4畳半の店内に300株!?偶然から始まったイルプルセレクトの植物イベント
LOVEGREEN編集部
このライターの記事一覧
時にはカフェで、時にはバーで。店主やそこに通う人たちの「好き」を通じて行われる植物の催しにフォーカスするイベントレポート。今回は9/7~15にかけて、東京都練馬区にあるセレクトショップ「Il pleut.select(イルプルセレクト)」さんで行われた植物販売イベントについて、店主の杉浦友香さんにお聞きしました。そこには、店頭に飾ったビカクシダから偶然始まり広がった、素敵な植物の輪がありました。
目次
趣味を語らう「嗜好の時間」を大切に
「イルプルセレクト」は、2022年9月にオープンしたインテリア雑貨のセレクトショップ。
建築やインテリアを学んだ店主の杉浦さんが「自分の目線でいいと思った品々をお届けしたい」と、インテリア雑貨や日本の古道具など品揃えしつつ、アロマオイルやダーニングなど、暮らしに楽しさをプラスするイベントやワークショップにも力を入れています。
エッセンシャルオイルを用いたワークショップや
フラワーアレンジメントの制作・販売も行う
そうしたイベントのひとつとして、今年9月に第3回目の開催となったのが「植物販売」イベントです。
店頭に飾ったビカクシダをきっかけに
――植物のイベントを始めたきっかけを教えてください。
私自身、昔からお花や植物が好きでした。イルプルセレクトをオープンしてから、何気なくビカクシダをお店の前に飾っていたところ、偶然通りがかった植物愛好家の@kana_botanicalhome さんが声をかけてくださったんです。
それで植物の話で盛り上がるうちに、「店内を植物で溢れるイベントがしたい」という私の思いに応えていただき、植物仲間の@youichi_japanさんにも声をかけてくださって、2023年7月に初めての植物販売イベントを行いました。
その後、24年の3月に第2回を、そして9月に今回の第3回を開催しました。
回を重ねるごとに、ご参加いただく植物愛好家の方も増え、今回は5名の植物愛好家の方々に、自慢の植物をお持ちいただきました。
4畳半の小さい店内では、植物の話で意気投合する人々であふれ、人とのつながりを大事にする植物好きの皆さんが作りあげる特別な雰囲気に包まれました。
集まる植物は多種多様
――どのようなジャンルの植物が多いのでしょうか?
イベントに参加いただく愛好家の皆さんは、それぞれ育てている植物の分野が異なります。
ビカクシダやアガベを中心に胞子や種からの実生を楽しむ方、カトレアの花や宝石蘭の美しさを広める方、守備範囲が広く珍しい植物を求めている方などなど。
多様な植物が集まることで、それぞれの未開拓分野を刺激し深め合い、お客さん同士で楽しそうに語らう様子がとても良いなあと思っています。
植物好きという共通点によって、新たな出会いを生み出せていると思うと、店主としてこの上なくうれしいです。植物は人と人をつなげてくれますね。
来られるお客さんにも変化が
イベントに来店されるのは20代~40代の方が多く、比較的男性が多いそう
――植物イベントも回を重ね、感じる変化はありますか?
1回目と2回目のイベントでは、SNSでの投稿を見て、遠方から来られる方が多かったのですが、今回はそれに加えて、「こんなイベント近くでやっているんですね!」と来られるご近所の植物好きさんも増えてきました。
いつものお店のお客さんともまた違った方々で、店の近くにも、植物好きの方が潜在的にたくさんいたんだ!というのは、うれしい発見であり出会いでした。
――最後に一言お願いします!
植物販売のイベントは3回目の開催でしたが、大切にしているのは「心が豊かになる」こと。毎回、気持ちのいいコミュニティが形成されており、「植物が好きな人に悪い人はいない」ことを実感しています。
人のつながりを大事にしている植物好きの皆さまにご参加いただき、買いに来た人が純粋に植物を楽しめる空間であり続けたいですし、末永くこのイベントを続けられることを心から願っています。
Il pleut.select(イルプルセレクト)
杉浦友香さん
建築を学びインテリア会社勤務などを経て、2022年にイルプルセレクトをオープン。暮らしを豊かにするインテリア雑貨をセレクトしながら、生花店勤務の経験を生かしたフラワーアレンジメント販売や、エッセンシャルオイルを用いたワークショップなどにも力を入れる。
関連ワード
今月のおすすめコンテンツ
「4畳半の店内に300株!?偶然から始まったイルプルセレクトの植物イベント」の記事をみんなにも教えてあげよう♪