スイセンノウ(リクニス・コロナリア)
- スイセンノウは、白いうぶ毛に覆われたシルバーの葉茎が特徴的な耐寒性多年草。花は直径3cm~4cmくらいで、花色は赤、ピンク、白、複色などがあり、濃いピンク色をよく見かけます。咲き方は一重咲きのほか、八重咲き品種もあります。草丈は60cm~100cmほどで、すらっとした草姿をしていて、枝分かれして次々と花を咲かせます。暑さ寒さに強く、やせ地でもよく育ち、乾燥にも耐えるのですが、多湿の蒸れに弱い性質があります。そのため、日本では夏に蒸れて枯れてしまうことがあり、短命な多年草や二年草扱いされることもあります。冬は葉を落とさず常緑で、カラーリーフとして楽しめます。基本的には、こぼれ種で増えるほど丈夫な植物です。 スイセンノウは、漢字で書くと「酔仙翁」。赤やピンクの花が酔っぱらったおじいさんのように見えることからその名が付いたとされています。スイセンノウは、鮮やかな花色の園芸品種が多数ある「リクニス」の仲間であるため、リクニス・コロナリアとも呼ばれます。リクニスはギリシャ語の「lychnos=灯火」から付けられた名前です。コロナリアは、花冠の意味があるそうです。また、スイセンノウの葉がまるでフェルトのような質感なので、フランネルソウと呼ばれることもあります。セリ科のフランネルフラワーとは、名前と葉の質感が似ていますが全く別の植物です。