ハクモクレンの魅力と楽しみ方|青空を背に咲く白い貴婦人のような花
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白く優美な花を咲かせるハクモクレンについて、特徴と魅力、似た花や見分け方、育て方、楽しみ方を紹介します。ハクモクレンについて網羅したガイドです。
目次
ハクモクレンの特徴と魅力

ハクモクレンは、モクレン科モクレン属の落葉高木。赤紫色のモクレンに対し、白い花を咲かせることが名前の由来です。原産は中国で、古くに日本に渡来しました。庭木や街路樹、寺院の庭園など、身近な場所で見かけるなじみ深い木です。
日本で咲くモクレン属の中では最も開花期が早く、関東では3月頃から咲き始めます。樹高は10mを優に超え、空高く広げた枝に大きな花を上向きに咲かせる様子が、凛とした優美な貴婦人を思わせる美しさで、ため息とともに目を奪われます。また、花の後から葉が広がるので、開花時は花だけが宙に浮かび上がるような美しい景色を眺めることができます。水分を多く含んだ厚みのある花びらは傷つきやすく、ぶつかったり、折れたりした場所から茶色く変色してしまいます。風雨でも傷んでしまうので、開花が始まったら早めに花を見に行くようにしましょう。
花には甘く爽やかな芳香がありますが、上の方の枝に咲くため、なかなか香りを楽しむ機会に恵まれませんが、木の下に立っていると、時折風が香りを運んでくれることがあります。甘く華やかなのに、すっと爽やかで、いつまでも余韻に浸っていたくなるような香りです。

ハクモクレンは、つぼみの姿も個性的です。ふわふわと細かい毛のあるガクに包まれて、まるでコートをまとっているような見た目をしています。このコートのようなガクで、冬の寒さから花を守っていると考えられています。春を感じると暖かいガクを脱ぎ捨てて、美しい花を咲かせます。
ハクモクレンに似た花や見分け方
ハクモクレンとコブシ、モクレンの見分け方

コブシの花
ハクモクレンと同じ時期に咲く、コブシやモクレンとの違いと見分け方はご存知ですか。簡単な見分け方は、ハクモクレンは花びらのように見える苞(ほう)も入れて花びらは9枚、コブシは6枚、モクレンは6枚で赤紫色の花を咲かせるという点です。
ハクモクレンもマグノリアの仲間

モクレンの花
マグノリアとは、モクレン属の総称のこと。属名の Magnolia をそのまま日本語読みした名前で、英名、フランス名、ドイツ名、ポルトガル名も「マグノリア」や「マニョール」など、学名がそのまま花の名前になっています。
ハクモクレンの他にモクレンやカラタネオガタマ、タイサンボクなど、マグノリアの種類と特徴を紹介しています。
サラサモクレンはハクモクレンの交雑種

サラサモクレンは、ハクモクレンとモクレンの交雑種。花びらの外側はピンクに色づき、内側は白という花色が特徴。大輪で香りが良く、わずかに頬を染めたような愛らしい花を咲かせます。標準和名は「ソトベニハクモクレン」、他に「サラサレンゲ」「ニシキモクレン」とも呼ばれます。
ハクモクレンの育て方

ハクモクレンは、春に花を咲かせた後、緑の葉を広げて夏を越し、秋に葉を落として冬を休み、また翌春に白い花を咲かせるというサイクルで1年を過ごします。上手に育てて、何年も花を楽しみましょう。
場所、用土
日当たりと風通しの良い場所を好みます。大きくなる木なので、しっかりとスペースを確保してください。根も大きく広がる性質であることから鉢植えでの栽培には不向きであるため、庭植えで管理することをおすすめします。
保水性と排水性の良い土壌を好みます。水はけが悪いようなら赤玉土やバーミキュライトなどを混ぜ込んで、水はけが良くなるように土壌改良をしてから植え付けるようにしましょう。
水やり
根付いてからは降雨に任せて問題ありません。植え付けから1年目は、まだ環境に馴染んでいないこともあるので、夏の高温乾燥が続くような時は様子をみて水やりしてください。
肥料
植え付け時に元肥を施し、その後は落葉期に寒肥を施します。生育の様子や花付きが悪くなってきたと感じたら、花後に緩効性肥料を施しましょう。
病害虫と対処法
カミキリムシの食害にあうことがあります。株元に粉のような木くずが落ちていたら、幹に穴が開いていないかを確認し、見つけ次第駆除しましょう。また、風通しが悪いとカイガラムシが発生することがあります。風通し良く管理するように心がけましょう。
剪定
あまり強い剪定は好みません。自然樹形で整うので、不要な枝や混みあった枝、ひょろひょろと伸びた徒長枝を整理する程度にしましょう。剪定適期は落葉期ですが、花芽が上がり始めているので、切り落とさないように注意しましょう。
ハクモクレンを暮らしに取り入れよう

お部屋に切り枝を飾りましょう
ハクモクレンの切り枝を花瓶に生けて、お部屋で楽しみましょう。枝の切り口を割って、たくさん水を吸い上げるように処理するコツや、短い枝も余さず楽しむ生け方など、実践的な情報を紹介しています。つぼみの状態で購入すると花が開く際にガクが落ちるので、ガクが落ちても問題のない場所に飾るのがベスト。花びらが傷つきやすい繊細な花なので、家具などにぶつからないような配慮をするとよいでしょう。切り枝は1月頃から流通が始まるので、お部屋で優美な姿を楽しんでみてはいかがでしょうか。
花言葉
ハクモクレンの花言葉は、「高潔な心」「気高さ」「荘厳」「崇高」「慈悲」「自然への愛」です。
大切な人に、頑張った自分に、花言葉を添えて贈り物にしてみませんか。
マグノリアの花言葉は「自然への愛」「持続性」「華麗」「壮大」です。
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