カリガネソウとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- カリガネソウ
- 学名
Tripora divaricata
- 英名
- Bluebeard
- 和名
- 雁草
- 科名
- シソ科
- 属名
- カリガネソウ属
- 原産地
- 日本、朝鮮半島、中国
カリガネソウの特徴
カリガネソウは、夏に青紫色の花を咲かせるシソ科の多年草。日本在来種で、他にも朝鮮半島や中国に分布しています。カリガネソウという名前は、花のフォルムが鳥の雁(がん)が羽を広げて飛ぶ様子を連想させること、「雁」の字の訓読みは「かりがね」であることに由来します。
カリガネソウは、花びらの外に大きく飛び出したしべ類と、左右に広がった花びらが鳥や蝶を思わせるフォルムの花です。大型の多年草で、草丈は1m以上になります。分岐した枝の先に数個ずつ花を咲かせます。葉は5~15cmほどの楕円形で縁にはギザギザとした鋸歯があります。葉茎を折ると独特の臭気があるのも特徴です。里山近くの山野に自生するような花ですが、山野草として人気があります。また、斑入り種やピンクの花を咲かせる園芸品種もあります。
カリガネソウは、以前はダンギクなどと一緒にクマツヅラ科カリガネソウ属に分類されていましたが、分類体系の見直しからシソ科カリガネソウ属へと変更になりました。これに伴って学名も「Caryopteris divaricata」から「Tripora divaricata」へと変更されています。
カリガネソウの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
---|---|
草丈・樹高 | 1m |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
花色 | 青紫 |
開花時期 | 8月~10月 |
カリガネソウの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
開花 | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
植え替え |
カリガネソウの栽培環境
日当たり・置き場所
明るい半日陰から日向を好みます。乾燥に弱いので、株元に強い直射日光が当たらないような、落葉樹の足元などが適しています。
用土
あまり用土は選びません。鉢植えは、市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。
カリガネソウの育て方のポイント
水やり
乾燥が苦手な花です。晴天が続くような時は様子を見て、水やりしましょう。
鉢植えは、表土が乾いたら鉢底から水が流れ出てくるくらい、たっぷりと水やりします。
肥料
あまり肥料を必要としません。生育が悪い場合は、春か秋に緩効性肥料を施します。過肥は花付きが悪くなる心配があるので控えめにしてください。
病害虫
目立った病害虫の被害はありません。
カリガネソウの詳しい育て方
選び方
下葉が茶色くなっていないもの、花芽がたくさん付いているものを選びましょう。
植え付け
植え付け適期は3月~4月です。
仕立て方
夏の開花に備えて6月くらいまでに大きく刈り込んでおくと、草丈を低く抑え、夏から秋の花を楽しめます。
植え替え・鉢替え
植え替え適期は3月~4月です。カリガネソウは生長が早いので、1~2年に1度、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
花
カリガネソウは、8月~10月に青紫色の花を咲かせます。
冬越し
冬は地上部が枯れたようになって越冬します。枯れた枝は地際で刈り取るようにしましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
株分けで増やすことができます。