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「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑

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紅花(ベニバナ)

  • 紅花(ベニバナ)は、5月~7月にアザミに似たオレンジや黄色の花を咲かせるキク科の一年草。花色は、花の咲きはじめは黄色、咲き進むにつれて紅色に変化していきます。丈夫で花もちが良く、乾燥させても色が落ちないので、切り花のほかドライフラワーとしても親しまれています。 紅花(ベニバナ)には黄色と紅色の色素が含まれ、どちらも染料として利用されています。種からは良質な油がとれ、「サフラワー油」の原料としてもおなじみです。

ミソハギ

  • ミソハギは、日本全国の湿地などのやや湿った場所に自生するミソハギ科の多年草。7月~9月に株元から直立した花穂を立ち上げ、濃いピンクの穂状の花が長期間開花します。 ミソハギ(禊萩)の名前の由来は、「水を注いで悪魔を払う」禊(みそぎ)に使い、萩の花に似ていることから「みそぎはぎ(禊ぎ萩)」が転じたと言われています。また、ミソハギが水路の傍などの溝によく生えることから「みぞはぎ(溝萩)」が転じたとする説もあります。 お盆のお供え花としても利用されるため、田んぼの畔などでもよく見かけます。切り花としてもお盆の頃に多く流通し、精霊花、盆花の別名があります。 ミソハギは、耐寒性、耐暑性ともに優れ、病害虫の心配も無い強健な性質です。自生地がやや湿った場所なので、鉢の半分から株元くらいまでが水に浸かるように育てる抽水栽培やビオトープにも適しています。また、湿り気のある土ならば湿地でなくても育つことから、庭や花壇に植えることも可能です。真夏にも休むことなく開花が続き、夏の庭や花壇を華やかにしてくれます。

カランコエ

  • カランコエは、ベンケイソウ科カランコエ属の夏型の多肉植物です。花を観賞するタイプのものと、葉を楽しむ観葉タイプに分けられます。花を楽しむタイプとして多く流通しているのは、マダガスカル原産のカランコエ・ブロスフェルディアナ(Kalanchoe blossfeldiana)の園芸品種です。花の美しさから、ドイツで育種が進み、たくさんの園芸品種が作出されました。カランコエの花は、ピンクやオレンジ、赤、黄など色鮮やかで、花の形も一重咲き、八重咲きがあります。葉は多肉植物にしては薄く、無毛で光沢があり、縁に赤みを帯びます。温度管理と短日処理などで開花調整された株が通年流通していますが、カランコエの本来の開花時期は春です。 ※こちらでは花を楽しむタイプのカランコエについて紹介しています。

サンビタリア

  • サンビタリアは、初夏から秋に黄色い小さな花を咲かせるキク科の草花です。種類によって一年草と多年草がありますが、寒さには弱いので日本では一年草として扱われています。ジニア(百日草)を小ぶりにしたような花が這うように生長することからメキシカンクリーピングジニアの別名があります。 メキシコ原産なので暑さには強いですが、多湿や蒸れには弱いので、梅雨や長雨の時期の管理を気をつければ、初夏から秋まで長期間花を楽しむことができます。横に広がる性質を生かして、寄せ植え、グランドカバー、花壇の縁取りなどに使うとよいでしょう。

サルビア・パテンス

  • サルビア・パテンスは、初夏から秋に美しいブルーの花を咲かせる宿根サルビアの一種です。花数はそれほど多くありませんが、サルビア類の中では最も花のサイズが大きく、透明感のある美しい色は庭や花壇の中で引き立ちます。生育旺盛なので、伸びて暴れてきたら随時切り戻しをすると再び返り咲きます。

ジンジャー

  • ジンジャーは、熱帯アジア原産の蝶のような花を咲かせる半耐寒性球根。ジンジャーの花が咲いている姿が、蝶が群れて飛んでいるように見えるため「バタフライジンジャー」と呼ばれることがあります。また、甘くて良い香りと白いユリのような花姿からは「ホワイトジンジャーリリー」や「ジンジャーリリー」と呼ばれていましたが、その後「ジンジャー」と省略して呼ばれるようになりました。花色は、白、黄色、赤、オレンジ、サーモンピンクなどがあります。 ショウガ(生姜)は、英語でジンジャー。しかし、今回紹介するジンジャー(ジンジャーリリー)は、ショウガ(生姜)とは異なります。ジンジャーは、花の鑑賞用の品種として江戸時代に日本に持ち込まれたもので、食用としての利用はできません。 ジンジャーは、和名では「花縮砂(ハナシュクシャ)」と呼ばれます。ジンジャーの学名Hedychium(ヘディチウム)は、ギリシア語の「hedys(美味)」と「chion(雪)」が語源となっていて、香り豊かな白い花に由来すると言われています。 ジンジャーは丈夫で育てやすい植物で、病害虫の心配もほとんどなく、暖地では植えっぱなしにしておいても毎年花を楽しめます。寒さにはそれほど強くないので、強い霜に当たらないように暖地以外では鉢植えは冬の間は室内に取り込んで管理するなどの冬越し対策が必要です。 ジンジャーの花は香りがとても強いため、香料として香水などにも使われます。「ハワイの空港に降り立った時の香りは、プルメリア・ココナッツ・ジンジャーの香り」と言われるほど、印象的でポピュラーな香りとして知られているそうです。ホワイトジンジャーは、キューバ共和国の国花になっています。スペイン植民地時代、女性は香りの良いホワイトジンジャーの花で身を飾ったそうです。

月下美人(ゲッカビジン)

  • 月下美人(ゲッカビジン)は、サボテン科クジャクサボテン属の常緑多肉植物です。原産地は中南米で、強い香りのある花を7月~11月に咲かせます。花は、夜から咲き始め朝には萎んでしまう一日花です。月下美人(ゲッカビジン)の花は1年に1度しか咲かないともよく言われますが、上手に育てられれば1年で何度も咲くことがあります。栽培はやや難しく、大株にならないと花が咲きません。

ブーゲンビリア(ブーゲンビレア)

  • ブーゲンビリアは、中南米を原産地とするつる性低木。盛夏をイメージさせる赤やピンク、オレンジなどの鮮やかで力強い印象の花を咲かせます。八重咲きや葉に斑が入っている品種もあります。近年では淡いピンク色のおしゃれな複色タイプも登場しています。丈夫で長期間美しい花を楽しめることから、贈答品としても用いられます。 日中温度が20~25℃以上でつぼみをつけるため、年2回ほど開花し、温室ならほぼ周年花が咲きます。ブーゲンビリアは熱帯産の植物であるため、寒さには弱いものの手間がかからず、手軽に育てることができます。暖地以外の地域では、鉢植えで育てて真冬は室内に移動させましょう。霜の降りない地域であれば地植えで栽培できますが、冬には葉を落とすこともあります。

ナデシコ(撫子)

  • ナデシコは世界中に300種は自生していると言われる耐寒性多年草。可憐な花姿から多くの人に愛され、古くから品種改良が続けられ、カーネーションもナデシコ属の植物です。他にも秋の七草にも数えられるカワラナデシコなど、日本に自生している種類もあります。庭植え以外にも切花としても人気があり、一年を通して流通しています。 現在、園芸品種として流通しているものは、春と秋に咲くタイプや四季咲きタイプがあります。耐寒性は強いですが、夏の暑さは少し苦手なため、真夏は半日陰くらいになる風通しの良い場所で育てましょう。

ススキ(薄・芒)

  • ススキは、イネ科の多年草。日本の秋を代表するような植物で、中秋の名月にもススキを飾るのが習わしとなっている他、秋の七草のひとつである尾花(オバナ)とはススキのことを指します。 ススキは、草丈1~2mほどまで大きくなり、晩夏から秋にかけてすっとした細い葉と茎の間から穂を出します。秋の終わりになると種子を風に乗せて周囲に飛ばします。種子と地下茎で増えるので次第に群生していきます。 ススキは、日当たりの良い場所を好みます。秋になると河原や線路わきの土手など日当たりの良い場所でススキが群になって生えているのを見かけます。ススキは冬になっても咲いていたのと変わらない姿でドライフラワーになるので、その姿を枯れススキと呼び、季語にも使用されています。 ススキは身近な場所で見かける野草ですが、斑入り葉の品種や、あまり大きくならない矮性種など園芸品種も作られています。

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