フラワー＆スムージーショップ『LORANS 原宿店』いきいきと仕事ができる植物あふれる空間
渡邊ありさ
このライターの記事一覧
今年の５月にオープンしたばかりの『LORANS 原宿店』は、株式会社LORANSが運営する花屋。スムージーショップ併設の花屋として、また、障がいのあるスタッフがいきいきと働く花屋として注目を浴びています。お店を訪ね、代表取締役の福寿満希さんにお話を伺いました。
成り立ち
学生時代に花の心理学と出会ったことが、花に関心を持つようになったきっかけだったという福寿さん。その後、自身の誕生日に何気なく贈ってもらった花束に心を掴まれ、花のある暮らしをスタート。花の勉強も始めていきます。大学卒業後は一般企業に就職し、その傍らで、プリザーブドフラワーのアレンジメントを個人で学んでいました。そんな中で、「活動自体が誰かの力となり、そこに笑顔が生まれる。花や植物と通してそんな貢献ができたら素敵だな。」という想いに至ったと言います。
そうして満を持して独立を決意。『LORANS』を立ち上げます。
コンセプトは“働く女性を応援”
駒込店、ラチッタデッラ川崎店に次いで３店舗目となる『LORANS 原宿店』。コンセプトは‟働く女性を応援”。店内はフリーWi-Fiとなっており、さらに全席に電源を完備。花屋である強みを生かした空間作りによって、心を癒す場としても働く女性たちに寄り添っています。
観葉植物が多く並ぶ店内の一角には、可愛らしい多肉植物やサボテンもずらり。グリーンが多く並ぶせいか、空気がとても清々しい空間です。
複数名での来店はもちろん、おひとりで来店されるお客様も多いお店。福寿さんは、この場所で気兼ねなくパソコンを開いて仕事をしてほしいと考えています。
「働く女性が多い街なので、どんどん利用してほしいです。そして、カフェとしての利用をきっかけに、一輪でもお花を買って帰ってもらえたら。そんな風に、お花と触れ合うきっかけにもなれば嬉しいですね。」
花をモチーフにしたスムージーを楽しんで
『LORANS 原宿店』は、スムージーショップも併設されています。グルテンフリーのスープやオープンサンド、さらにおにぎりなど、心も身体も喜ぶメニューが充実。多忙な現代人にとってとてもありがたいラインナップ。
そんな『LORANS 原宿店』でのおすすめは、花をモチーフにしたスムージー。花贈り男子として活動されている長井ジュンさんなどがメニュー作りに関わっています。
こちらは、トルコキキョウをモチーフにした〈マキベリー〉（左）。そして、食用バラとバラから抽出されたエキスを配合したスペシャルメニューの〈ローズブーケ〉（右）。華やかな香りもお楽しみいただけます。
ドリンクにあわせて作られたコースターは、スムージーのモチーフになったお花を、ガラスにプリントしたオリジナルのアイテム。こちらは店頭で販売もされてます。
障がいをもつスタッフが、いきいきと働く花屋
株式会社LORANSでは、花屋にできる社会貢献プロジェクトを積極的に行っています。そのひとつが、障がい者の方の積極採用です。『LORANS 原宿店』でも、１５名の障がいをもつスタッフが活躍しています。
１５名のスタッフの業務内容について「業務は人それぞれに異なります。仕入れた花の水揚げ作業から、接客業、店内の植物の管理まで様々です。一緒に仕事をしていく中で本人が得意なことを見つけ、それすごい！というものが見つかった時はそこに集中し、良さを伸ばすようにしています。」と教えてくれました。
そうして障がいをもつスタッフと、そうでないスタッフが支え合いながら営む『LORANS』。店内には、しっかりと管理された瑞々しい生花で作られたミニブーケやアレンジメントも種類豊富に並びます。
これからの『LORANS』について
『LORANS』を立ち上げてから、仕事が‟やらなくてはならないもの”から‟やりたくて仕方がないもの”に変わったという福寿さん。「今ないものを作っていくのがいいなと思っていて。花業界には長い歴史があり、様々なしきたりもあります。でも、全くの異業種から入った視点で見ると、もっといろいろなことが出来る業界だなと思うんです。だから、やりたいことはたくさんありますね！ありすぎて分からなくなっちゃうほど（笑）！でも、まずは今ある３店舗をしっかりと強くしていくこと。一番は、障がいのある方々が活躍できる場所が、絶えずに続いていくことを望んでいます。そのためには、しっかりと自力でまわっていく仕組みを作ることが大切。この想いを引き継いだ同じ事業体のお店が今後増えていったら素敵だなと思いますね。」と、さいごに素敵な笑顔で想いを教えてくれました。
心も身体も嬉しい気持ちで満ちる『LORANS 原宿店』。是非、訪れてみてください。
シェアする
ツイートする
LINEで送る
