アマドコロ
- アマドコロは、山林などに自生する多年草。アーチのように横に伸びた茎にぶら下がるようにつく白い花が春に開花します。適した場所に植えれば、特に手入れいらずの丈夫な植物です。 アマドコロの若芽や根茎は山菜として食べることができ、期間は短いですが流通もしています。アマドコロの名は、根茎がトコロというヤマイモ科の植物に似て、味に甘味があることにちなみます。なお、花のあとに実る果実は有毒なので食用にすることはできません。 園芸用や切り花の葉ものとして多く流通するのは斑入り種です。「ナルコユリ」「ナルコラン」「ナルコ」の名で花屋さんで売られている斑入りの葉ものは、ナルコユリでもランでもなく、アマドコロであることが多いようです。 両者は葉の幅、花数、茎の形で見分けることができます。葉はナルコユリの方がアマドコロより細長く、茎はナルコユリは円形、アマドコロは角ばった形をしており、茎を触って確かめるのが一番簡単な見分け方です。 花は、ナルコユリは葉の脇から3~5つ程度の花をつけるのに対して、アマドコロは1~3つ程度と花数が少なめです。