サンカヨウ(山荷葉)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • サンカヨウ
植物名
サンカヨウ(山荷葉)
学名

Diphylleia grayi

英名
Diphylleia grayi
和名
山荷葉
科名
メギ科
属名
サンカヨウ属
原産地
日本

サンカヨウ(山荷葉)の特徴

サンカヨウ(山荷葉)は、北海道から日本海側北部に自生するメギ科サンカヨウ属の多年草。雨に濡れると花びらがガラスのように透明になることで有名な花です。

サンカヨウ(山荷葉)は、日本、サハリン、北アメリカ、中国など北の方の山林に分布しています。雪深い地域も多く、開花時期は梅雨の頃ですが、雪解けが遅い年は開花も遅くなります。

サンカヨウ(山荷葉)は、草丈30~50cm程度、葉は茎の上部で互生し、その先に数個の白い花を咲かせます。サンカヨウ(山荷葉)という名前の由来は、葉の見た目によります。荷葉とは蓮の葉のことで、互生した2枚の葉が丸く大きな1枚の葉に見えることから、これを蓮の葉に見立て「山の蓮」という意味で名付けられました。また学名の Diphylleia はギリシャ語で「2枚の葉」という意味です。サンカヨウ(山荷葉)の2枚の葉はよく見ると、下から出ている葉が大きくて葉柄も長く、上の葉は小さく、上の葉の脇からちょこんと出ているような様子です。上下の葉はどちらも鋸歯があります。

サンカヨウ(山荷葉)の花の色は白、花びらは6枚です。正確には花びらのように見える部分はがく片で、最初は12枚あるものが開花時に外側6枚が取れて、内側の白い6枚が花びらのように残ります。便宜上この白い6枚のがく片を花びらとよんでいます。花の後に青色の楕円形の実をつけます。

サンカヨウ(山荷葉)の花は、水に濡れると透明になることからスケルトンフラワーという別名もあります。この花びらが透明になる仕組みはちょっと複雑で、水に濡れたからといって必ず透明になるわけではありません。長雨や湿度などで花びらが水分を含むなど諸条件が満たされたときに透けたように見えるようです。実際に透明になるというよりは、花びらの持つ色素が光の屈折で人間の目にどのように映るかということです。簡単に言うと、長雨や湿気でしっとりと花びらに浸透した水分が、光の屈折で透明になったように見えるとい仕組みです。ガラスのように透明になったサンカヨウ(山荷葉)に会えるかどうかは、諸条件が合致した時にしか起こらない幸運です。

 

サンカヨウ(山荷葉)の詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 30~50cm
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
花色
開花時期 6月~7月

サンカヨウ(山荷葉)の花言葉

 

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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