「バラかおる」京成バラ園ローズフェスティバル２０１７をレポート！

千葉県八千代市にある「京成バラ園」では、５月６日（土）～６月１２日（月）まで、「ローズフェスティバル２０１７」が開催されています。

京成バラ園

千葉県八千代市にある京成バラ園。面積約30,000㎡の広大な土地の園内には、1,600種10,000株のバラが植えられています。

２０１５年には、世界が認めたバラ園として、優秀庭園賞を受賞しています。

たくさんのバラが一面に植えられ、つるばらはアーチや柱に巻き付けられるなどして、それぞれの品種のバラたちがその性質をいかした様々な植栽をされていました。

ローズフェスティバル２０１７

今年のテーマは「バラかおる」。京成バラ園がセレクトした香りのバラ２４品種から、お客さんに「お気に入りのバラ」を選んでいただき投票をしてもらうという「香るバラ総選挙KAORU２４」が行われていました。

香るバラたちの選挙ポスター。園内でバラの香りをかいでまわり、ポスターの前に戻ってきてどれにしよう・・・と皆さん悩んでいました。

「バラかおる　ブライダルドレスと花結い」

取材当日、京成バラ園では６月２日を「ローズの日」として、ファッションデザイナー桂由美さんと花結い師TAKAYAさんによるイベントが行われていました。

桂由美さんによりデザインされたブライダルドレスを身にまとったモデルさんが登壇。

花結い師であるTAKAYAさんも登壇され、それぞれドレスの色にあった花束を手渡します。手にした花束から、１輪ずつ花を切りながら髪に挿していきます。

半分以上の花が髪に飾られ、最後は１輪の花を手に持った状態で完成。顔や髪型、ドレスなどのバランスをみながらヘッドドレスが作られていました。

村上敏さんインタビュー

今回のローズフェスティバルについて、ヘッドガーデナーである村上敏さんにお話をお伺いさせていただきました。

今回のテーマについて

「バラはいろんな色もあるけど、かぎ比べると結構いろんな香りがあるものだよ、ということを皆さんに知っていただきたい」という思いから今回のテーマに決まったようです。

京成バラ園には、様々な形や色のバラがそろっていますが、香りがあることで良さが何倍にも膨らむ、とおっしゃっていました。最近では、香水みたいに華やかで強い香りのものや、今までなかった香りもできてきているようです。

注目・おすすめの品種について

注目は一番香りが良い「薫乃（かおるの）」。

花色が黄色からピンクに代わっていく品種です。黄色いバラからは黄色の香りが、ピンクのバラからはピンクの香りがする、とおっしゃっていました。

人気のバラ予測！

どれが選ばれると思いますか？と質問したところ、「まだ開票していないのでわかりません。」とのことでした。。。

しかし、前回同じテーマで行った時の結果から考えると、やはり香りもよくて、見た目も良いものが人気になりそう、とのことでした。香りがよくて美人なバラがやはり選ばれやすいようですね。

花と香りの関係

たくさんのバラにそれぞれ香りがありますが、その関係性を聞いてみました。

「香りが良いものは花びらがやわらかく、花が大きいものは香りが強い。」とのことでした。 バラの品種改良はまだ200年くらいで、今後変わる可能性も十分あるとのことで、これからのバラ業界が楽しみですね！

香るバラ総選挙KAORU２４

今回のテーマは「バラかおる」。ということで、私たちもお気に入りの品種を見つけるべく、園内のバラの香りをかいでまわりました。その中から、いくつかの品種をご紹介します。

香るバラ２４品種は、園内に点在しています。その中で、私たちが一番はじめに見つけたバラはこちら、「薫乃（かおるの）」。偶然にも、村上さんがおっしゃっていたおすすめの品種でした。

⑰薫乃（かおるの）

『「平成を代表する京成の香り」ですって、ちょっとくすぐったいけど、「数歩離れても爽やかに香るよ」って言われるのだから、ちょっとその気になっちゃおうかな。このバラ園で開発したフレグランスの第一号としてモデルに選ばれたってことは、そういうことよね。手をかけてくだされば、本当にたくさんの花を咲かせますよ。フェスティバル期間中は最初から最後まで途切れることなく咲いているくらいですからね。』

⑫アミ ロマンティカ

『香り？ありますけど・・・ぷんぷん香るわけじゃないですよ？新品種だからってからかっているんじゃないですか？って推薦者に抗議したんです。でも、詩人のロンサールさんより君の方が小顔でチャーミングだし、秋まで笑顔を咲かせる子は他にいないよって。体の線も細くて、しなやかだから狭い都会に向いてるって、香りまであるなら絶対に「ロンサールさんを超えられる」って！・・・あの・・・自信もっちゃってもいいのかな。』

⑦ヨハネ パウロ Ⅱ世

『キリスト教の最高位聖職者の名を請けた重貴は半端ないことくらい分かるであろう？花の美しさ、気品、穢れ無き白、花の多さ、丈夫さ、秋まで咲き続ける四季咲き性と清らかな香り！さあ、遠慮することはない、この光に満ち溢れるような香りを胸いっぱいに吸い込んでごらん。あらゆる悩みも春の陽射しの前の雪のように溶けることであろう。』

この中から私が選んだお気に入りの品種は・・・

④ボレロ

『淡い緑の蕾、ほんのり頬を染める白い肌には自信があります。透き通るような香りとでも言いましょうか、みんな満足げに香りを楽しんでゆかれます。次々と咲くので、大きく育つ暇もありません。ベランダでもお庭でも出しゃばらず、でも、しっかり目立っちゃう。私って罪よね。』

バラの華やかな香りの中に、さっぱりとしたさわやかな香りを持つ品種。淡いオレンジ色の花もとても可愛らしかったです。

この他にも、総選挙には入っていませんがたくさんのバラが咲いていました。

金蓮歩

そろそろ帰ろうか・・・と思いつつ出口に向かったところで、その出口の近くで見つけた品種。見た瞬間、花の可愛さに一瞬で惚れ込みました。花の香りをかいでみると、これまた華やかでとっても良い香り！

先ほど「ボレロ」がお気に入り！と言いましたが、「金連歩」に寝返りました・・・。

販売ブース

会場ではバラの花苗のほか、バラを使ったお菓子や飲み物、「春乃」という品種のバラのフレグランスやハンドクリームなども販売されていました。

園内では、バラジュースやローズティー、バラのソフトクリームなどバラのスイーツも販売されていました。

ローズジュース。ラズベリーやローズヒップが入っていました。

今回は、私がこのバラはこんな香り！と感じたものを言葉で表しましたが、人によって香りの感じ方も変わると思うので、皆さんぜひ京成バラ園まで足を運んで、バラの香りを楽しんでくださいね。

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