園芸ネットに聞く|秋植え球根の売れ筋ベスト10!
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酷暑の夏もそろそろ終わり。少しずつ秋の気配が近づいてくる9月~10月は、球根植物の植え時です。ところで、みんなはどんな球根を植えているの?気になる毎年の売れ筋品種を、植物とガーデン用品の通販サイト「園芸ネット」さんにお聞きしました! 秋の球根セレクトの参考にしてみてくださいね。
実際に売れている人気の球根って?
球根植物といっても、その種類はさまざま。定番のチューリップやムスカリはもちろん、アネモネにクロッカス……、さらにそれぞれに品種があるので、その数は膨大になります。
一体、どんな球根植物が人気なの!? みんなどんな品種を買っているの!? 気になるランキングを園芸ネットさんに教えてただきました!(画像提供/園芸ネット)。
秋の球根売れ筋アイテムTOP10
第10位|ヒヤシンス「水栽培用のジャンボ球」
ヒヤシンスは、豪華な花姿と育てやすさが人気の春の花。品種が多く、赤や紫、ピンクに白など、さまざまな花色と芳香が楽しめます。草丈がコンパクトで寄せ植えや小スペースの庭でも育てやすいです。「水栽培(水耕栽培)」も可能で、花壇用の品種より大きめの球根を選ぶのがポイント。冬から育てはじめれば、室内でも早春に花を咲かせます。栽培容器にこだわって、お部屋のインテリアとして飾るのもオススメです。
第9位|ムスカリ「アズレウム」
花壇のギャザリングやヒヤシンス、クロッカスなどとの寄せ植えやコンテナガーデンに最適のムスカリは、春のガーデニングに欠かせないアイテムです。性質が強く、数年は植えっ放しでも大丈夫。間隔を詰めて密植すると開花時に見応えがあります。きれいに咲いたらカットして、小さなグラスに飾っても素敵です。定番品種は爽やかな青色の「アズレウム」ですが、近年人気が出てきたピンクや、グリーンなどの変わり種もあります。
第8位|スイセン「タリア」
スイセンは、育てやすく植えっ放しにできるので初心者にもオススメの植物です。たくさんの品種がありますが、特に人気なのは、しずく咲きの芳香ミニスイセン「タリア」。スイセンの中でも特に香り高く、長年愛され続けている品種です。うつむいて咲く純白の花は清楚で優雅な雰囲気があり、和洋どちらの庭にも合わせやすいです。同じく純白の「ペーパーホワイト」や、ミニ系の「ホワイトペチコート」も人気があります。
第7位|クロッカス
春の訪れを感じさせてくれるクロッカス。寒さに強く丈夫で育てやすいので、初心者向けの植物です。草丈がコンパクトなので寄せ植え向き。鉢植えはもちろん花壇でも育てやすいですが、人気なのはガラスポットなどの容器を使った「水栽培(水耕栽培)」! 球根をいくつかまとめてミズゴケで巻いて、容器に入れて栽培するのもオススメ。室内で華やかな姿が楽しめます。まとめ植えに適した大容量の花色ミックス(混合)品が人気です。
第6位|スノードロップ
スノードロップは、早春に雪の下から咲き始める、雪のしずくのような清楚で愛らしい花。単体で群生させてもかわいらしく、他の植物とも合わせやすいです。高温多湿が苦手なので、夏は涼しい場所がベスト。夏越しできれば数年は植えっ放しで大丈夫です。主に流通しているのは一重咲きの「ガランサス・エルウェシー」ですが、従来の品種より大型の「マウントエベレスト」や、八重咲きの「ヒッポリュテ」といった品種もあります。
第5位|アリウム「カエルレウム」
アリウムは、ネギ科(ユリ科)アリウム属の耐寒性球根植物。品種がとても多く、花色・形・草姿などが変化に富んでいて、開花期間が長く、茎も丈夫なので切り花にしても楽しめます。アリウムだけでも春から初夏にかけて色とりどりの花を楽しめ、宿根草ガーデンなどによく使われています。きれいな薄青の花をたくさん咲かせる「カエルレウム」が特に人気。他にも赤い小花の「丹頂」や、巨大輪の「ギガンチューム」などもあります。
第4位|原種チューリップ「アルバ・コエルレア・オクラータ(フミリス)」
八重咲きチューリップに続き、長年人気なのが「原種チューリップ」です。花は小さめですが、大輪の園芸種とは異なるナチュラルな雰囲気が魅力。条件さえ合えば植えっ放しでも何年もきれいに花を咲かせます。ロックガーデンや寄せ植えに最適です。「幻の青いチューリップ」とも呼ばれる「アルバ・コエルレア・オクラータ(フミリス)」が一番人気ですが、他には「アニカ」や「ライラックワンダー」といった品種もファンが多いです。
第3位|シラー「イングリッシュブルーベル」
イングリッシュブルーベルは、イギリス原産の球根植物。深青色のベル型の花は香りがあり、枝垂れて咲く姿が特徴的。耐寒性があり、丈夫で育てやすく、どんな花とも合うので寄せ植えに最適! 他の近縁種と交雑しやすく、純系はイギリスでも入手困難になっています。※現地に残っている「在来の純系種」は採種が禁止されているため、後年にオランダで品種保護のために隔離・繁殖した中から選別された物が流通しています。
第2位|アネモネ「一重フルゲンス」
ふんわりと風に揺れるアネモネ。繊細な花姿とは裏腹に、比較的寒さに強くて育てやすく、春の花として長く親しまれてきました。水はけのいい場所に植えて、多肥にしないように気を付ければ数年は植えっ放しでも大丈夫。ロックガーデンにオススメです。花持ちが良く、切り花でも楽しめます。近年出てきた淡い色の花も人気ですが、原種系の「フルゲンス」が強健で育てやすく、可憐な花を長く楽しめます。
第1位|八重咲きチューリップ「アイスクリーム」
秋植え球根の定番といえばチューリップですが、数ある品種群の中でも特に「八重咲き」が人気! ボリュームたっぷりの花はシャクヤクのような豪華さで、存在感抜群です。花の中心がモコモコと盛り上がる変わった形の「アイスクリーム」や、花色のグラデーションが抜群に美しい「フォクシーフォックストロント」など、ひとくちに「八重咲き」といってもその花姿はさまざま。きっと好みの品種が見つかるはずです。
植えっぱなしでも、春の訪れを教えてくれる球根は、秋から春へのプレゼント。ぜひ人気の品種からお好みの球根植物をさがしてみてくださいね!
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