ヤシはいい〜ヤシの狂気とインテリア〜| ぴーちゃんの植物雑記帳#5
LOVEGREEN編集部
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こんにちわ。LOVEGREEN編集部です。ぴーちゃんの投稿を見た人は、ある植物を脳内に刷り込まれてしまいます。それはもう自然に、映画の合間に差し込まれる有名な飲み物のサブリミナル効果のように、いつのまにか私たちは、その植物を認知し、なんとなく「いつかは欲しいなあ~」という気持ちになっています。今回はぴーちゃんがこよなく愛する「ヤシ」の話です。
マンションで観葉植物やベランダガーデニングを楽しむ様子がInstagramで人気。植物の育て方・飾り方から、インスタとは思えない長文の植物コラムまで、ネタが渋滞気味の「自称植物系アカウント」。最近はバラ沼にはまり中。第1期LOVEGREENアンバサダー。 |
目次
私にとって特別な植物「ヤシ」
ヤシはいい。ヤシというのはいい植物だ。
大きめなヤシがひと鉢あるだけで、部屋にリゾート地のような風が吹き抜ける。
ヤシとの付き合いはもう3年目になる。私のインスタグラムの動画の中で現状、一番いいね!数が多い動画は、「私とヤシ」をテーマにしたものだ。
↑画像クリックでリール動画に飛べます
これは念願のヤシをゲットしたものの、すぐに枯らしてしまい、そこから夫との確執が生まれ、なんだかんだあってその後、家族の絆が再生される……そんな出来事をドラマティックに描いた作品である(自分で言う)。
とにかく、私はヤシが好きだ。千葉の夢の国に行っても、キャラクターよりパーク内のヤシの写真を撮っている女だ。そんな私がヤシに惚れ込んだきっかけは、インテリアだった。
理想のインテリアに近づくため、ヤシをおねだり
部屋を少しでもオシャレにしたくていろんなインテリアの画像を見ていた時、いいなと思うインテリアには、ある共通点があることに気がついた。それは『ヤシがあること』だった。
シュッと上に伸び、緩やかにカーブする大きなヤシの葉。その葉は部屋に程良い陰影をもたらし、立体感を出してくれる。そしてそれが風にそよぐ姿は、凝り固まった心を解きほぐしてくれる。イギリス・王立園芸協会のウェルビーイングにいい観葉植物調査でも、ヤシはいい感じの評価だった(雑すぎるご紹介)。
ヤシがあれば理想のインテリアに近づくんじゃないか。そう考えた私は誕生日プレゼントにヤシをおねだりした。
初代ヤシは「ケンチャヤシ」。オーストラリア原産のヤシだ。
だがこれを数か月で枯らしてしまった。
翌年、二代目ヤシを買ってもらった。今度は「アレカヤシ」。こちらはアフリカやマダガスカル等が原産のヤシだ。
こちらはまだ生きている!
ケンチャヤシとアレカヤシ、見た目はよく似ていると思うが、ケンチャヤシの方が葉が少し固い。アレカヤシは茎が黄色っぽい。体感だが、アレカヤシの方が生長は早い気がする。
古代文明の文献にも登場するヤシ
見た目良し。人間への影響良し。観葉植物として超万能なヤシ。それだけではない。人とヤシとの繋がりは非常に古く、強いものだった。
私はメソポタミア文明……チグリス・ユーフラテス川のあたりにかつて栄えた古代文明の楔形文字を読む練習をしたことがあるのだが、なんとそこにもヤシは出てきた!
とある『方舟』の物語の中でヤシは登場した。そう、世界で最も有名な方舟……というか方舟ってあの話題でしか出なくない?な、あの方舟である。
『ノアの方舟』の元になったとされる『ギルガメッシュ叙事詩』の解読を練習したノートに「ヤシ(のヒモ!)」が登場
ヤシは時に、人を狂気に駆り立てる
ただ、ヤシをインテリアに取り入れる上で、デメリットというのも存在する。
まず、ヤシは基本、剪定ができない。観葉植物として人気のフィカスやポトスは切って増やしたり、やばい枯れそう!となった時に切っておいて保険の株を作ることもできる。だがヤシは切って増やすことはできない。「挿し木」を作る楽しみはない。
そして次に、虫がついた時。うちのアレカヤシは一度カイガラムシが発生したことがある。カイガラムシとは葉にこびりつくタイプの虫で、あまり動かず気づきにくく、いつの間にか増殖していて共に暮らす一員みたいな顔をしている。
これが葉の一枚一枚が大きい他の植物なら、ガーーっと葉を歯ブラシとかで擦って退治すればいいのだが、ヤシは柔らかく細長い葉がいーーーっぱいついているのだ。これを一枚一枚、葉が破れないように絶妙な力加減で擦るとなると…
狂気。狂気の沙汰…!
ちなみに私はやった。深夜1人で3時間くらいかけて、ひたすら無言で葉にこびりついた虫をウェットティッシュでこすり落とした。
そんなんできないよ、と思うかもしれない。でも安心してほしい。ヤシを育てているといつのまにかそういうことができるようになる。これがヤシの凄さである。人を狂気に駆り立てるのだ。(※個人差があります)
残念ながらそれでも全滅には至らなかったので後日薬を散布した。そしておそらくそのダメージで一時期葉がどんどん枯れていった。今はなんとか調子を取り戻したが、全部枯れてしまうのではと気が気でなかった。なんとか耐えてくれてよかった…!
ということで、ヤシは葉につくタイプの虫がつくと大変だ。
ヤシ選びに迷う方へ・・・
ヤシの魅力が少しでもお伝えできただろうか。
ちなみにヤシにもたくさんの種類があるが、私がファーストヤシに「ケンチャヤシ」を選んだのは、
@reiko_decor さんの観葉植物インテリアをみて衝撃を受けたからである。
レイコさんはマンションでたくさんの植物に囲まれて暮らしていらっしゃるが、まさに『アーバンジャングル』のお手本。植物を取り入れつつも洗練された都会的なインテリアを見せてくださる。
そのお部屋の中心に、優雅にカーブを描きながら、伸びやかに葉を広げるケンチャヤシ様がいらっしゃる。そのお写真を見て数分後には、私はケンチャヤシをどこのショップで買おうか悩んでいた。
レイコさんは他にも何種類もヤシを育てていらっしゃってその紹介動画もご投稿されているので、インテリアにヤシを取り入れたいな、という方にはぜひチェックしていただきたい。
ヤシ愛があふれた末に作った投稿画像(こちらはアレカヤシ)。
ぜひみなさまも、良きヤシライフを!
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