育てるを楽しむ|プロトリーフ二子玉川本店がリニューアルオープン!
LOVEGREEN編集部
このライターの記事一覧
東京・二子玉川の人気ガーデンセンター「プロトリーフ二子玉川本店」が玉川髙島屋S・C本館屋上へ移転・リニューアルオープンすると聞き、はやる気持ちを抑えながらグランドオープン前日に訪れました。同社スタッフであり、洋ランのスペシャリストとしても知られる清水柾孝さん、同店に勤務する寄せ植えのスペシャリストの垂井愛さんにお会いして、新店舗についてくまなく聞いてきたので皆様にお伝えします!
目次
プロトリーフ二子玉川本店はどんなガーデンセンター?
運営するプロトリーフとは?
(株)プロトリーフは、「植物が喜ぶ」をコンセプトに培養土をメインとした園芸資材の製造・開発・販売を全国的に展開する園芸用土メーカー。その直営ガーデンセンターとして現在、2024年11月9日にリニューアルオープンした「プロトリーフ二子玉川本店」と、2024年7月25日にオープンした「ゆめが丘ソラトス店」を運営しています。
どうして移転したの?
プロトリーフ二子玉川本店は15年もの長い間、瀬田の丘に建つガーデンアイランド(玉川髙島屋S・C別館)で営業し、ガーデニングライフを楽しむ多くの方々に愛されてきました。しかし残念ながら、ガーデンアイランドの建物老朽化にともない2024年に閉店。そして2024年11月9日より「プロトリーフ二子玉川本店」として玉川髙島屋S・C本館屋上へ移転・リニューアルオープンしました。移転したことで、アクセスもより二子玉川駅に近くなりましたよ♪
プロトリーフ二子玉川本店のプレオープンに行ってみました
お話を聞いたプロトリーフの清水柾孝さん(右)と取材する編集部の戸松
洋ランのスペシャリスト清水柾孝さんに案内してもらいました!
グランドオープンに先駆けて開かれたプレオープンに伺い、洋ランのスペシャリストであり、プロトリーフの小売部営業企画課長でもある清水柾孝さんに、新しくなった二子玉川本店を案内していただきました。
編集部
こちら(玉川髙島屋S・C本館屋上)は、もともと屋上庭園があった場所ですよね?
清水さん
そうです。屋上庭園(フォレストガーデン)階のエレベーターを降りた場所のテラスとアプローチだった部分が、プロトリーフの店舗になりました。新店舗においても、世田谷周辺にお住いの方の「育てたい」に応えるため、オールジャンルの植物と資材をそろえています。屋上庭園は今までどおりご利用いただくことができるので、開放的な雰囲気の中でゆっくりと植物を選んでいただくことができます。
屋上庭園に溶け込むように広がる花苗売り場。南館にはおしゃれなカフェもあり、屋上庭園はその連絡通路にもなっている
清水さん
玉川髙島屋S・C本館のお客様は緑が好きな方が多く、屋上庭園はゆっくり休憩したりおしゃべりしたりするスペースとして親しまれてきた場所です。その屋上庭園と馴染むような立地で新店舗を構えることで、ご高齢の方から家族連れの方まで幅広いお客様が気軽に足を運びやすく、これまで以上にたくさんのお客様に、ご自宅で楽しむ植物の魅力をお伝えできればと思っています。
屋上庭園では飲食もでき、芝生の丘はお子さんにも大人気のスポット。お店の移転期間中は閉鎖になっていましたが、またお子さんたちの明るい声でにぎわうのが楽しみですね。都心とは思えないくらい、たくさんの緑に囲まれた癒しの空間がひろがっています。
会員限定のプレオープンが2日間行われましたが、オープン前からたくさんのお客様が来店されていました。1日目はレジの待ち時間が2時間になることも。リニューアルオープンを待ち焦がれていた人の多さに、改めてその人気店ぶりがうかがえました!
新店舗をエリアごとにご紹介します♪
屋外植物エリア|季節の草花コーナー
たくさんの常連さんから親しまれる垂井愛さん
プロトリーフの寄せ植えといえば、垂井愛さん!
お店の移転前からの常連のお客様たちが、草花コーナーで垂井さんを見つけて話しかけ、とても嬉しそうにしている姿が印象的でした。垂井さんの作った寄せ植えも大人気で次々と売れていましたよ。
清水さん
プロトリーフには垂井さんがいることもあり、寄せ植え好きなお客様が非常に多いんです。垂井さんが作った寄せ植えを買われる方もみえますし、自分で作って楽しまれている方も多いですね。そのため、寄せ植えに使いやすい花苗をたくさん用意しています。
編集部
垂井さん、グランドオープンに向けて皆様に一言お願いします(^^)
垂井さん
隣接している屋上庭園では、お弁当を食べたりのんびりできるスペースもあるので、多くの方に庭園や店舗の開放感を楽しんで、癒されていただけたらと思います。お子様連れの方のご来店も増えそうで、楽しみにしています!
幅広い園芸ファンの「育てたい」に応える品揃え
編集部
ちなみに売り場はどのくらいの広さなのでしょう?
清水さん
屋外売り場が100坪ほどで、屋内売り場はその半分ほどになります。外売り場の敷地は移転前に比べて若干狭くなっているのですが、品揃えは以前にも劣らないボリュームを心がけています。「狭くなるから商品少なくなっちゃうのでは?」というお声が多かったのですが、変わらない品揃えになるように、目利きのバイヤーがこだわりをもって仕入れを行っているので、期待してご来店ください。
リニューアルした二子玉川本店は屋外植物が充実
編集部
こちらの二子玉川本店は屋外植物がメイン、もうひとつの「ゆめが丘ソラトス店」は屋内植物がメインと考えて良いでしょうか?
清水さん
そうですね。二子玉川本店がゆめが丘ソラトス店と違う点は、特に屋外植物に力を入れているところです。二子玉川駅の周辺は集合住宅が多いですが、少し離れると戸建てにお住まい、お庭を楽しまれている方も多いので。リニューアル前もそうしたお客様たちが、お庭に植える草花、樹木、野菜苗を買いに来てくださることが多かったので、リニューアル後も引き続き屋外植物に力を入れています。
樹木コーナーも以前と変わらない充実したラインアップ
清水さん
樹木コーナーもスペースこそ狭くはなりましたが、品種のラインアップは変わりません。樹木は安定して需要が多いので、果樹、オリーブ、シンボルツリー、オージープランツなどを、お客様が持ち帰って植えやすい7寸(直径21cm)~尺鉢(直径30cm)くらいのサイズでご用意しています。
二子玉川エリアの方々に喜んでいただける果樹や庭木を取り揃えつつ、今の暮らしにマッチした樹木も取り入れていました!
屋外植物用の鉢コーナー
寄せ植えに使いやすいブリキの鉢、モスポット、カゴなども豊富に品揃え。
バラ好きのお客様も多いそうで、バラに合うウィッチフォードのテラコッタ鉢など、高品質な鉢も並んでいます。
室内植物エリア|観葉植物・花鉢コーナー
屋外の草花コーナーから続く、屋内の観葉植物・花鉢コーナーへ入っていきましょう。
部屋に飾ると気分が上がる植物ばかり
清水さん
売り場がコンパクトな分、人気やトレンドを押さえた厳選したラインアップになっています。在庫をたくさん置けないので、ゆめが丘店と在庫を連動させ、売れてしまったらすぐにゆめが丘ソラトス店から新鮮な状態の植物が持ってこれるように管理しています。
秋植え球根の種類も豊富でした
季節的に、チューリップやムスカリなどの秋植え球根や、ポインセチアなどが華やかに並んでいました。
嬉しくなって、ついこんなに買ってしまいました!
おしゃれなチューリップやムスカリの球根が目に留まり、記者もいち会員として、取材後にレジに並んでしっかり買って帰りました。春が楽しみです。(^^)
多肉・サボテン・着生ラン・ビカクシダ・珍奇植物コーナー
マニアの心をくすぐる植物がもりもり
清水さん
このエリアは、人気のある種類に加えて、レアであったりマニアが好む珍奇的な植物を集めてあります。屋外の草花を購入されるお客様は女性が圧倒的に多いですが、多肉・サボテン・着生ラン・ビカクシダ・珍奇植物については、植物マニアの男性がご来店されることが多いですね。
清水さん
毎月、目利きのバイヤーが生産者さんのところに直接出向き、国内ではなかなか買えない希少価値の高いものも取り揃えています。ここはプロトリーフが自信をもっておすすめできる強味だと思っています。
マニアの方がご来店しても、常に何か手に取りたくなるような商品が並んでいました!
飾るイメージがつきやすい売り場づくり
清水さん
植物を壁に掛けたり吊るしたりして飾る方が増えているので、売り場でも、ご自宅で飾る時のイメージがしやすいように工夫しています。
編集部
確かに、こんな風に植物を部屋に飾れたらおしゃれですね!
テーブルサイズの観葉植物もずらりと
植物の近くにはさまざまな鉢を並べて、お客様が育てたい植物が決まったらすぐに、どんな鉢が合うかイメージできるようなレイアウトに。
観葉植物の売り場の外側には、多肉やセダムが並び、女性にも人気!たくさんの方が手に取って選んでいました。
園芸資材コーナー
資材コーナーは今までの2倍以上の品揃え
編集部
植物を育てるのが楽しくなる、ワクワクする園芸資材も豊富ですね。土、肥料、薬剤にプランター、園芸用品などが充実していて見ているだけで楽しいです。
清水さん
そうなんです。園芸資材に関してはリニューアル前の2倍以上の品揃えになっています。一般的に人気のアイテムから、マニアの方が「こんなのも置いているんだ!」と思うようなこだわりの資材もそろっていますよ。
専門スタッフが厳選した商品もおすすめ!
清水さん
プロトリーフには、寄せ植えの垂井さんもそうですが、バラ、観葉、多肉、サボテンなどそれぞれの分野に専門スタッフがいて、そのスタッフを頼りにご来店されるお客様もたくさんいらっしゃいます。それぞれの専門スタッフが厳選したこだわりの商品がそろうのも、魅力に感じていただければと思います。
プロトリーフがこだわる土づくりのお話
清水さんが手に持っているのは巨大な「謎肉」!?
編集部
用土売り場で気になるものを発見!「カップヌードル 土だけ!?」って・・・これは何ですか?
清水さん
こちらは、日清食品とプロトリーフがコラボレーションした商品で、「カップヌードルを食べる時のちょい足し野菜を育てる」というコンセプトのもとに作りました。
カップヌードルの「謎肉」をイメージして作った「謎土」(土ブロック)に水をかけると、3分でふくらんで培養土として使えます。このカップヌードルの器(コンテナ)に土を入れて、ネギやバジルなどを育てて楽しむことができます。
「謎土」(土ブロック)は、ココヤシガラとハスクチップと肥料を圧縮した培養土で、ヤシの実を原料とした天然素材でできているので使用後は可燃ごみとして捨てやすくもなっています。
編集部
大きなカップヌードルの謎が解けました!とてもユニークで面白いですね。
清水さん
植物の話題性をつくるのも、メーカー業として園芸業界を盛り上げる役割と考えています!
オリジナル用土の種類がハンパないんです!
編集部
さすが土のメーカーさんだけあって、用土売り場は圧巻ですね!基本の培養土から、ブルーベリー、果樹・花木、いちご、山野草、球根、チューリップ、菊、バラ、クリスマスローズ、アジサイ(赤用・青用)、観葉植物、洋ラン、盆栽、ハーブ用などなど。それぞれの植物に適した数えきれないほどの種類の専用培養土が揃っています。
清水さん
このように専門の植物に対して専門の土があると、お客様も安心して植物を育てられると思います。やっぱり土は植物を育てるうえで、一番のベースになる大切な要素なので。
土のパッケージは見ているだけでもワクワク
清水さん
土の品質ももちろんですが、パッケージの美しさにもこだわって作っています。棚に並んだ時に統一感があり、お客様がぱっと見て分かりやすく、手に取りやすいように考えています。
編集部
専門培養土のカラフルなパッケージが並んでいるのを見ていると、その土で植物を育ててみたい!という気持ちになってきますね。
プロトリーフでしか買えないオリジナル商品
編集部
「ガーデニングスタンダードの土」が気になりました。こだわりポイントは何でしょう?
清水さん
「ガーデニングスタンダードの土」は、プロトリーフの店舗とプロトリーフのオンラインショップでしか購入できない有機培養土です。
基本的には屋外で使う土で、赤玉土、バーク堆肥、もみ殻堆肥をベースに、こだわりの配合でブレンドしています。土を作る際には「みじん(粉みたいなもの)」が出やすいのですが、それが出ないような製造工程で作られています。
保水性と排水性のバランスがとても良く、草花はもちろん、バラ、樹木、観葉植物にも合う万能な土ですよ。
土の廃棄や再利用までをサポート
編集部
パッケージの裏に書いてあるのを見たのですが、土を回収してもらえるのですか?
清水さん
「ガーデニングスタンダードの土」を購入してくださった方に限り、その袋にご家庭で使った不要な土を入れて店舗にご持参していただければ回収しています。 東京では使い終わった土を捨てるのが難しいという声が多く、こうしたサービスでも貢献できればと。
地球を掘らずに作った土
編集部
こちらの「すてられる土」も気になります。特徴を教えてください。
清水さん
これは、ココヤシ繊維100%の土です。普通、土を作るときは地球(地面)を掘削するのですが、プロトリーフは環境創造企業をコンセプトにしており、環境破壊をなるべくしないで土を作る試みをしています。ココヤシ繊維の土は、ヤシの木がある限り半永久的に作ることができます。プロトリーフのどの土にもヤシ原料は含まれていて、ココヤシを上手く活用することによって、地球を掘削して作る土を減らしています。
編集部
地球の未来も考えて土づくりをされているのは素敵な試みですね。土はどれを選べば良いか分かりづらいこともありますが、迷ったらプロトリーフの土を選べば間違いないなと思いました。
たくさんのこだわりと「育てるを楽しむ」が詰まった「プロトリーフ二子玉川本店」。ぜひ皆さまも機会があれば行ってみてくださいね!
どちらかというと屋外の草花よりも室内で育てる花鉢や観葉植物、多肉植物、珍奇植物がお好みの方には「ゆめが丘ソラトス店」もおすすめです!
プロトリーフ ゆめが丘ソラトス店のInstagramはこちら
▼編集部のおすすめ
関連ワード
今月のおすすめコンテンツ
「育てるを楽しむ|プロトリーフ二子玉川本店がリニューアルオープン!」の記事をみんなにも教えてあげよう♪