盆栽と花が交わる空間。西荻窪の花屋『.moss(ドットモス)』

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青沼綾乃

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西荻窪駅から徒歩三分。個人店が立ち並ぶ通りの一角に「.moss(ドットモス)」はあります。「盆栽と花」という他にはない世界観で花屋を営んでいらっしゃる店主の清水孝紀さんに、お店について伺いました。

お店の成り立ち

実家が盆栽屋さん

元々実家が盆栽業を営んでいた清水さん。しかし、すぐに盆栽の世界に飛び込むのではなく、20歳頃から花屋で働いていたようです。その後、盆栽修行を数年してから「花と盆栽を上手く取り入れた、新しいお店を出したい!」という想いで、2011年に自分のお店を構えました。

西荻窪にお店を出した理由

西荻窪は、清水さんが昔住んでいて土地勘があったことと、物件の良さ。また個人店が多く立ち並ぶ雰囲気だったといいます。店名の由来はもちろん「苔」です。

 

花屋が多くある街だから、他にはない特徴で差別化を

.mossの盆栽

.mossが他の花屋違うところは、何といっても植物だけでなく盆栽販売もしているところ。「なるべく初心者の方でも手に取っていただきやすいように、大きさもコンパクトに手軽にしています。値段もお手頃に。一番高くても3、4万円くらいです。」と、普段馴染みがない方でも、始めるきっかけををつくっています。買ってくださる方には、丁寧に育て方をご説明するようです。清水さんいわく、「盆栽は毎日様子を見てあげて、手入れが大事なものですから。ペットを飼うようなつもりで。」

盆栽と言うとどうしても高級で、年配の方が趣味にしているイメージがありますが、盆栽ワークショップには若い女性が多く申し込んでくるのだとか。.mossの取り組みで、盆栽や苔の魅力が若い年代にもじわじわと広まっていくといいですよね。

 

こちらは、清水さんのご実家のエゴノキから挿し木したもの。すでに10年もの年月が流れていますが、木の中ではまだ子ども。間近で見ると、小さい空間に大木のエネルギーが詰まっているような感じを受けました。

 

花が引き立つ空間づくりの店内

盆栽という特徴はあるものの、やはりお花を買っていく人の方が多い.moss。花の仕入れについても質問してみました。「今の暑い時期は特に花のもちの良さを重視してます。よく見るお花と、普段見かけないお花が半分くらいで置くようにしてますね。色々選べるように。」と、清水さん。.mossに来る常連さんからは、「セレクトが面白い」と言っていただいたこともあるそうです。お花の色合いも、パキッとしたものとくすんだ色味のものが、半分づつ置いてある印象でした。

 

花を引き立てるディスプレイ。音楽好きの清水さんらしく、レコードが飾られています。お花のアレンジのインスピレーションは、音楽からもらうこともあるとおっしゃっていました。

 

透明なグラスに入ったティランジアと、ドライフラワーの組み合わせも素敵です。

 

さいごに

2011年から始まり、今年で7年目になる.moss。「今後は色んな意味で広まっていくといいですね、お店をまず多くの人に知ってもらいたいし。ぜひ来ていただいて、和と洋の世界、盆栽と花の世界を楽しんでください。」とメッセージをいただきました。

また、今年8月開催の真夏の東京蚤の市に出店されるそうなので、.mossのスペースにもぜひ!お立ち寄りください。

 

▼『真夏の東京蚤の市』の詳細はコチラ

真夏の東京蚤の市

 

インタビューにゆったりとした優しい雰囲気で対応してくださった清水さん。しかし、お仕事に関しては「最初から最後まで自分でやらないと落ち着かないから、他人に任せられないんですよね。」と、職人気質を持った方でした。

 

盆栽には少し興味があるけれど、なんとなくハードルが高いという方、清水さん独自のセンスで選んだお花たちを見たい方も、みなさん足を運んでください。盆栽とお花が調和した空間は、不思議と私たちの心を落ち着かせてくれるはずです。

 

『.moss』にショップ詳細はこちら↓

.moss

  • 最寄駅 : 西荻窪駅
  • アクセス : 西荻窪駅北口から徒歩3分
  • 住所 : 東京都杉並区西荻北3-4-1日向マンション103

「花と盆栽が調和した新しい花屋をやりたい」という想いから、2011年西荻窪にお店をオープン。和と洋のバランスが絶妙な、一風変わった花屋です。音楽好きの店主清水さんらしい店内ディスプレイも見どころ。

 

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静岡県の山、海、川に囲まれた自然豊かな町で生まれる。昨年から育て始めたフィカス・ウンベラータの葉が冬に全て枯れて落ち込んでいたところ、春にたくさん葉を付けてくれたことから植物の世界への興味が急上昇し、現在観葉植物たちとの生活を充実させようと奮闘中。将来の夢は熱帯植物の中でイグアナと猫とのんびり読書して暮らすこと。

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