- ツツジは、ツツジ科ツツジ属の常緑、落葉の低木あるいは高木です。北半球の温帯に分布し、特に日本、中国、ヒマラヤに多く、約850種が自生しています。日本原産なので風土に馴染んでおり、大した手入れをしなくても、毎年花を楽しめる花木です。また、刈り込みによって樹高を管理できるのも魅力です。 ツツジには常緑と落葉の種類があります。ヤマツツジ、オオムラサキ、キリシマ、クルメツツジ、ヒラドツツジ、リュウキュウツツジ、モチツツジは常緑、レンゲツツジ、ミツバツツジ、ゴヨウツツジ、オンツツジは、冬に落葉します。これらのツツジから生み出された園芸品種も豊富です。花が大きく、花色も豊富で、美しいことから、世界中で園芸品種が作出されています。 常緑のオオムラサキや、キリシマ、ヒラドツツジは花が大きく、花色も鮮やかなことから、街路樹や公園など、身近な場所に多く植栽されています。落葉のミツバツツジは開花期間が短いなどの理由から、花木としての利用は少ないようです。同じく落葉のレンゲツツジは、ツツジには少ないオレンジ系の花色が魅力で、園芸品種も多く作出されています。