最新園芸トレンドをキャッチ! 第13回国際ガーデンEXPOで開催されたセミナーをご紹介!
LOVEGREEN編集部
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デジタルとアナログの関係性とは
早速、本題に入っていきました。植物とデジタルってどんな風に結びつくんだろう? 一体どんな風に新しい世界を表現していくのか? セミナーに参加された園芸業界の方々はもちろん、LOVEGREEN編集部としても興味深い対談が始まりました。
チームラボの活動について
遠藤さんにチームラボの活動についてお聞きしました。
遠藤さん:
「チームラボは、人々の暮らしを便利にするための開発や、デジタルアート、デジタイズドネイチャー、デジタイズドガストロノミー、Personalized Cityなどの活動をしているのですが、デジタイズドネイチャーの最近の作品では、佐賀・武雄温泉での展示は自然の岩の壁や自然そのものにプロジェクションをしました。」
「デジタイズドガストロノミー」について
遠藤さん:
「デジタイズドガストロノミーでは、料理が持つ文化的背景を再解釈し、デジタルアートで拡張するという実践的な研究と実験を行うプロジェクトを行ってきました。teamLab borderlessでは、お茶を入れると、そこには花が咲き、飲み干すと何かが起きます。その他レストランなどでも料理が持つ背景を再解釈した実践的な研究がおこなわれています。」
「Personalized City」について
遠藤さん:
「Personalized Cityでは、デジタルテクノロジーとアートで、都市のパブリック性を保ちつつ、個人に合わせて変容(パーソナル化)する新しい都市のコンセプトとして、新しい時代の、都市における人間の新しい存在のありかたを創造しています。」
チームラボの代表的な作品について
花をモチーフにしている作品が多いと言うチームラボ遠藤さんですが、チームラボが生み出してきた作品のコンセプトや植物との携わり方など、数点の代表作についてお聞きしました。
「花と共に生きる動物達」について
遠藤さん:
「この作品は動物の体に花が咲いていて、人が触ると花がどんどん散っていきます。すべて花が散ってしまうと動物の命も尽きてしまうんですけれども、また花びら達が集まって動物が再生していくみたいな死生観を表現しています。花も種を落として、また芽生えていくじゃないですか?その生きると死ぬの繰り返しをコンセプトにする事が多いですね。」
「グラフィティネイチャー」について
遠藤さん:
「自分がお絵描きしたものをスキャンすると、作品の中でどこかに出て来て、みんなの描いたもので自然の世界が出来上がるのですが、この作品も植物が出てくることが多いです。
生きものたちは、他の生きものを食べたり、食べられたりしながら、共に同じ1つの生態系をつくっています。描いて生まれた生きものは、他の生きものを食べると、増えていく。そして、蝶は、花がある場所で増える。生きものたちは、他の生きものに食べられたり、他の生きものをしばらく食べることができないとに死んでいなくなります。
サンショウウオは、人々にたくさん踏まれると死ぬのに、花は、人々がじっとしているとたくさん咲き、人々が踏んで歩き回ると散っていきます。
今期からはレッドリストの花や動物もモチーフとして登場しています。レッドリストとは絶滅の危機を調べた生物種のデータベースです。普段絶滅の危機を迎えた生物は見ることはできませんが、この場所では見られたり、レッドリストになっているモノの存在を知ったり、こんな花もあったんだと思ったり、この場所で感じる事によって生き物すべてを大切にしていってもらいたいという思いを込めて作っています。」
デジタルというツールを使って時代や現実を超えた仮想空間に身を置くことで、絶滅危惧種の大切さや自然の力の大切さなどを子供たちに向けてデジタルでしか出来ない表現で伝えているんですね。
チームラボが作る作品の根底にあるものとは
独創的な作品を多く作られているチームラボですが、その作品の根底にあるものを遠藤さんにお聞きしました。
遠藤さん:
「根底にあるのは、共創(きょうそう)という、共に創造するということをコンセプトとして推進していて、一人で何かをしてもつまらない、人と一緒にいるからすごく楽しくなるような、人がいるから沢山モノが出てきて、人がいるからポジティブになれるというようなことを大切にして作品作りをしています。例えば、お絵かき水族館で独りぼっちで絵を描いて泳がせても1匹じゃ、水族館にならないですよね。みんなで描いてにぎわうから楽しい。一人じゃないから成り立つ世界もあると思うんです。」
\又右衛門さんのデジタルとの取り組みと、お二人の海外での活動やこれからの展望も聞きました!/
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