- 一般的なマリーゴールドが一年草であるのに対して、レモンマリーゴールドは宿根草のタイプのマリーゴールドです。細かく繊細な葉からレモンに似た爽やかな香りがするため、葉をハーブティーにしたり、エディブルフラワー(食用花)として利用されます。
根から分泌される液は、ネマトーダ(線虫)やナメクジを寄せ付けない効果があるため、庭や花壇、畑の防虫素材として植えるのもよいでしょう。
一般的なマリーゴールドが初夏から晩秋までが開花時期であるのに対して、レモンマリーゴールドの開花が始まるのは9月頃からです。晩秋近くになると小さな黄色い花が株一面を覆うようにたくさん開花し、花は切り花としても利用できます。丈夫で植えっぱなしにできる宿根草で、庭や花壇の花が少なくなり寂しくなってきた頃に開花の最長期を迎え、秋の庭を華やかにしてくれます。
苗で流通している時は20~30cm前後の草丈ですが、地植えにすると150cm前後に生長します。初夏と秋に摘心をして仕立てるか、そのまま伸ばすかによって株の姿にかなり違いが出ます。低めに仕立て通路沿いに植えると、身体に少し触れるだけでレモンの爽やかな香りが漂います。
- レンゲソウ(蓮華草)とは春にピンク色の花を咲かせる、マメ科の越年草です。マメ科の植物は根に根粒菌を持つものが多く、土中の窒素を根に蓄えて土壌を肥沃にする性質があります。マメ科であるレンゲソウ(蓮華草)もその力が高いため、休耕中の田畑を肥沃にする目的で植えられていました。花後はそのまま田畑に漉き込んで緑肥としても使用されていました。化成肥料が使用されるようになった最近では、春に一面ピンクの絨毯のようなレンゲソウ(蓮華草)畑も見かけなくなりました。
レンゲソウ(蓮華草)から作られるレンゲ蜂蜜も有名です。春の田畑一面にレンゲソウ(蓮華草)が植えられていた頃は、レンゲソウ(蓮華草)は大切な蜜源でした。クセがなく、食べやすいレンゲ蜂蜜は今でも人気のある蜂蜜の一つです。
- レースラベンダーは、葉に入った細かい切れ込みがレースのように見えることから名づけられました。レースラベンダーは、いわゆるラベンダーの香りはしません。観賞用に作られた園芸種なので、ハーブとして利用するには不向きな品種です。花とレースのような葉が美しく、花姿そのものを楽しむ方が多いようです。 四季咲きなので条件があれば冬でも咲いてくれるのがうれしいところ。葉に細い銀色の柔毛が密生しているのが特徴的で、他のラベンダーとすぐに見分けがつきます。花だけでなく、葉を観賞できるのもレースラベンダーの魅力です。 高温多湿に弱いというラベンダーの仲間の特徴を備えつつ、寒さも苦手という少しデリケートな品種ですが、ポイントをおさえて上手に育てると一年を通じて長い期間花が楽しめ、毎年咲かせることができるラベンダーです。