やってみた!アジサイ(紫陽花)の挿し木|増やし方と切り戻し剪定のポイント

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戸松敦子

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梅雨の季節のお花といえば、アジサイ(紫陽花)。アジサイは花を楽しんだ後、挿し木の適期を迎えます。アジサイ(紫陽花)は挿し木での活着が良く、簡単に株を増やすことができます。挿し木をした後、庭木として植えこむまでには3年以上かかりますが、鉢植えの場合は、上手に育てれば1年後に花が楽しめます。

「お気に入りのアジサイ(紫陽花)を毎年咲かせたい。」「増やして楽しみたい。」そんな方に、今回は花後の切り戻し剪定と挿し木の方法をご紹介します。

目次

アジサイ(紫陽花)の切り戻し剪定~来年も咲かせるためには

通常、アジサイの切り戻しの適期は、花後の6月上旬~7月下旬です。  アジサイの開花期は6~7月で、花が終わったらすぐ夏までに剪定します。夏以降に切ると翌年の花芽も切り落とすことになってしまい、翌年花が咲かないからです。  通常は、花の2節下の花芽が出ている上あたりでカットします。  株を大きくしていきたい場合は、花の1節下の花芽が出ている上あたりでカットし、花柄を摘むだけにします。  株を小さくしたい場合は、好きなサイズに刈り込むこともできますが、この場合、深く刈りすぎると翌年は花が咲きません。株を小さくすることを優先するため、翌年花が咲かないことを了解の上でカットしましょう。今年花が咲いた枝だけを短く刈り込み、花が咲かなかった枝はそのまま残すなど工夫してみるのもいいですね。

写真のアジサイ(紫陽花)は「てまりてまり」という品種です。

通常、アジサイ(紫陽花)の切り戻しの適期は、花後の6月上旬~7月下旬です。

アジサイ(紫陽花)の開花期は6月~7月で、花が終わったらすぐ夏までに剪定します。夏以降に切ると翌年の花芽も切り落とすことになってしまい、翌年花が咲かないからです。

通常は、花の2節下の花芽が出ている上あたりでカットします。

株を大きくしていきたい場合は、花の1節下の花芽が出ている上あたりでカットし、花がらを摘むだけにします。

株を小さくしたい場合は、好きなサイズに刈り込むこともできますが、この場合、深く刈りすぎると翌年は花が咲きません。株を小さくすることを優先するため、翌年花が咲かないことを了解の上でカットしましょう。今年花が咲いた枝だけを短く刈り込み、花が咲かなかった枝はそのまま残すなど工夫してみるのもいいですね。

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アジサイ(紫陽花)を挿し木で増やす方法~挿し木の準備

アジサイ(紫陽花)の挿し木の適期は、花後の6月上旬~7月下旬です。梅雨の期間がベストシーズンともいわれます。

挿し木とは

枝を切って土に挿し、小さな苗をたくさん増やすことを言います。切り戻し剪定で切った枝を利用して挿し木をしてみましょう。

挿し木に必要なもの

鉢、用土、割り箸を用意します。

鉢、用土、割り箸を用意します。

挿し木に適した用土

用土は、水はけが良く、清潔で肥料分が無いものがおすすめです。肥料分があると、挿した枝が発根するまでに腐ってしまうことがあります。  挿し木の用土には、赤玉土、鹿沼土、川砂、パーライト、バーミキュライトなどが適しています。粒のサイズがいろいろある場合は小粒がおすすめです。用土は混ぜないで単用で使用できるので、新しい用土を袋から出してそのまま使えます。枝を挿す前に、水をたっぷりかけておきます。  今回は小粒の鹿沼土を単用で使いました。

用土は、水はけが良く、清潔で肥料分が無いものがおすすめです。肥料分があると、挿した枝が発根するまでに腐ってしまうことがあります。

挿し木の用土には、赤玉土、鹿沼土、川砂、パーライト、バーミキュライトなどが適しています。粒のサイズがいろいろある場合は小粒がおすすめです。用土は混ぜないで単用で使用できるので、新しい用土を袋から出してそのまま使えます。枝を挿す前に、水をたっぷりかけておきます。

今回は小粒の鹿沼土を単用で使いました。

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アジサイ(紫陽花)を挿し木で増やす方法~挿し穂の作り方

健康に育ち、勢いのある株から挿し穂をとります。今年花が咲かなかった枝、花が咲いた枝、どちらでも使えます。

健康に育ち、勢いのある株から挿し穂をとります。今年花が咲かなかった枝、花が咲いた枝、どちらでも使えます。

今年花が咲かなかった枝

まず、下の葉をすべて取ります。

まず、下の葉をすべて取ります。

 

上の葉は、水分の蒸発を防ぐため、半分に切ります。

上の葉は、水分の蒸発を防ぐため、半分に切ります。

今年花が咲いた枝

花をカットし、下の葉をすべて取ります。

花をカットし、下の葉をすべて取ります。

 

上の葉は、水分の蒸発を防ぐため、半分に切ります。

上の葉は、水分の蒸発を防ぐため、半分に切ります。

 

元気にわき目が出始めている枝を使うと成功しやすいです。

元気にわき目が出始めている枝を使うと成功しやすいです。

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アジサイ(紫陽花)を挿し木で増やす方法~挿し木の手順

水あげする

挿し穂は下の部分を斜めにカットして長さをそろえ、すぐに水にさし1時間以上水あげします。

挿し穂は下の部分を斜めにカットして長さをそろえ、すぐに水にさし1時間以上水あげします。

挿し床に挿す

水あげができたら、あらかじめ水をかけておいた挿し床に割り箸で穴をあけ、挿し穂を1本ずつ挿します。葉が隣の挿し穂と重ならないようにします。  挿し終わったら、十分に水をあげます。活力剤などを使って発根を促進させる方法もあります。

水あげができたら、あらかじめ水をかけておいた挿し床に割り箸で穴をあけ、挿し穂を1本ずつ挿します。葉が隣の挿し穂と重ならないようにします。

挿し終わったら、十分に水を与えます。活力剤などを使って発根を促進させる方法もあります。

 

▼活力剤を使った挿し木を成功させるコツ!

 

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アジサイ(紫陽花)を挿し木で増やす方法~挿し木後の管理

発根するまでの管理

直射日光があたらない明るい日陰に置きましょう。暗すぎる場所も良くありません。  挿し木直後の3日間ほどは毎日お水をあげます。それ以降はいつまでも水が多いと発根する前に挿し穂が腐ってしまう場合があるので、土が乾いてきた様子を見てあげましょう。置く場所と水の管理が一番大切です。  肥料は絶対にあげません。  根が出るまで心配ですが、引っ張って抜いてしまったりせずにちょっと我慢して様子を見守りましょう。

直射日光が当たらない明るい日陰に置きましょう。暗すぎる場所も良くありません。

挿し木直後の3日間ほどは毎日水やりします。それ以降はいつまでも水が多いと発根する前に挿し穂が腐ってしまう場合があるので、土が乾いてきた様子を見て水やりしましょう。置く場所と水の管理が一番大切です。

肥料は絶対に与えません。

根が出るまで心配ですが、引っ張って抜いてしまったりせずにちょっと我慢して様子を見守りましょう。

鉢上げ

挿し木がうまくいくと1カ月くらいで発根するので、それ以降は普通の肥料入り培養土に植え替えることができます。上手に発根する枝と、失敗してしまう枝と両方あるかと思いますが、楽しんでチャレンジしてみてくださいね。

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アジサイ(紫陽花)を挿し木で増やす方法~挿し木が成功した様子

6月に挿し木をしたアジサイは、根付いたことを確認して肥料入り培養土に植え替え、軒下のルリマツリやクリスマスローズなどの株元に置いて育てました。冬を超えて春には新芽が出ました。

6月に挿し木をしたアジサイ(紫陽花)は、根付いたことを確認して肥料入り培養土に植え替え、軒下のルリマツリやクリスマスローズなどの株元に置いて育てました。冬を超えて春には新芽が出ました。

 

挿し木から1年後は、小さめの花が3つほど咲きました。2年後は立派な花が次々と咲きました。鉢でしっかりした株に育てたら、3年後は地植えにして庭木として楽しむこともできます。

挿し木から1年後は、小さめの花が3つほど咲きました。2年後は立派な花が次々と咲きました。鉢でしっかりした株に育てたら、3年後は地植えにして庭木として楽しむこともできます。

 

アジサイ(紫陽花)挿し木で増やしたその後 植え付け

写真は挿し木で増やしたアジサイ(紫陽花)の5年後の様子です。しっかり根付き、毎年花を咲かせています。

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庭のアジサイ(紫陽花)を生けよう

挿し穂を作るためにカットしたアジサイの花は、浅めの器に活けてお楽しみください。アジサイ「てまりてまり」の花は、生花としても長持ちして重宝します。庭で育てたアジサイの花を部屋にも飾れたら素敵ですよね。  切り戻し剪定のコツと挿し木の方法をマスターすれば、お気に入りのアジサイを毎年ふんだんに楽しめます。ぜひ、剪定と挿し木のベストシーズンにチャレンジしてみてください。

挿し穂を作るためにカットしたアジサイ(紫陽花)の花は、浅めの器に生けて楽しみください。アジサイ(紫陽花)「てまりてまり」の花は、生花としても長持ちして重宝します。庭で育てたアジサイ(紫陽花)の花を部屋にも飾れたら素敵ですよね。

切り戻し剪定のコツと挿し木の方法をマスターすれば、お気に入りのアジサイ(紫陽花)を毎年ふんだんに楽しめます。ぜひ、剪定と挿し木のベストシーズンにチャレンジしてみてください。

 

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戸松敦子

グリーンアドバイザー、ハンギングバスケットマスター、野菜ソムリエ、家庭菜園検定2級。園芸業界で植物全般を幅広く学び経験してきました。LOVEGREEN編集部では主に寄せ植えやリース作り、ボタニカルピープルなどの取材を担当。人が植物と心地良く暮らし、その幸せの連鎖が世界中に広がっていくことを願います。趣味はママさんサッカー。都大会優勝を目指して日々練習しています。

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