今年10周年を迎える物語の舞台「風のガーデン」の魅力やガーデンの様子
LOVEGREEN編集部
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季節ごとの風のガーデンのお花たち
5~6月
エゾエンゴサク
2008年に放送された「風のガーデン」の最終回をご覧になった方ならご存知かもしれませんね。ドラマの主人公である中井貴一さんが亡くなる前、娘である黒木メイサさんのために植えた青いエゾエンゴサクの球根が最後の場面で一面に咲くんです。
早春の暖かな日差しに青のグラデーションが美しく映える儚いエゾエンゴサクの花を見ると「ああ、今年も始まるんだな」と感慨深くなります。
プルモナリア
風のガーデンの宿根草の中で一番最初に咲く花です。プルモナリアは青や赤の花がこんもりと咲くので、春のガーデンがぐっと華やぎます。
また、葉には小鹿の背中のような斑が入るので花が終わってもリーフガーデンとしても楽しめるんです。
タイム・ロンギカウリス
細かい葉と細かい花がみっしりと這うように咲くグランドカバーです。ガーデン作業中に時々このタイム・ロンギカウリスを撫でては春の香りを楽しんでいます。
7~8月
カンパニュラ~ほたるぶくろ
風のガーデンにはたくさんのカンパニュラの種類が植栽されています。
「ほたるぶくろ」という名前がぴったりな釣り鐘形の素朴なカンパニュラから、ダブルになったりフリルがついたりと華やかなカンパニュラ、上を向いて元気いっぱい咲く大型のものまで約10種類のカンパニュラがガーデンを彩ります。
このカンパニュラはドラマ「風のガーデン」のサブタイトルでも使用され、物語の中でも印象的に使われていることからとても大事にしている花の一つです。このカンパニュラを目当てに来られるお客様も多いんです。
ラムズイヤー
白い毛で覆われた葉はまさに子ヤギの柔らかな耳のよう。お客様には見るだけでなく、ラムズイヤーのふわっとした感触を楽しんでいただきたいです。
ユーフォルビア E.ポリクロマ
ユーフォルビアの種類はE.キパリッシアス・クラリスハワード、E.ポリクロマ、E.カメレオン、E.アムジラッサ、E.ゴールデングローリー、E.ファイヤーグローなど風のガーデンでは様々なユーフォルビアをお楽しみいただけます。
ユーフォルビアは花に加え、葉の美しさがとっても素晴らしいんです。特にポリクロマの緑色のグラデーションの葉には思わず見とれてしまいます。
バーバスカム
小さな花がたくさんついた花穂がすっと伸びあがる野趣あふれる姿は風のガーデンにぴったりです。花穂が分岐するタイプの種類は一株でもとっても華やかになります。ガーデンの手入れでこのバーバスカムの葉を摘むと独特の香ばしい香りがするので大好きなんです。
エリンジウム
咲いているのか蕾なのかわかりにくいので、問い合わせが多い花の一つです。
「こう見えて、今、一生懸命咲いているんですよ。」と返事をします。
野性味あふれるエリンジウムは、北海道の自然にお似合いの花なんです。
アキレア
別名ノコギリソウというように葉が細長くギザギザしているのが特徴です。種類によって大きさは変わりますが、塊で咲いている細かな小花は良く見るととてもかわいい形。ガーデン作業をしていると近くで花を見るので、改めて花の魅力に気付くことがたくさんあります。
ガイラルディア・アリスタータ・バーガンディ
ガイラルディア・アリスタータ・バーガンディは、同じキク科であるクリサンセマムやエキナセアにはない少しオレンジ色が入ったワインカラーの花びらが美しく、花期も長いので風のガーデンではとても重宝しています。
モナルダ
風のガーデンの夏の代表的な花ともいえるモナルダは、タイマツバナの別名があるように松明の焔が燃えているような花の形が特徴的です。もう一つの別名であるベルガモットは、紅茶のアールグレイの香り付けとしても有名ですね。
さわやかなとてもいい香りなので手入れをしていると必ず近くにいらっしゃるお客様から「いい香りがしてくる」とお声がけされます。
花後のシードヘッドもまん丸い形でかわいいんです。
ヤナギラン
ヤナギランは柳でも蘭でもありません。三角錐の花穂の先端を指で引っ張ったような形が美しい花です。
花が終わってもあえてふわふわとした綿毛のついた種を残し、その姿を楽しんでいただいています。風が吹くとふわっと飛んで行ってしまうので、翌年思わぬ場所から芽が出てくるんですよ。
9月
フロックス・バニキュラータ
風のガーデンには13種類の色とりどりのフロックス・パニキュラータが植えられています。
夏から初秋にかけての風のガーデンにはなくてはならない花の一つ。非常に華やかで見栄えのする美しい花です。
\風のガーデンのヘッドガーデナーの六条さんの想い/
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