植えてよかった!おすすめのグランドカバー28選

戸松敦子
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丈夫で育てやすく、実際に植えてよかったおすすめのグランドカバー28種類(うち常緑26種)をご紹介!また、植えて困ったグランドカバー4種類についてもお話しします。
庭や玄関まわりに空いたスペースがあると、雑草が生えてこないようにコンクリートで固めたり、防草シートをはって砂利を敷くことがあります。でも、植物が全く無いと真夏はコンクリートから熱の跳ね返りが暑くて息苦しかったり、殺風景だったりしますよね。空いたスペースにあまり手がかからないグランドカバーを植えておくと、人が過ごしやすい環境になって心が癒されたり、四季を感じることもできるのでおすすめです。
目次
- グランドカバーとは
- 植えてよかった!花が咲くグランドカバー5選
- 植えてよかった!葉が大きいグランドカバー3選
- 植えてよかった!とにかく強健で丈夫なグランドカバー12選
- 植えてよかった!おしゃれなグランドカバー8選
- 植えて困った!生育旺盛すぎるグランドカバー4選
- グランドカバーを植えよう♪
グランドカバーとは
グランドカバーとは、文字通り、地面をカバーする植物のことを言います。植えっぱなしであまり手がかからない植物が多いことが特徴です。
グランドカバーに向いている植物の中には、這うように育つものや少し高さがあるもの、葉が大きかったり小さかったり斑が入っていたり、花が咲くものや実ができるものまで様々な種類があります。
耐寒性に関しても、耐寒性があり冬も常緑なもの、耐寒性はあっても冬は地上部が枯れるもの、東京以西であれば冬に少し元気がなくなっても春になると再び勢い良く芽吹く半耐寒性のものなど、それぞれタイプが異なります。
空いているスペースにグランドカバーを植えておくと、雑草が生えにくくなり庭を美しい状態で保つことができます。
植えてよかった!花が咲くグランドカバー5選
美しい花が咲くグランドカバーを紹介します。
イベリス
アブラナ科 耐寒性多年草
観賞期:周年
開花期:4月~6月
花色:白など
草丈:20~60cm
イベリスは、砂糖菓子のような上品で可愛い花を咲かせます。種類によって一年草と多年草があるため、イベリス・センペルヴィレンスなどの多年草のイベリスを選ぶとグランドカバーとして使えます。
花後と株が乱れた時や冬前などにバッサリと刈り込んでおくと、常にきれいな株を維持できます。日当たりと風通しの良い場所を好み、植えっぱなしで毎年花が咲きます。
シバザクラ
ハナシノブ科 耐寒性多年草 這性
観賞期:周年
開花期:3月~4月
花色:白、ピンク、赤、青紫など
草丈:5~10cmほど
シバザクラは、春に桜に似た可愛い花を咲かせます。
日なたと水はけの良い用土を好みます。多湿を嫌うので斜面や石組みの間などに植えるとよく育ちます。花後、常緑の葉が芝生のように広がります。乾燥に強く梅雨が苦手です。花が終わったら梅雨前に刈り込んでおくと再び新芽が芽吹き、美しい株姿を保つことができます。
ローマンカモミール
キク科 耐寒性多年草
観賞期:周年
開花期:3月~5月
花色:白
樹高:10~20cm
ローマンカモミールは、白くて可愛い花を咲かせ、葉はリンゴに似た甘く優しい香りがあります。
こぼれ種で増えるほど生育が旺盛で、踏まれても育つとして古くから芝生がわりに利用されていたほどです。日なたと水はけの良い用土を好み、横に広がって育ちます。夏の暑さで枯れ込むことがあるので、花後は収穫をかねて短く刈り揃えます。その後再び緑の新芽が伸びて美しく整います。
エリゲロン
キク科 耐寒性多年草 這性
観賞期:周年
開花期:5月~11月
花色:白、ピンク
草丈:20~30cm
エリゲロンは、白やピンクの小花をたくさん咲かせます。
日なたと水はけの良い乾燥気味の用土を好みます。強健で、夏に切り戻すと秋に再び満開になります。横に伸びるように生長し、花壇やロックガーデンなどに植えると見栄えがします。寒くなると地上部に勢いがなくなるため、冬前に刈り込んでおくと春に芽吹きます。
クリーピングタイム
シソ科 耐寒性常緑低木 這い性
観賞期:周年
開花期:4月~6月
花色:ピンク、白、うす紫など
樹高:15~20cm
クリーピングタイムは、地面を這うように生長して、茎の先端に花径5mm程度の小さな手毬状の花をまとまって咲かせます。葉には爽やかな芳香があり、触れると香ります。
日なたから半日陰、水はけの良い用土を好みます。夏の暑さと湿気を嫌うので、花が終わったら梅雨に入る前に切り戻しましょう。冬には地上部に勢いがなくなりますが、根はマイナス10℃まで耐えるので刈り込んでおくと春に新芽が出ます。
クリーピングタイム
- タイムは、シソ科のハーブです。種類が多く、立ち上がり上に伸びる立性のもの(コモンタイム)と這うように生育する匍匐性のもの(クリーピングタイム)に分かれます。 一般的にタイムといわれているのはコモンタイムのこと。品種によって異なりますが、春~初夏に小さな花を咲かせます。料理の他にも、花はサシェにも使うことができます。 「コモンタイム」は、肉などの臭み消し、防虫効果、「ブーケガルニ」としてシチューやポトフなどの煮込み料理の風味付けに使われているタイムで、最も一般的なタイムです。野菜売り場のハーブのコーナーで売られているタイムもコモンタイムです。最近はコモンタイムから選抜されてできた品種がたくさんあります。 ブーケガルニとは、簡単に言ってしまえば、数種類のハーブや香りのする野菜をタコ糸などの糸で束ねた香りの束のことを言います。ヨーロッパでは、昔から肉や野菜を入れてコトコトと煮込むような料理にブーケガルニを入れて風味付けをしています。ブーケガルニに使う素材に決まりはありませんが、定番はタイム、パセリ、ローリエの組み合わせ。その他にも料理の種類にあわせて束ねる素材を選びます。日本の食品メーカーからも「ブーケガルニ」という名前で販売されています。 料理やお茶など、食材として利用するためにタイムが必要な場合は、品種名と利用用途(食用か観賞用か)がきちんと書かれている苗を選ぶと安心です。 タイムは品種によって生長の仕方も違います。園芸用として植栽するなら、植える環境にあわせて、下記の性質から、どちらが植える環境にあうかを決めてから品種を選ぶとようにします。 立性・・・立ち上がるように生長します。地植えにすると30cm以上の高さになります。コモンタイムは立性です。 ほふく性・・・這うようにして生長します。代表的な品種はクリーピングタイムです。這うように生長するので、丈は10cmくらいにしかなりません。クリーピングタイムは、花壇の縁取りやグランドカバーにもなります。
葉が大きいグランドカバー3選
葉が大きくてフォルムが美しいグランドカバーを紹介します。
ギボウシ
ユリ科 耐寒性多年草
観賞期:春から秋
開花期:6月~7月
花色:白、うす紫など
草丈:20~100cm
ギボウシの葉は大きくて存在感たっぷりで、葉色も様々あります。
明るい半日陰で少し湿り気がある場所を好みます。強い直射日光に当たりすぎたり、乾きすぎると葉が傷みます。ギボウシはシェードガーデンのグランドカバーにぴったりです。冬は地上部が枯れてなくなり、春に再び芽吹きます。
ギボウシの花は、長く真直ぐに伸びた花茎に縦に連なるように咲きます。
ヒューケラ
ユキノシタ科 耐寒性多年草
観賞期:周年
開花期:5月~6月
花色:赤、白、ピンクなど
草丈:30~80cm
ヒューケラの葉の形は、アイビーやカエデの葉に似ていますが、とんがりがなく、丸みを帯びた形をしています。
暑さ寒さに強く常緑で、葉を横に広げてこんもりと茂ります。葉色は赤、シルバー、オレンジ、緑、黄緑、黄、紫、黒や斑入りのものなど変化に富みます。
株元からすっと花茎が立ち上がり小さな花を咲かせます。花色は品種によって違い、白、ピンク、赤などがあります。
ヒューケラ(ツボサンゴ)
- ヒューケラは常緑多年草で、カラーリーフプランツとして寄せ植えや花壇に用いられる近年人気の高い植物です。 草丈20~50cm程度で葉が重なるように密に茂り、葉色のバリエーションが幅広いのが人気の理由です。 ヒューケラの葉は、直径3~10cmほどで薄く丸みを帯びたフォルムで、形は品種によってさまざまです。葉色は赤、シルバー、オレンジ、緑、黄緑、黄、紫、黒や斑入りのものなど変化に富みます。 花は原種のツボサンゴ、園芸品種ともすっと立ち上がった花茎から釣鐘型の小花を群れるように咲かせます。ヒューケラは花もちも良く約1か月近く咲き続け、切り花としても楽しめます。 ヒューケラは耐陰性が強く、半日陰から木洩れ日が当たる程度の日陰まで、元気に育ちます。葉を横に広げてこんもりと茂るので、「色の塊」のような茂みになり、庭の景色を作るのに役立ちます。耐寒性があり常緑なので、冬の間も庭に彩を与えてくれます。
ワイルドストロベリー
バラ科 耐寒性多年草
観賞期:周年
開花期:条件があえば周年
花色:白
草丈:10~30cm
ワイルドストロベリーは、小指の先ほどの小さなかわいい実がなる野イチゴです。
日なたと水はけの良い用土を好みます。高温多湿にやや弱く、猛暑時は実付きが悪くなったり葉が落ちたりします。風通しの良い場所を選んで育てましょう。株元から横に伸びるランナーで増やすことができます。増やす目的がない時は、株の勢いが分散してしまわないようにランナーは切り取ります。
植えてよかった!とにかく強健で丈夫なグランドカバー
ツルニチニチソウ
キョウチクトウ科 耐寒性多年草 這性
観賞期:周年
開花期:4月
花色:紫、白など
草丈:5~10cm
ツルニチニチソウは、緑の葉に白や黄色の斑が入った品種が人気です。
日なたから半日陰を好みます。乾燥に強く生育旺盛で、茎長200cmにもなります。つるが混み合ったら間引き、風通しを良くします。
春に咲く青紫色の花も美しく、とても爽やかなイメージです。
ツルニチニチソウ(蔓日々草)
- ツルニチニチソウは、株元から多数の茎をのばしてつる状にほふくしながら生長する多年草です。3月~5月頃に淡い紫色の花が開花します。耐寒性はやや劣りますが、美しいクリーム色の斑が入る品種が多く流通しています。 伸びたつるの節から根が出て広がっていきます。半日陰でも良よく育ち、繁殖も容易にできます。傾斜地や常緑樹の足元などのグラウンドカバーに使われることが多く、性質は非常に強健です。つるの性質を生かしてハンギングバスケットや釣り鉢など、高い位置からつるを垂らして空間を装飾することもできます。 ツルニチニチソウの他に一回り葉が小さめなヒメツルニチニチソウもあります。寒冷地では、葉が一回り小さいヒメツルニチニチソウの方が若干耐寒性に優れるためよく用いられます。植え付けて数年が経過し群生した際の見た目は、ツルニチニチソウは草丈が30~40cmくらいになりますが、ヒメツルニチニチソウは草丈はほとんど出ない違いがあります。
アジュガ
シソ科 耐寒性多年草 這性
観賞期:周年
開花期:4月~5月
花色:紫、ピンクなど
草丈:10~30cm
アジュガは地面を這うように生長する匍匐性植物。寒さに強く、耐陰性もあり、あまり日が当たらない場所でもよく育ちます。子株がついたランナーを切り取ると簡単に株分けできます。
アジュガの葉色は黒っぽいチョコレート色、紫がかった銅葉色、明るいグリーン、白やピンクの斑入り、複色など様々あります。
アジュガは、半日陰と水はけの良い用土を好みます。過密になると蒸れるので間引きましょう。
グレコマ・バリエガータ
シソ科 耐寒性多年草 這性
観賞期:周年
開花期:5月
花色:紫
草丈:10cmほど
グレコマ・バリエガータは、白い斑が入ったもこもことした丸い形の葉が魅力です。
日なたから半日陰で、水はけの良い用土を好みます。耐暑性、耐寒性に強い優れものです。各節から根が出て、わき芽も伸びて旺盛に生育します。
薄紫色の小さな花が咲きます。
グレコマ
- グレコマはシソ科グレコマ属の総称です。グレコマ属の中でもGlechoma hederacea ssp. grandisはカキドオシという和名を持っています。これは、垣根の下からでも侵入してくるくらい繁殖力旺盛な特性から付けられた名前です。グレコマの仲間は耐寒性の強い常緑多年草で、草丈低く地面を這うように伸びていくので、グラウンドカバーとしても好んで利用されます。その特性を活かして、鉢植えにして縁からこぼれるような姿を楽しむことも出来ます。 グレコマの花は小さく薄紫色で、縦に連なるように咲きます。葉に斑が入った品種もあり、花壇や寄せ植えに使用すると明るい雰囲気を演出してくれます。耐陰性もあり、日陰の庭でも育つので、シェードガーデンの強い味方でもあります。グレコマは葉や茎に爽やかな芳香があります。
コクリュウ
ユリ科 耐寒性多年草
観賞期:周年
開花期:7月~8月頃
花色:白、うす紫
草丈:20cmほど
コクリュウは、紫がかった黒葉が美しく、和でも洋にも似合うので日本庭園はもちろん、洋風なシェードガーデンにも向いています。花が咲いた後に艶がある黒い実ができます。
丈夫で手がかからず日陰でも耐えますが、本来は半日陰と水はけの良い用土を好みます。
リュウノヒゲ(ジャノヒゲ)
- リュウノヒゲ(ジャノヒゲ)日本や東南アジア、フィリピンなどの森林地帯に自生するキジカクシ科の常緑多年草で、日本庭園だけでなく洋風のお庭にもワンポイントとして使われる品種です。 暑さ寒さにも強く、日陰にも強いのでグランドカバーとしても利用されます。花や実を楽しみたい場合はある程度の日照が必要なので、管理場所には注意しましょう。 リュウノヒゲ(ジャノヒゲ)の根は生薬の麦門冬となり、漢方薬で咳止めなどに効果のある麦門冬湯などに使われます。 リュウノヒゲはジャノヒゲとも呼ばれ、蛇の髭と表記することもありますが、蛇には髭はありませんよね。これは、もともとは「ジョウノヒゲ」と呼ばれていたものが「ジャノヒゲ」になったんだとか。ジョウノヒゲは「尉の髭」と書きます。能面の中に老人を表す「尉(じょう)」というお面の種類があります。尉の髭とは老人の髭のことです。
セダム
ベンケイソウ科 耐寒性(半耐寒性)多年草 這性
観賞期:周年
開花期:春~秋(種類によります)
花色:白、ピンク、黄など
草丈:10~20cm
セダムは、マンネングサやベンケイソウとも呼ばれる乾燥に強い野草。山地や海岸地の岩上などのわずかな土に根を張り生育しています。乾燥に強く、切った茎を土にまいておけば根付くほど強健です。グランドカバーには、寒さに強い品種を用います。
セダムは日なたから半日陰と乾燥気味の用土を好みます。夏に蒸れやすいので混み合っている場合はすいたり、半分くらいの高さでカットします。
- セダムは、マンネングサやベンケイソウとも呼ばれる乾燥に強い野草。山地や海岸地の岩上などのわずかな土に根を張り生育しています。乾燥に強く、切った茎を土にまいておけば根付くほど強健ですが、過湿による蒸れには弱い一面があります。 セダムは北半球に広く分布し、500種類以上もの品種が確認され、日本には30~40種類以上あると言われています。日本の南方には温暖地系品種が、日本の北方には寒冷地系品種が生育しており、種類によって寒さに若干弱いタイプと、寒さに強いタイプがあります。 セダムの名は、ラテン語で座るを意味するsedreに由来し、岩石や壁に着生することにちなんで名前がつけられているそうです。 グランドカバーや屋上などの緑化用植物として使われる「メキシコマンネングサ」のように葉が細かいタイプと、「虹の玉」のように葉がぷっくりとしたもの、枝垂れるものなど種類が色々あり、葉の形や大きさ、花もそれぞれ異なります。寄せ植えやリース作りにも用いられます。
テイカカズラ(黄金斑入り)
キョウチクトウ科 耐寒性常緑木本 つる性
観賞期:周年
樹高:25cm~
テイカカズラの黄金斑入り品種は、黄色やオレンジ色の斑が美しく、秋から冬に紅葉する葉色も楽しめます。
日なたから半日陰を好みますが、日陰にも強く強健でつるをどんどん伸ばします。
- テイカカズラは、日本原産のつる性常緑低木です。テイカカズラの名前は、能楽「定家」の式子内親王と藤原定家の悲恋の物語が由来とされています。式子内親王へ恋焦がれた藤原定家は、彼女の死後、テイカカズラとなってその墓にまとわりつき墓石を覆ってしまったことにちなみます。 テイカカズラは、初夏に直径2cm程度の芳香のある花をたわわに咲かせます。全体がクリーム色で中心に近づくにつれて黄色が強くなる花は、プルメリアを小ぶりにしたようで南国を思わせる雰囲気があります。 葉は光沢のある明るいグリーンで、茎の途中からも気根を出して塀や他の樹木に張り付くように伸びていきます。生長力を生かしてフェンスなどに這わせて広い空間を覆う植物として使われるほか、刈り込みに耐えるため生垣としても使われています。若い苗は、寄せ植えの素材にもなり、ハツユキカズラという葉を観賞する目的で作られた園芸種もあります。 キョウチクトウ科は有毒物質を含むと言われているので、口に入れないように注意しましょう。また樹液で肌がかぶれる方もいるので、触れるときは気を付けるようにしましょう。
ディコンドラ・ミクランサ
ヒルガオ科 耐寒性多年草
観賞期:周年
草丈:10cmほど
ディコンドラは、ハートの形をした小さな葉が可愛いらしい、横に広がって這うように伸びる多年草。春から初夏に3mm程度の小さな花が咲きます。
耐寒性はそれほど高くないので、関東以南の地域であれば冬にいったん生長の勢いがなくなり葉が枯れたりします。根は生きているので春に再び芽吹きます。湿り気のある、日なた~半日陰くらいの場所が適しています。
ハツユキカズラ
キョウチクトウ科 耐寒性木本 つる性
観賞期:周年
樹高:25cm~
ハツユキカズラの斑入りの葉は、ピンク~白~グリーンと色が変化します。秋に紅葉した葉も美しいです。耐陰性がありますが、新芽の頃のピンク色を楽しむためには日光が必要です。 真夏の直射日光に当たると葉焼けをおこすことがあります。
半日陰と水はけの良い用土を好みます。伸びすぎたつるは適宜切り戻しましょう。
ハツユキカズラ(初雪葛)
- ハツユキカズラはテイカカズラの園芸品種で、キョウチクトウ科のつる性常緑低木です。不規則に白く染まる斑入りの葉の模様が雪のようであることが名前の由来です。 日本に自生するテイカカズラの園芸品種のため、日本の環境に合い、暑さ、寒さにも強い上に日陰でも育つ丈夫な植物です。生長のスピードがゆっくりなので、鉢植えや寄せ植えの素材としても利用できます。這うようにつるを伸ばしていくため踏みつけに強い常緑のグランドカバーにもなります。 ハツユキカズラの遠目で見ると花のようにも見える斑入りの葉は、ピンク~白~グリーンと色が変化します。耐陰性がありますが、新芽の頃のピンク色を楽しむためには、日当たりの良い場所でないと美しく発色せず、緑一色の株になることがあります。 常緑ですが、寒さにあたって紅葉した葉も美しく、観賞価値があります。
ヒメイワダレソウ
クマツヅラ科 半耐寒性多年草
観賞期:周年
花期:6月~9月
花色:白、ピンクなど
草丈:10cmほど
ヒメイワダレソウは、とても小さな花が集まって丸みを帯びた花となって咲きます。
日なたを好み、日陰や湿地は苦手です。繁殖力旺盛で、ある程度の踏圧にも耐える強さがあります。他の花の生育を妨げることもあるくらい繁殖力が強いため、花が咲いても種ができないように品種改良された品種も出てきています。冬は、地上部に勢いがなくなりますが、根は生きているので春になると再び芽吹きます。適度に剪定を行いましょう。
ヒメイワダレソウ(姫岩垂草)
- ヒメイワダレソウは、地面を這うようにして生長するクマツヅラ科の多年草です。生命力が強く多少の踏みつけにも耐えるので、芝生の代わりのグランドカバープランツとして利用されます。 地面だけでなく近くのコンクリートや壁を伝うほど繁殖力が旺盛で、伸びた茎の節の下から根を出し広がり、株元は次第に木質化していきます。寒冷地以外では冬も常緑を保ちます。 ヒメイワダレソウの花色は白やピンク系があり、ランタナの花を小さくしたようなかわいい花が密集して開花し、花のカーペットのような見た目になります。見た目はかわいらしい雰囲気ですが、一度広がると深く根付くので増やしたくない方は注意が必要です。 繁殖力が強く、元々根付いていた植物を脅かすほど強健な性質であることから、環境省の生態系被害防止外来種の植物のひとつとなっています。
クラピア(イワダレソウ改良種)
- クラピアは、国内に自生する在来種イワダレソウを原種に、宇都宮大学の故倉持仁志氏が品種改良して創り出し商品化した植物です。全品種、農水省の品種登録を取得している国内唯一のイワダレソウです。 クラピアの大きな特徴の一つとして、環境に配慮した不稔性(種をつけないこと)であることがあります。柔らかな葉茎が芝生の約10倍のスピードで被覆し、美しく密なグリーンカーペットを形成していくので、雑草対策を兼ねた、花のかわいいグランドカバープランツとして人気があります。 クラピアのグリーンカーペットは、地表の温度上昇を和らげる効果があり、市街地のヒートアイランド対策や、砂漠や乾燥地の緑化植物として海外でも取り入れられています。生長すると地中深くまで根を伸ばすことで水やりのコストも削減。植栽地の環境汚染リスクが低く、CO2吸収固定能力も高いクラピアは、緑あふれる街並みを未来へとつなぐサステナブルな緑化植物です。 一度根付けば匍匐茎で横に広がる性質のため、定期的な刈込み工数を低減できます。また、根を地中深く伸ばすので被覆後の水やりも必要ありません。 クラピアの原種は海岸沿いで自生していたため、高い耐塩性を有しています。土中深くまで根を張り、根量が多い特徴から、海岸や法面保護、土留めとして災害復興にも活用されています。 *クラピアは種苗登録品種(植物の特許)です。植えた場所の土地を被覆することを目的とし、ポット苗で販売されています。権利者の許可なく増殖、販売、無償譲渡、海外への持ち出しは種苗法違反となります。自分の土地であっても別の土地に移植することも法律で禁じられていますのでご注意下さい。
ヒメツルソバ
タデ科 耐寒性多年草 這性
観賞期:周年
開花期:4月~11月
花色:ピンク
草丈:5cmほど
ヒメツルソバは、丸いポンポンの形をした花が咲くところが魅力です。
日なたと水はけの良い用土を好みます。とても丈夫でカーペット状に広がります。高温期の蒸れは刈り込んで防ぎましょう。冬は地上部に勢いがなくなりますが、春にまた芽吹いてきます。
ヤブラン
ユリ科 耐寒性多年草
観賞期:周年
開花期:8月~10月
花色:青紫、白など
草丈:30cmほど
ヤブランは細長い葉を持ち、長い穂を伸ばして青紫や白色の花を咲かせ、花後には黒い実がなります。
日なたから半日陰、水はけの良い用土を好みます。耐陰性があり、耐寒性が強くとても丈夫です。春に古葉を取る程度で、管理がとても簡単です。
ローズマリー(這い性、ほふく性)
シソ科 耐寒性常緑低木
観賞期:周年
開花期:8月~4月
花色:青紫、白、ピンク
樹高:20~40cm
ローズマリーは茎がほぼ垂直に伸びるタイプ(立ち性・樹高50~150cmほど)と、横に広がって這うように伸びるタイプ(這い性、ほふく性)など姿が異なります。背が低めのグランドカバーに使いたい時は、横に広がって育つタイプがおすすめです。ローズマリーの香りは、ふさいだ気分を明るくし、集中力を高めるとされています。
日当たりと風通し、水はけの良い用土を好みます。水のあげすぎや茂りすぎて風通しが悪いと下葉が落ちることがあります。梅雨時期に収穫をかねて切り戻しましょう。挿し木、株分けでふやせます。
ローズマリー
- ローズマリーは、地中海沿岸地方原産の常緑性低木のハーブです。全草に爽やかな芳香があり、料理やお茶、薬用、化粧品、香料として幅広く利用されています。 ローズマリーには肌のターンオーバーを促す効果や疲労回復、血行促進などに効果があると言われています。体調を崩した中世ハンガリーのエリザベート王妃がローズマリーのハーブチンキを使用したところ元気と若さを取り戻し、ポーランド王に求婚されたことから「若返りの妙薬」「若返りのハーブ」などの別名があります。 近年は、ローズマリーの香りが脳を活性化し認知症予防に効果的であることがメディアで紹介され、介護の現場などでも使われています。 性質は非常に強健で、乾燥した痩せ地でも育ちます。刈り込みにも耐えるため、生垣などにも利用されます。ハーブの花の中では比較的開花期間が長い部類で、品種によって多少違いがありますが、晩秋から初夏に枝の先に小さなかわいらしい花を咲かせます。花の色は青紫のほか、ピンクや白があり、そのほか葉を楽しむ品種として斑入り種も流通しています。 木立性ローズマリー ローズマリーは非常にたくさんの品種があり、生長の仕方は上に枝を伸ばしていく木立性、地面を這うように枝を伸ばすほふく性、両者の中間的な半ほふく性に分類されます。植え付ける場所や用途に合わせて選ぶとよいでしょう。
植えてよかった!おしゃれなグランドカバー
少しデリケートな一面があり強健とまでは言えませんが、基本的に丈夫でコツを覚えたら育てやすい、おしゃれなグランドカバーを紹介します。
アサギリソウ
キク科 耐寒性多年草
観賞期:3月~10月
開花期:8月~9月
花色:黄
草丈:10~20cm
アサギリソウは、銀緑色の柔らかい葉が美しい植物。茎頂から花茎を伸ばして淡黄色の花を咲かせます。
日なたから半日陰、水はけの良い用土を好みます。暑さと蒸れに弱いので刈り込んで風通しを良くしましょう。冬は地上部が枯れますが春に再び芽吹きます。
リシマキア・オーレア
サクラソウ科 耐寒性多年草
観賞期:周年
開花期:4月~6月
花色:黄ほか
草丈:5cmほど
リシマキア・オーレアは、爽やかなライムゴールドの葉が地面を覆うように茂ります。
日なた~半日陰、水はけの良い用土を好みます。真夏には直射日光で葉焼けを起こしたり、水切れしやすく、高温多湿の蒸れにも弱いです。真夏は半日陰くらいでやや湿った状態にあるような場所で管理すると葉が美しく育ちます。冬の寒さで一時的に葉に勢いがなくなることがありますが、春になるとまた美しいグリーンの葉が広がります。
リシマキア・ミッドナイトサン
シソ科 耐寒性多年草 這性
観賞期:周年
開花期:5月~6月
花色:黄
草丈:10cmほど
リシマキア・ミッドナイトサンは、小さいブロンズ色の葉が地面を這うように広がります。星型の黄色い花と葉色のコントラストがとても美しく、シックな雰囲気をつくることができます。
日なた~半日陰、水はけの良い用土を好みます。真夏には水切れしやすく、高温多湿の蒸れにも弱いです。真夏は半日陰くらいでやや湿った状態にあるような場所で管理すると葉が美しく育ちます。寒さで一時的に葉に元気がなくなることがありますが、春になるとまた美しい葉が広がります。
ラミウム
シソ科 耐寒性多年草
観賞期:周年
開花期:5月~6月
花色:紫、ピンク、黄など
草丈:15cmほど
ラミウムは、丸みのある三角形のシルバー色の葉が美しいカラーリーフ。ふんわりと横に広がって茎が蔓状に伸びて生長します。葉色は何色かあります。
半日陰で風通しが良く、水はけの良い場所を好みます。真夏の強い日差しで葉焼けをおこしたり、高温多湿で弱るので、夏は半日陰になる場所に植えると葉色が美しく育ちます。
ラミウム
- ラミウムは耐寒性多年草。丸みのある三角形の銀灰色の葉が美しいカラーリーフです。草丈は15~40㎝ほどで、ふんわりと横に広がって茎が蔓状に伸びて繁殖します。 ラミウムは、初夏にサルビアに似た花穂を伸ばして小さな花を咲かせます。花色は、白、ピンク、黄色、紫などがあります。乾燥には強いですが、高温多湿に弱く、真夏の直射日光では葉焼けをおこすことがあります。秋から春にかけては日当たりが良い場所で育てると草姿も葉色も美しく育ちます。寒さに強く常緑性なので、半日陰のグランドカバーや寄せ植え、ハンギングバスケットなどに重宝されます。 ラミウムは日本に自生するホトケノザやオドリコソウの仲間です。ラミウム・マクラツムや、ラミウム・ガレオブドロンの園芸品種が流通しています。
クローバー
マメ科 耐寒性多年草 這性
観賞期:周年
開花期:5月~7月
花色:白、ピンク、黄色など
草丈:10~20cmほど
クローバーは、マメ科トリフォリウム(シャジクソウ)属の総称です。近年は、園芸品種の様々な色や形のクローバーも出回っています。
基本的にとても丈夫ですが、真夏の高温多湿に弱いので、夏は半日陰で風通しが良い場所で育てると上手に夏越しできます。
クローバー(シロツメクサ・白詰草)
- クローバー(シロツメクサ・白詰草)はマメ科の常緑多年草です。日本で最もよく目にするクローバー(シロツメクサ・白詰草)は、3枚の小葉からなる濃い緑色の葉の間からボール状の白色の花を咲かせます。牧草のほか公園や河川敷きなどで芝生の代わりに使われることもあります。丈夫でよく育ちますが暑さには弱い傾向があります。 トリフォリウム属は北半球の温帯にかけて230種ある一年草または多年草で、葉は3、5、7の小葉からなります。花色もさまざまで紫、淡紅、白、黄などです。最近は葉色が鮮やかなものや葉に模様が入ったもの、全てが四つ葉のものなど園芸品種も多く作られ観賞用として栽培されるほか、原種は牧草や蜜源植物としても栽培されています。
ワイヤープランツ
タデ科 半耐寒性常緑低木 ほふく性
観賞期:周年
樹高:5月~20cm
ワイヤープランツは、小さな丸い葉がワイヤーのような茎からふんわり茂ります。最近は丸葉だけでなくハートの形やスペード、斑入りのものなど種類も豊富です。
日なたから半日陰を好みます。乾燥に弱い性質があるため、水切れに注意が必要です。冬に寒さで葉が落ちることがありますが、刈り込めば春にまた芽吹きます。
- ワイヤープランツは小さなグリーンの葉が可愛らしい、匍匐性常緑小低木です。ワイヤープランツという名前の通り、細いワイヤー(針金)の様な茎が特徴的です。ある程度耐寒性があり、地域によって差はありますが冬でもグリーンの葉を絶やしません。生育旺盛で、露地植えにするとどんどん広がっていきます。華奢なワイヤーのような茎はツルのように見えますが、ツル性ではありません。 環境が合えば、春から夏にかけて小さな花とその後に種子ができます。とても小さく見つけにくい花と実ですが、光沢のあるグリーンの葉よりも明るい黄緑色の花が咲くので、注意深く観察してみましょう。 ワイヤープランツは霜に当たると葉が落ちてしまうことがありますが、根が生きていれば春の暖かくなったころにまた新芽を出し始めます。葉が落ちたら短く刈り込んで軒下に移動するなどの寒さ対策を行いましょう。また、剪定のときに切った枝は水に挿しておくことで発根するので、水耕栽培で楽しむことができます。
ラムズイヤー
シソ科 耐寒性多年草
観賞期:周年
開花期:5月~6月
花色:ピンク
草丈:20cmほど
ラムズイヤーは、ふわふわしたひつじの耳を思わせるような葉の形と質感が人気です。
ラムズイヤーは、日なたと水はけの良い用土を好みます。高温多湿や長雨に弱いので、花後は花茎を元から摘み取り、枯れた葉をまめに取り除きましょう。混み入った部分の葉をすいて風通しを良くすることが大切です。挿し木、株分けで増やせます。
ディコンドラ・アルゲンテア
ヒルガオ科 耐寒性多年草
観賞期:周年
草丈:10cmほど
ディコンドラ・アルゲンテアの葉は、ハートの形で表面が細かい毛に覆われていてキラキラと輝きます。横に這うように広がって生長します。
ディコンドラ・アルゲンテアは、若干蒸れに弱く葉が傷みやすい性質がありますが、乾かし気味に管理するとよく育ちます。寄せ植えやハンギングバスケット、花壇のアクセントによく使われます。
ディコンドラ(ダイコンドラ)
- ディコンドラは、小さなハート型の葉が可愛い、横に広がって這うように伸びる多年草。ハンギングバスケットや寄せ植えのアクセント、庭や花壇のグランドカバーとして人気があります。耐寒性がそれほど高くないので、葉をつけたまま冬を越すためには-1℃以上の気温が必要です。冬に-1℃を下回る場合、関東以南の地域であれば一時的に地上部が枯れることがありますが根は生きていて、春には再び芽吹きます。春から初夏に3mm程度の小さな花が咲きますが、気付かれないことも多いかもしれません。 ディコンドラには緑葉のミクランサ種と、銀白葉のアルゲンテア種があり、ミクランサ種は日本にも分布していてアオイゴケの和名があります。緑葉のミクランサ種は湿り気のある土壌を好み耐陰性があります。銀白色のアルゲンテア種は乾燥した日なたの環境を好みます。銀白葉のアルゲンテア種は、葉の表面が細かい毛に覆われて銀白色に輝いてとても美しいのですが、若干蒸れに弱く葉がいたみやすいので乾かし気味に育てるとよいでしょう。 ディコンドラは両種ともタネか苗から育てることができます。緑葉のミクランサ種は造園用に大袋に入った種も販売されており、庭に種をまいてグランドカバーに育てることもできます。また、緑葉のミクランサ種は、銀白葉のアルゲンテア種に比べて生育が早く、季節にもよりますが種をまいて1~2か月後には地面を覆います。芽が出始めると生長はとても速く、生えそろってきたら少々踏みつけても大丈夫です。ディコンドラは踏まれた場所は細かな密の葉が茂り、踏まれない場所は大き目の葉がふんわりと育ちます。繫殖力が強く、環境が合えばどんどん増える育てやすい植物です。
植えて困った!生育旺盛すぎるグランドカバー4選
安易に庭に植えてしまい、後にとても困った経験があるグランドカバーや、生育旺盛すぎるので鉢植えの方がおすすめと言われている植物を紹介します。
ラズベリー
バラ科 耐寒性落葉低木
観賞期:3月~11月
開花期:5月
花色:白
草丈:30~100cm
ラズベリーは、可愛い白い花を咲かせ、赤い実をつける低木。茎に小さなトゲがあり、素手で触ると刺さります。可愛い花が咲き美味しい実がなるのは嬉しいのですが、生育旺盛すぎて地下茎でどんどん増えるので、他の植物のエリアにまで地下で繋がって芽を出し、すべてラズベリーに占領されそうになったことがあります。引き抜くときもトゲがあり、厚手の手袋をしないと痛いです。抜いても抜いてもまた生えてきます。
ラズベリー
- ラズベリーの日本名はヨーロッパキイチゴ、西洋キイチゴといいますが、フランス語のフランボワーズともよばれています。白い可憐な花を咲かせたあとに赤色・黄色・紫色などの可愛い宝石のような実をつける樹高1~1.5mの小低木です。その色鮮やかな果実は甘酸っぱく香りが高いので生食の他にも、ケーキやタルトなどの洋菓子に使用されます。 ラズベリーは自家結実性なので1本だけでも実がなります。ラズベリーの中には、1年に1度実がなる一季なり性と1年に2回実がなる二季なり性のタイプがあります。一般的にはトゲがあるので少し注意が必要ですが、種類のよってはトゲのない品種もあります。地下茎で増え繁殖力が強いのも特徴です。花芽は「混合花芽」という1つの芽の中に葉枝と花芽の両方を持っており、7月頃に分化します。寒冷地に適しているので、暖地は栽培に向いていません。
フィカス・プミラ
クワ科 半耐寒性木本 つる性
観賞期:周年
樹高:10cm~
フィカス・プミラの斑入りタイプを庭に1ポット植えたところ、数年後には地下茎で広がり、木根を出して壁をよじ登ってフェンスいっぱいになってしまったことがあります。壁をプミラで覆いたい場合は良いですが、大株になると根元が10cmほどの木になり、抜くのも大変です。
フィカス・プミラ
- フィカス・プミラは、付着根を出してよじ登るつる性のフィカスです。木や岩、塀、壁などにも這ってぐんぐん生長します。その性質をいかして針金などで造った鉢物仕立てやハンギングバスケット、寄せ植えのアクセントにも使われます。緑葉のタイプに加え、緑の地に白い斑が入る斑入りタイプが観賞用に人気があります。 日なたから半日陰、湿気のある用土を好みます。多少の耐陰性はあるので、室内の明るい場所でも育てられますが、あまり暗い場所だと徒長したり弱々しくなります。一方、真夏の直射日光では葉焼けを起こして葉の状態が悪くなります。真夏は半日陰になるような場所に植えるのがよいでしょう。 地植えにすると木化して根が太くなり、塀をよじ登って覆いつくしてしまいます。こまめに切り戻しを行わないと育ちすぎてしまうので注意が必要です。
アイビー
ウコギ科 耐寒性木本 つる性
観賞期:周年
樹高:200cm~
丈夫で育てやすい植物の代表と言えますが、一方、地植えにしたアイビーは家屋の壁に活着して外壁を覆いつくしてしまうこともあるくらいなので、安易に庭に植えない方がよいでしょう。
アイビー(ヘデラ)
- アイビーはウコギ科キヅタ属に分類されるツル性植物で、属名のヘデラの名前でも流通しています。葉の模様が様々あり、白い斑が入っているものやグレーやライトグリーンなどのマーブル模様の葉などがあります。アイビーは性質も非常に強健で屋外で難なく越冬することができます。そのためグランドカバープランツとして使用されることもあります。 また、地面に植えたアイビーは家屋の壁に活着し、外壁を覆いつくしてしまうこともあります。アイビーは水耕栽培でも育てることが出来るため、いろいろな模様のアイビーを少量ずつビンやビーカーなどに水挿しにするとインテリアにもなります。アイビーは耐陰性もあるため、出窓のある洗面所などに置くこともできます。
ミント
シソ科 耐寒性多年草
観賞期:周年
開花期:7月~9月
花色:白、ピンク
草丈:20~90cm
強健で地下茎を伸ばしてどんどん増えてしまい、他の植物のエリアからも次々と芽を出します。寄せ植えにミントを使うと、地下茎で増えて最後はほぼミントだけの鉢になってしまうこともあります。
グランドカバーを植えよう♪
丈夫で育てやすい28種類のグランドカバーをご紹介しました。育てたいグランドカバーは見つかりましたか?
強健で手がかからないものや、花後や冬前に刈り込んでおくと春に美しく芽吹くもの、花が咲いたり実がつくものもあるので、自分の好みや生活スタイル、庭の日当たり具合や土質に合うグランドカバーを選んで植えてみてくださいね。
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