緑と白のフラワーショップ『kusakanmuri』は、恵比寿に佇む‟都会の野原”。

アバター画像

渡邊ありさ

このライターの記事一覧

更新日 :

東京 恵比寿。おしゃれなお店が立ち並ぶ街の一角に佇む『kusakanmuri(くさかんむり)』。ガラス張りの店内から溢れる緑が目を引きます。この日、PR担当の河内尚子さんにお話をお伺いしました。

 

お店の成り立ち

コンセプトは ‟つくる、つながる、くさかんむり”

2011年にオープンした『kusakanmuri』は、株式会社草冠が運営するフラワーショップ。母体がデザイン会社という一風変わった形態のフラワーショップです。震災が起こり、世の中が少し落ち込んだ雰囲気だったその年。人々の生活にそっと寄り添うような新たな事業を、ということで、心をつなげていくことを大事に‟つくる、つながる、くさかんむり”をコンセプトに掲げ『kusakanmuri』を立ち上げます。

『kusakanmuri』の店名は、もちろん草冠からきています。草冠の輪、つまり終わりのない円形のリースは、古来よりお守りとして飾られてきた、まさに幸福のシンボル。終わりなく繰り返される草冠の輪のように、植物の一生も、自然環境に循環しています。そのように、人と人の心をつなぎ続ける場所でありたいという想いが込められた店名なのです。

 

『kusakanmuri』の草花

緑と白のフラワーショップ

『kusakanmuri』の一番の特徴といえば、店内の草花は緑と白に統一されていること。主役は、あくまで‟草”だと言います。癒しの色でもある草の緑を中心に、そこに寄り添う色として、白が取り入れられています。

 

仕入れは、野原の草花をイメージして。

『kusakanmuri』の草花の仕入れは、‟都会の野原”がコンセプト。専任のフローリストが厳選した草花が仕入れられます。ブーケやアレンジメントは、グリーンの使い方で大きく表情が変わると言い、店内には常時印象の異なる様々な種類の植物が並んでます。

 

こちらは、つぼみを蓄えたセッカヤナギ(石化柳)。ダイナミックな姿が店内でも際立ちます。『kusakanmuri』では、こうした個性豊かな植物との出会いも楽しむことが出来ます。

 

経験豊富なフローリストがつむぐ花

『kusakanmuri』のフローリストは皆さん経験豊富な方々。中にはフランスへのフラワー留学や現地での就業経験を持つ方もいらっしゃいます。

ギフトのオーダーはもちろん、ウエディングや展示会などのイベント装飾も請け負い、ギフトであれば贈る相手、イベントであれば会場イメージやコンセプトにあわせて、専任のフローリストが丁寧に作りあげます。色を緑と白に絞っているものの、仕上がりのイメージは様々。花器や花材の合わせ方によって魅せ方は無限に広がり、そこがまた『kusakanmuri』の花の面白さです。

 

レッスンなどイベントも人気

「草冠の学校」というブランド名でレッスンやイベントも随時開催をしています。

『kusakanmuri』では、フローリストそれぞれの名前をあまり前面に立てていません。これは、参加者自身の創造性を発揮することを手伝いたいという想いから、そのようにしています。

フラワーショップがフラワーアレンジメントレッスンを提供するケースは多いですが、『kusakanmuri』では、外部から講師を招くなどして、花に限らず、和菓子やヨガ、カクテル、水彩画など様々なレッスンを開催してます。その内容について河内さんは、「参加される方の暮らしに寄り添ったり、創造性を活かせたりするものを、花にこだわらずに企画しています。まずは『kusakanmuri』で働く私たち自身が一生活者として、日々の暮らしの中で興味を持てるものであることを前提とし、また気持ちをつなげる要素があるか、季節感があるかなど、いくつかの指標に基づいて設計。『kusakanmuri』らしいサービスとして提供するためにブラッシュアップしています。面白いところで言うと、旅の企画「旅する草冠の学校」も、とても好評です。ここ数年はオリーブの産地として有名な小豆島を訪問しています。また、このような様々な企画の中から、参加したいものを選べる楽しさも味わっていただけたら嬉しいですね。」と、教えてくれました。

 

『kusakanmuri』人気の商品

贈り物にもおすすめのフラワーアイテム

『kusakanmuri』では、季節を問わず、瑞々しいオリジナルのフレッシュリースが人気です。

 

そしてこちらの、プリザーブドフラワーのボワット・アニヴェルセル(記念日のボックス)も人気商品のひとつ。専用のボックスの蓋を開けると、プリザーブドフラワーであしらわれた大きな数字が目に飛び込みます。大切な記念日の贈り物に最適な一品。

 

ていねいに摘み取った野生のハーブをハーブティーに

また、フランスのハーブティー《LE BÉNÉFIQUE(ル・ベネフィック)》が、人気です。フランスやトルコの野生の植物を1本ずつ手でていねいに摘み取って、そのままの形で乾燥させたハーブティーは、贈り物にもおすすめ。こちらは、『kusakanmuri』を運営する株式会社草冠が、輸入総代理店として取り扱っている商品です。

 

じっくり読みたい情報誌《草冠通信》

《草冠通信》は、『kusakanmuri』の会員に届けられる情報誌で、季節ごとの草花やショップの最新情報、コラムなどが掲載されています。最新号は、フランス・パリにグループ会社の支局を持つ『kusakanmuri』ならではの、パリの情報がふんだんに盛り込まれた内容。在庫があれば店頭でも手に入れることも。是非チェックしてください。

 

さいごに

これからの『kusakanmuri』について、河内さんにお伺いすると「目まぐるしく世の中も変わっていく中で、その都度、良いと思うことをやっていく。これに尽きるのではないでしょうか。花屋という形態に縛られるのではなく、ライフスタイルブランドとして、ご縁を大切に、そして柔軟に、人々の暮らしに寄り添い続けられたら嬉しいです。」と、想いを教えてくれました。

 

ついふらりと立ち寄って、瑞々しい草花に癒されたくなる空間が広がる『kusakanmiri』。スタッフの皆さんもとても気さくで和やかな雰囲気です。是非、訪れてみてください。

▼『kusakanmuri』のショップ情報はこちら

kusakanmuri

  • 最寄駅 : 恵比寿駅
  • アクセス : 恵比寿駅西口より徒歩4分
  • 住所 : 東京都渋谷区恵比寿西1-16-4 長谷戸ビル1F

kusakanmuriは恵比寿と代官山の間のあたり、個性的なショップやジューススタンドが立ち並ぶ、散策が楽しいエリアに店舗を構える小さなフラワーショップです。交差点に面したガラス張りにシックな内装の店内には、白と緑のみにカラーパレットを絞った、それでいて多種多様な草花が取り揃えられ、訪れる人をそっと出迎えます。お祝いのお花を手配したり、食卓に飾る季節の草花を選んだり、手土産にブーケをつくったり、贈り物に雑貨を探したり...。あなたの心を表現する場としてどうぞ楽しんでください。

 

LOVEGREEN(ラブグリーン)メールマガジン会員募集中!

関連ワード

今月のおすすめコンテンツ

「緑と白のフラワーショップ『kusakanmuri』は、恵比寿に佇む‟都会の野原”。」の記事をみんなにも教えてあげよう♪

アバター画像
渡邊ありさ

大学では美術史、アートマネジメントを専攻。卒業後は広告業界に従事しつつ、花好きな母親の影響を受けフラワーアレンジメントを学ぶ。趣味の旅行で国内外の花屋を巡り、花との関わりについて様々なインスピレーションを受け、現在は、花・植物との暮らしの豊かさと、そこに携わる人の想いを広く伝えるべく日々奮闘。LOVEGREENでは、お花屋さんを取材した記事を主に作成しています。

このライターの記事一覧