト)』へ、フラワーデザイナーの大上牧子さんを訪ねてお邪魔しました。
庭のデザインや施工も請け負っている『COUNTRY HARVEST』。店先には、たくさんの鉢植えの植物がいっぱいに並び、まるで都会の真ん中とは思えないような、ヨーロッパの片田舎を彷彿させる空間になっています。
コンセプトは‟田舎で収穫した花たち”
1994年に、フラワーデザイナーの深野俊幸さんが立ち上げた『COUNTRY HARVEST』。店名にもなっている‟田舎で収穫した花たち”をコンセプトに、23年間この場所でたくさんのお客様を迎えてきました。
店内は柔らかなクリーム色の壁に覆われて、あたたかな印象。植物の品揃えも多く、彩りがとても豊かです。そして、オーナーの深野さんにより集められたアンティーク雑貨や手作りされた家具が、空間にぬくもりを与えます。
絶妙な色や形の違いを見極めて
仕入れを担当されている大上さん。仕入れる花について「やはり『COUNTRY HARVEST』のコンセプトである‟田舎で収穫した花”をイメージして野から摘んできたような小花のような花を中心に選んでいます。あとは、オーソドックスな花でも、形や色に個性があるもの。また私自身も初めて見るような花も積極的に仕入れています。そして季節を感じられるものですね。お客様の用途により、季節を先どりした仕入れも行います。」と、教えてくれました。
この日も、フレッシュなヒマワリとともに、赤く色付いた大ぶりのナナカマドが並ぶなど、四季の移り変わりを感じることができる店内。
ブーケやアレンジメントについては「これでなければいけないというものはありませんが、様々な種類の花をたくさん使うのが『COUNTRY HARVEST』スタイル。」という大上さん。同じ品種の花でも絶妙な色や形の違いが見極められ、お客様のオーダーに基づいて丁寧につくられていきます。
人の手により、少しずつ作りあげられたお店のぬくもり
『COUNTRY HARVEST』では、アンティークの缶や瓶も、花器やインテリアに早変わり。「こうした缶や瓶などに、気軽に花を生けて楽しんでもらえたらいいなと思います。まずは少しの花から、花のある暮らしを始めてもらえたら。」と、大上さんが想いを教えてくれました。
店内には手作りの雑貨や家具もたくさん並んでいます。こちらの、色とりどりのリボンが収納される棚も、オーナー深野さんによる手作り。『COUNTRY HARVEST』に漂うぬくもりのある雰囲気は、そこで働く人のあたたかさはもちろん、このような愛情が込められた丁寧な店作りが秘訣になっているようです。
さいごに
お話を聞かせていただいた『COUNTRY HARVEST』フラワーデザイナーの大上さん。学生時代から花を学んでいた大上さんは、『COUNTRY HARVEST』のスクールに通い始めたことをきっかけに、この場所で働き続けることになります。
長年この街でフラワーショップを営んでいると、まわりの街並みや、来店されるお客様がどんどん変化してきているとのこと。ただ、そんな中でも大上さんは「『COUNTRY HARVEST』は変わらないことを大切にしたい。」と、柔らかな笑顔で今の想いを教えてくれました。
都会の真ん中に佇む、どこか懐かしいようなあたたかな空間。そこで出会うことが出来るのは、田舎で収穫したような瑞々しい草花。ヨーロッパの片田舎へタイムスリップをする気分で、是非『COUNTRY HARVEST』を訪れてみてください。
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