「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑91-100件 / 全1455件

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月見草(ツキミソウ)

  • 月見草(ツキミソウ)は、アカバナ科マツヨイグサ属の一年草、あるいは二年草。メキシコ原産で、日本でも自生するようになった帰化植物です。繁殖力が弱かったのか、身近な場所ではあまり野生化していません。 月見草(ツキミソウ)は、夜に開花し朝には萎れる一日花です。夏の夜に色は白、花びらは4枚の花を咲かせ、朝になって萎れる頃にピンクに変化します。 文豪太宰治の「富嶽百景」に「富士には月見草がよく似合ふ」という一節があります。ただし、その後に「黄金色の月見草の花ひとつ」と書いてあることから、この月見草はマツヨイグサ(待宵草)のことだったのではないかと推測できます。      

クレオメ

  • クレオメは、蝶が舞っているような花を咲かせる非耐寒性一年草。太くて長い雌しべと、さらに長い雄しべが特徴的です。クレオメの花ひとつひとつの寿命は短いですが、毎日先端に向かって咲き進み、新しい花が開くので長い間楽しむことができます。暑さに強く、こぼれ種でも増え、丈夫で育てやすい草花です。 クレオメの花が蝶が飛んでいる姿に見えることから、クレオメの和名は「西洋風蝶草(セイヨウフウチョウソウ)」とつけられています。「酔蝶花(スイチョウカ)」とも呼ばれるのは、クレオメの花が蕾のときは濃いピンク色で、咲き進むにつれてだんだん白っぽく変化する様子を酔った蝶に見立てたことにちなみます。 英名「Spider flower」は「蜘蛛の花」を意味し、長い雄しべが細く長い蜘蛛の足に似ていることが由来です。 従来のクレオメは、トゲがあること、茎に触るとべたべたしたり独特な香りが気になること、こぼれ種で繁殖しすぎるなどの気になる点があったのですが、最近はマイナス面を改良した園芸品種も登場しています。  

マツヨイグサ(待宵草)

  • マツヨイグサ(待宵草)は、アカバナ科マツヨイグサ属の多年草。宵(日が暮れてから)を待って開花するので「待宵草」というのが和名の由来です。夜に明るい黄色の花を咲かせ、翌朝にはオレンジ色に色を変えて萎れていく一日花です。 マツヨイグサ(待宵草)の特徴は、草丈30cm~1m程度、花径は3~4cm、色は黄色、花びらは4枚です。南アメリカ原産で、江戸時代に日本に渡来し、各地で自生するようになった帰化植物です。他に近縁種のオオマツヨイグサ、メマツヨイグサ、コマツヨイグサなども自生しています。  

ヤツシロソウ(カンパニュラ・グロメラータ)

  • ヤツシロソウ(カンパニュラ・グロメラータ)はカンパニュラの一種で、リンドウに似た花が初夏に開花するキキョウ科の多年草。国内では熊本県の一部地域でのみ自生し、減少傾向にあるため環境省レッドリストで絶滅危惧IB類(EN)<近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの> に指定されています。 園芸品種のヤツシロソウは、カンパニュラ・グロメラータの名で多くの品種が流通し、花色は紫のほか、白やピンク、つぼみから開花の過程で色が変化する複色品種などがあります。 花がリンドウに似ているため、リンドウ咲きカンパニュラとも呼ばれています。初夏に花茎を多数立ち上げ、リンドウに似た花が開花します。性質は丈夫で、適所に植えれば地下茎で広がり、年々花数が増えていきます。花持ちが良いため、切り花としても利用できます。  

オミナエシ(女郎花)

  • オミナエシ(女郎花)は、秋の七草の1つとして古くから愛されてきたスイカズラ科多年草です。日当たりの良い草地に群生し、小さな黄色の花が夏から秋にかけて開花、切り花としても利用されています。丈夫で一度植え付ければ放任で育ち、夏から秋にかけて花が咲き続けるので、広い庭などに使うと効果的な素材です。 オミナエシ(女郎花)の名前は、「女」という意味の「オミナ」と、古語の 「圧(へし)」が変化した「エシ」が合わさってつけられたと言われています。女性の美しさが負けてしまうほど美しい花(女性を圧倒するほど美しい花)という意味が込められています。 また、オミナエシ(女郎花)の黄色い小さな花が集まって咲いている様子が穀物の粟に似ていることから、「粟花」や「粟米花」とも呼ばれることもあります。昔は、男性は白い飯を食べ、女性は黄色い粟の飯を食べていたため、粟飯が女飯(オミナメシ)と呼ばれていたこともあり、黄色い粟飯(オミナメシ)の見た目にオミナエシの花が似ていることから、「オミナメシ」→「オミナエシ」と言われるようになったという説もあります。

シオン(紫苑)

  • シオン(紫苑)は、日本、中国、朝鮮、シベリアなどに分布するキク科の多年草。秋に咲く風情のある薄紫色の花は、中国から薬草として渡来し、観賞用としても平安時代から栽培され、愛されてきました。現在は自生しているものは激減し、環境省のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種)に指定されています。 シオン(紫苑)は、宿根アスターの一種です。性質はとても強く、草丈は2m近くになります。放任で育ち地下茎で増えるため、好みの環境に植えれば次第に群生します。

アルストロメリア

  • アルストロメリアは、南アフリカ原産の球根植物。湿地帯、森林、砂漠など様々な場所に60種類ほど自生し、種類によって生育環境が違い、矮性から高性まで草丈も様々です。 豊富な花色や抜群の日持ちの良さから切り花としての流通量が多く、通年出回っています。育種が盛んで新品種が続々と作られ、アルストロメリアの特徴である斑点がないものも登場しています。 アルストロメリアの葉は、茎から新芽を伸ばし、根元の所で反転して育ちます。茎の先端に複数の花がつき、花弁にはスポットと呼ばれる斑点があります。  

ヘレニウム

  • ヘレニウムは、初夏から秋に色鮮やかな花が咲く北アメリカ原産のキク科の多年草。さまざまな種類があり、品種によって初夏から咲き始めるものと晩夏から咲き始めるものがあります。 咲き始めは平べったい花芯部分が、咲き進むにしたがって半球状に盛り上がってくることが和名の「団子菊(ダンゴギク)」の由来です。 耐寒性、耐暑性ともに強く、やせ地でも育つほど丈夫な草花です。種類によって多年草と一年草がありますが、多年草は一度植え付ければほぼ放任で育ちます。多花性で色鮮やかな花色は、夏から秋の庭で華やかな存在になります。草丈が高くなるものは横にも張るので、庭や花壇、ボーダーガーデンなどの地植えが向いています。

リューココリーネ

  • リューココリーネはユリ科の球根の花で、秋に球根を植え付けると5月~6月に星形の美しい花が開花します。名前の由来は、ギリシャ語の「leukos―白い」、「kotyne―こん棒」から来ていて、花の中心部分の仮雄蕊(かゆうずい)と呼ばれる部分がこん棒に例えられたことからきています。 透明感のある涼しげな花は切り花として人気があり、2月~3月が流通のピークです。花にはほのかな甘い香りがあり、香りは品種によって若干違い、バニラの香り、スパイシーな香りなどがあります。

カワラナデシコ(河原撫子)

  • カワラナデシコ(河原撫子)は、日本にも自生している多年草。本州、四国、九州に分布しています。7月~10月頃に、花びらの先に細かい刻みがある花を咲かせます。花色は白、ピンク、淡紅紫色、濃紅紫色などがあります。茎の上部でいくつか枝分かれし、その先に花を咲かせ、カーネーションのように長めのガクがついています。葉は細くて長く、茎を巻き込むようにつき葉柄はなく、草丈は30~80cm程度です。 そもそもナデシコという名前は、撫でるように可愛い花という意味から付けられています。カワラナデシコ(河原撫子)は、生息している場所が主に河原であるためその名が付けられました。同属で中国原産のカラナデシコ(唐撫子)と区別するために、ヤマトナデシコ(大和撫子)と呼ばれることもあります。 カワラナデシコ(河原撫子)は、古くから園芸植物として栽培されてきた「古典園芸植物」の一種です。江戸時代には品種改良されたものも出回っていたようです。カワラナデシコ(河原撫子)は万葉集に数多く詠まれたほか、枕草子や小林一茶などの俳句にも登場するなど古くから親しまれてきました。 カワラナデシコ(河原撫子)の漢方としての名前は「瞿麦(くばく)」といいます。「瞿麦」はカワラナデシコ(河原撫子)の開花中の全草を指します。生薬では開花中の地上部を乾燥させたものを使います。 ナデシコは、秋の七草のひとつにも数えられます。秋の七草は、万葉集に詠まれた「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝顔の花」がもとになっていますが、「撫子の花」は、カワラナデシコ(河原撫子)のことだと言われています。

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