今年10周年を迎える物語の舞台「風のガーデン」の魅力やガーデンの様子
LOVEGREEN編集部
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四季折々の「風のガーデン」の魅力
春の風のガーデン
GWにオープンしたばかりの時期は、スプリングエフェメラルと呼ばれるエゾエンゴサクやスノードロップなどの小球根の小さな花が咲いています。
※スプリングエフェメラルとは春先に花をつけ、夏まで葉をつけると、その後は地下で過ごす草花の総称です。春にだけ咲くはかない「春の妖精」とも呼ばれています。代表的な花はカタクリが有名です。
5月中旬になるとチューリップやスイセンなどの球根の花、プルモナリアやブルンネラなどの宿根草が咲き、枝だけだった木々は新緑に輝き蜂や蝶も飛び始め、ついこの間まで一面の雪だったとは思えないくらい生命感あふれる庭になってくるんです。
夏の風のガーデン~メインガーデン
6月も中旬になると「メインガーデン」ではルピナスやバーバスカム、色とりどりのゲラニウムなど植栽にも高低差が生まれて立体的な庭へと変わっていきます。
初夏の紫や青が中心だった花色がカラフルに変わり、背の高い花はより高く、足元の花も精一杯自己主張をし、シーズン中で一番華やかで賑やかなガーデンになります。
薔薇の庭
6月中旬原種のバラが咲き始めるのを筆頭に、6月下旬から7月上旬にはほぼ全てのバラが咲きそろい、「薔薇の庭」はうっとりするような香りに包まれます。
「薔薇の庭」は素朴で力強い原種のバラや繊細なオールドローズがメインとなり、花の最盛期であるこの時期はほかのバラ園ではなかなか見られない満開の原種のバラに圧倒されることでしょう。
野の花の散歩道
野の花の散歩道では山野草や園芸種、種で増えた野の花が絶妙なカオスを作り出し、いつか歩いたことのあるようなどこか懐かしい風景がひろがります。
秋の風のガーデン~メインガーデン
風のガーデンは8月のお盆を過ぎた頃から朝夕の気温がぐっと下がり、ガーデンは秋の空気に包まれ始めます。花の色は落ち着いた色に変わり、グラスの穂がきらきらと柔らかな日の光に輝きます。
エゾノコンギクやオミナエシ、ススキなど秋の山野草が最盛期を迎えます。
シードヘッド(モナルダ)
花後に花がらを摘まずに残したシードヘッドのチャーミングな造形がガーデンに面白みを与えます。郷愁~ノスタルジーを感じさせるような秋のガーデンが好きというお客様も少なからずいらっしゃいます。
ローズヒップ
原種の多い「薔薇の庭」ではたわわに実ったローズヒップが真っ赤に染まり、花の季節とは違う秋の表情を見せてくれます。
冬の風のガーデン
ガーデンは10月中旬でクローズし、冬支度を始めます。
宿根草は全て地際で刈取り、バラは冬囲い。やがて本格的な冬がくると、何もなくなったメインガーデンは真っ白な雪が腰ぐらいの高さまで積もり、きりっと晴れた日にはその平らな雪の上に北キツネや鹿などの野生の動物たちの足跡だけが点々と残されます。そんな冬の風景は3月下旬まで続くのです。
北海道の雪は大地のお布団。土の中に眠る球根や種を抱きながら、風のガーデンは長い冬を過ごします。
\季節ごとにどんな植物が咲いているのでしょうか?/
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