アルストロメリアとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
アルストロメリア
学名

Alstromeria

英名
Lily of the Incas
和名
ユリズイセン・インカノユリ
別名・流通名
ペルーのユリ・インカ帝国のユリ
科名
ユリズイセン科
属名
ユリズイセン属
原産地
南アメリカ

アルストロメリアの特徴

アルストロメリアは南アフリカが原産の球根植物です。鉢植えでも地植えでも育てられます。

球根から伸びた茎は高さ30㎝程の小型種から1mになる高性種まで幅広い草丈の種類があります。原産地では湿地帯、森林、砂漠など様々な場所に50種類ほど自生しており品種によって生育環境が違います。アルストロメリアの葉は、はじめは茎から新芽を伸ばしますが根元の所でぐるりと反転して育ちます。私たちが見ている葉は実は裏返しなのです。茎の先端に花がついており、特徴的で個性的な色合いを見せています。

原種は50種類ほどだと言われていますが、現在では交配、品種改良が行われ100種類ほどあります。アルストロメリアの花は花弁が6枚。外側と内側3枚ずつ形が違います。外側は大きく丸みを帯びた花びら、外側よりも一回り小さな花びらが内側に3枚。花びらにはまだら模様、縞模様がついているのが特徴です。

アルストロメリアの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 30cm~1m
耐寒性 弱い
耐暑性 弱い
耐陰性 弱い
花色 白、ピンク、黄、オレンジ、紫、グリーン、赤、茶
開花時期 5月~7月頃

アルストロメリアの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
肥料
開花

アルストロメリアの栽培環境

日当たり・置き場所

アルストロメリアは高温多湿な環境だと根腐れを起こし枯れてしまうため、置き場所は風通しの良い温暖な場所で管理します。鉢植えで管理すると春と秋の生長期は日向に置き、夏は直射日光を嫌うため、日陰の涼しい場所へで管理します。冬場は凍結しない場所へ置きます。梅雨時は軒下など雨の当たらない場所で乾燥気味に管理しましょう。

用土

アルストロメリアは用土は赤玉土(小粒)鹿沼土(小粒)腐葉土を同量くらい混ぜ合わせ、水はけの良い土を作りましょう。

アルストロメリアの育て方のポイント

日常の管理

アルストロメリアは花が咲き終わったら、花がらを花の根元からカットします。カットすると次に咲く花が咲きやすくなります。花が全部終わり葉と茎が枯れた後は根元からカット、又は自然に枯れてから手でも抜く事も出来ます。

水やり

アルストロメリアは新芽が出てから葉が伸びている生育期間は土の表面が乾いたら、たっぷりと鉢底から水がでてくる位、水を与え、花が終わり葉の生長が止まる休眠期間は水を控えましょう。品種により育成期間と休眠期間が違うので葉の生長の様子をみながら水やりをします。

肥料

アルストロメリアの肥料は新芽が出はじめる生育期間の4月頃の新芽が出る季節から開花の頃まで与えます。月に1回の置き肥か、月に3~4回、規定通りによりやや薄めた液体肥料を与えましょう。殆どのアルストロメリアは春から夏にかけてで大丈夫ですが、秋から新芽を出す品種は10~11月に同様に追肥します。花が終わってからの休眠期間には与えません。

庭植えの場合は追肥の必要はありません。

病害虫

アルストロメリアがかかりやすい、気を付けなければならない病気は「灰色かび病」です。至る所に斑点が出来て、葉や根っこを腐らせてしまいます。病気を防止するためには風通しの良い乾いた場所に置くと予防する事が出来ます。

アルストロメリアの詳しい育て方

選び方

アルストロメリアの株選びは葉が濃い緑色をしていて茎が太くしっかりしている苗を選びましょう。

植え付け

アルストロメリアは球根の植物なので、鉢植えの場合は深めの鉢を用意します。球根を植える深さは5cm程度。それより浅い場所ではしっかりと根を張れません。しっかり根を生長させるたには、球根から下の部分にある程度の深さの土が必要です。深すぎると球根の位置が5㎝よりも深すぎると芽が出て来れないので注意が必要です。地植えの場合も埋め方は同じです。いくつかの球根を植える場合は30cmほどの間隔をとってください。

剪定・切り戻し

アルストロメリアの剪定は花が咲き終わった後、茎を根元からカットします。

植え替え・鉢替え

アルストロメリアの植え替えは1~2年に一度、休眠期に植え替えます。生育期間に入る前の3~5月か10~11月に植替えましょう。用土は新しい土を準備し植え直します。

アルストロメリアの開花は4月~7月にヒョウ柄のような模様のある花を咲かせます。品種によっては10~11月に開花する品種もあります。

収穫

アルストロメリアは花が咲いた後に種を付けます。種を収穫したい場合は、幾つか候補の花を選びそれ以外の花はカットします。カットする事によって栄養の行き届いた種を収穫する事が出来ます。

夏越し

アルストロメリアの夏越しは高温と直射日光を嫌うため、涼しい日陰で管理しましょう。

冬越し

アルストロメリアは寒さに弱く、霜に弱いため、鉢植えの場合は軒先や室内に移動しましょう。

庭植えの場合は腐葉土などで土が凍結しないようにマルチング作業をしましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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