レモンマリーゴールドとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
レモンマリーゴールド
学名

Tagetes lemmonii

別名・流通名
タゲテスレモニー、マウンテン・マリーゴールド
科名
キク科
原産地
メキシコ、アリゾナ

レモンマリーゴールドの特徴

一般的なマリーゴールドが一年草であるのに対して、レモンマリーゴールドは宿根草のタイプのマリーゴールドです。細かく繊細な葉からレモンに似た爽やかな香りがするため、葉をハーブティーにしたり、エディブルフラワー(食用花)として利用されます。

根から分泌される液は、ネマトーダ(線虫)やナメクジを寄せ付けない効果があるため、庭や花壇、畑の防虫素材として植えるのもよいでしょう。

一般的なマリーゴールドが初夏から晩秋までが開花時期であるのに対して、レモンマリーゴールドの開花が始まるのは9月頃からです。晩秋近くになると小さな黄色い花が株一面を覆うようにたくさん開花し、花は切り花としても利用できます。丈夫で植えっぱなしにできる宿根草で、庭や花壇の花が少なくなり寂しくなってきた頃に開花の最長期を迎え、秋の庭を華やかにしてくれます。

苗で流通している時は20~30cm前後の草丈ですが、地植えにすると150cm前後に生長します。初夏と秋に摘心をして仕立てるか、そのまま伸ばすかによって株の姿にかなり違いが出ます。低めに仕立て通路沿いに植えると、身体に少し触れるだけでレモンの爽やかな香りが漂います。

レモンマリーゴールドの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 30~150cm
耐寒性 普通
耐暑性 強い
花色 黄色
開花時期 9月~12月

レモンマリーゴールドの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花

レモンマリーゴールドの栽培環境

日当たり・置き場所

レモンマリーゴールドは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。半日陰程度くらいまでなら栽培可能ですが、日当たりが良い場所の方が花つきが良くなります。

用土

水はけの良い土を好みます。

鉢植えのレモンマリーゴールドは、花用の培養土か、ハーブ用の培養土で問題なく育ちます。食用に利用するなら有機の土を選ぶことをおすすめします。

レモンマリーゴールドの育て方のポイント

水やり

地植えは、植え付け直後以外は雨にまかせて問題ありません。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。

肥料

地植えは、やせ地でない限りは無肥料でも栽培可能です。施す場合は、植え付け時に腐葉土か堆肥を元肥として入れて植え付け、その後は花つきを見て判断するとよいでしょう。

鉢植えは、春と秋に緩効性肥料を使用する肥料の量の目安に従って施す程度で十分です。多肥は好みません。

病害虫

目立った病害虫の害はありません。

レモンマリーゴールドの根から分泌される液は、ネマトーダ(線虫)やナメクジを寄せ付けない効果があります。

レモンマリーゴールドの詳しい育て方

選び方

株元まできれいな緑色の葉がついた、ぐらつきのない姿形が良い苗を選びましょう。

植え付け

真夏や霜が降りる心配のある真冬以外なら植え付け可能です。背丈、横張りとも大きくなるため、隣の植物との株間は広く取りましょう。

剪定・切り戻し

初夏と夏に全体の半分~三分の一程度に切り戻しをすると、草丈が抑えられ、分枝するため花数が増えます。

レモンマリーゴールド

時間が経過した茎は次第に木質化してきます。摘心や剪定をする時は、芽が出ているところの上で切ることを心がけましょう。

植え替え・鉢替え

鉢植えは数年に一度、一回り大きな鉢に植え替えましょう。

レモンマリーゴールドの開花が始まるのは9月頃からです。晩秋近くになると小さな黄色い花が株一面を覆うようにたくさん開花します。

収穫

レモンの香りのする葉はハーブティー、花はエディブルフラワーや切り花として利用できます。

夏越し

暑さに強いため特別な夏越しの必要はありませんが、夏に切り戻しをしておくと背丈を抑えることができます。

冬越し

ある程度の耐寒性はあるため、寒冷地以外では地植えで問題なく越冬できます。初冬まで開花した花が終わる頃、全体的に株を短く切り戻して冬を越しましょう。冬は生長が止まりますが、春から初夏に芽が動き始めます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

種まきと挿し木で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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