アスクレピアスとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- アスクレピアス
- 学名
Asclepias
- 英名
- Butterfly Weed、Pleurisy Root
- 和名
- 唐綿(トウワタ)、柳唐綿(ヤナギトウワタ)
- 別名・流通名
- 宿根パンヤ
- 科名
- キョウチクトウ科
- 属名
- トウワタ属
- 原産地
- 南北アメリカ、熱帯アフリカ
アスクレピアスの特徴
アスクレピアスは、北アメリカやアフリカを中心に多くの種類が分布するキョウチクトウ科の多年草です。初夏から秋にかけて、茎の頂点に複数の粒々の小さなつぼみをつけ、開くと星形の花が開花します。昆虫が集まってくる性質から蜜源植物として利用されることもあります。
日本で苗として流通しているのはクラサヴィカ種とツベロサ種が多く、両方とも本来は多年草ですが、クラサヴィカ種は耐寒性が弱いため露地での越冬が難しく、一年草として扱われることが多いようです。
花後にできるサヤがはじけると、中から綿毛のような毛がついた種が顔をのぞかせます。この種の形状から「トウワタ」や「ヤナギトウワタ」の和名があります。花をたくさん楽しむためには終わった花は切った方がよいですが、サヤや綿毛つきの種も一見の価値があります。
アスクレピアスの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 30~120cm |
耐寒性 | 品種による |
耐暑性 | 強い |
花色 | オレンジ、赤、黄色、ピンク、白、緑、複色 |
開花時期 | 5月~10月 |
アスクレピアスの花言葉
アスクレピアスの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 |
アスクレピアスの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所を好みます。
用土
水はけが良く、適度な湿り気のある土を好みます。一般的な草花が育っている場所なら植え付け可能です。
鉢植えは、草花用の培養土で問題なく育ちます。
アスクレピアスの育て方のポイント
水やり
地植えは、根付いてからは特に水やりの必要はありません。乾燥が続いた時にはたっぷりと与えるようにしましょう。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷりと水やりを行います。
肥料
春か秋に緩効性肥料もしくは有機質肥料(園芸用として市販されている固形の油粕など)を与えましょう。
自然の循環ができている肥えた土ならば、特に与えなくても毎年開花するので、花付きを見ながら調節しましょう。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
アスクレピアスの詳しい育て方
選び方
アスクレピアスは本来は多年草ですが、耐寒性がない品種は一年草、耐寒性がある品種は多年草として扱われています。購入時に耐寒性を確認し、好みの品種を選びましょう。
苗が流通している中で耐寒性が強い代表品種は、アスクレピアス・ツベロサ Asclepias tuberosa、アスクレピアス・インカルナータAsclepias incarnata などです。
植え付け
一年草として扱われているものは春から初夏、多年草として扱われているものは春から初夏と秋が植え付け適時です。
品種により草丈が違うので、それぞれの草丈に応じた場所に植え付けましょう。
剪定・切り戻し
アスクレピアスは、剪定した切り口から白い液体が出ます。体質によってはかぶれることもあるので取り扱いに注意しましょう。
植え替え・鉢替え
鉢植えで管理している多年草タイプのものは、春から初夏に一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けを行いましょう。
花
初夏から秋が開花時期です。種を採る目的がないなら、花後に切り戻しておくと、繰り返し開花します。
収穫
切り花
切り花として楽しむことができ、流通もしています。切り口から出る白い液体をそのままにして生けると、管がつまり水が上がらないことがあります。水切りするか、ふきとってから生けましょう。体質によってはかぶれる方もいるので、直接触れず、ティッシュなどでふき取るとよいでしょう。
種
花をそのままにしておくとサヤができ、その中には綿毛のような毛がついた種が実ります。
冬越し
一年草として扱われている品種は、一通り花が終わったら処分するか、冬は室内で管理すると冬越しすることができます。種を採り、更新していくのもよいでしょう。
多年草は、一通り花が終わったら株元で剪定します。冬は生長が止まりますが、春になると再び芽吹きます。鉢植えは、冬の間も土が乾いたら水やりを続けましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
株分け、挿し木、種まきで増やすことができます。