東京砧花き園芸市場 “花フェス in Setagaya 2018” に行ってきました♪
LOVEGREEN編集部
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東京砧花き園芸市場で週末に行われていた「花フェス in Setagaya 2018」。
「切り花だけじゃない!鉢物プラスで次のステージへ」というテーマのもと開催されているイベントです。切り花と鉢物を合わせたスタイルのアレンジ提案をするワークショップ、鉢物生産者による母の日のギフト提案、個人育種のビオラの展示販売など、会場内はすっかり春の装いで賑わっていました。
このイベントは、切り花と鉢物を扱っている花屋や園芸店の関係者が集まり、それぞれの魅力やアレンジの幅をお互いに広げあい、お客様へ提供するための学びの場となっています。
ワークショップ・レポート
育種ビオラとラナンキュラスのメランジ/genteの並木容子さん
ひと足先に春を感じるビオラとラナンキュラスを使ったアレンジメントを紹介していた並木さんのワークショップ。
ひときわ目を引いたのは、ワックスペーパーのようにつややかな白のラナンキュラス。お知り合いの育種家の方が10年越しに咲かせたお花だそうです。
多肉植物と苔で作るジオラマ風テラリウム/加藤花飾堂の加藤智之さん
透明なガラスの中で紡がれる個人の世界。多肉植物、苔、ポピーなどの切り花、エアプランツなどが用意されたジオラマ風テラリウムのワークショップ。自分の気に入った植物、しっくりとくるジオラマの人や動物を選び取り配置する姿はまるで箱庭のよう。
まるで自分がそこにいるかのように楽しみながら植物を配置していく作業に、参加者の方も夢中になっていく様子が見て取れます。「満足して持って帰れる、それが大事なので」と話す加藤さん。その加藤さんの思いが伝わるかのように、完成した作品を大切そうに持って帰る参加者の方々の姿が印象的でした。
春花のrecipe/doux.ceの谷匡子さん
春の鉢花と切り花を組み合わせたギフトボックスを紹介されていたdoux.ceの谷さんによるワークショップ。
贈る相手のことを想って優しい花束が生み出されるテーブルからは、ふんわりとした暖かい春の香りを会場内にもたらしていました。
鉢物と切り花を使ったシャンペトルスタイルの壁面装飾/花のアトリエ ランコントレの大高令子さん
花のアトリエ ランコントレの大高さんの織りなすワークショップは、鉢物と切り花を使ったシャンペトルスタイルの壁面装飾です。「シャンペトル」とはフランス語で「田舎風」または「田園風」という意味。
フランス・パリで培った花装飾を手がける大高さんならではのコンセプトで、素材のクオリティ、配色の美しさを生かし、フランスの田園を思わせる自然に寄り添った花装飾。参加している皆さんも、心から楽しんでアレンジしている様子が印象的でした。
パリスタイルで器から作り 球根付のお花やバラを使って華やかに/フローリストパリの若山美小子さん
春のお花、球根付きの可愛らしいヒヤシンスとバラを主体に、イースターの卵形を再現したワークショップ。「デザイン性があった方が来ていただく方も楽しんで頂けるのではと思って」と語る若山さん。
参加者の方の作品をみると色合いも華やかで春の生命力を取り込んだ植物たちが喜ばしげに咲いているダイナミックな作品となりました。
春の息吹を感じて、テーブルアレンジメント/しろくま生花店の細根誠さん
ボリュームたっぷりのテーブルフラワーアレンジを紹介していた細根さん。お好みで藁(わら)を数本配置することで、枯草からお花が芽生えた様子がイメージでき、春の息吹を感じさせるような演出。テーブルの上でも自然の風景を感じられるアレンジが素敵です。
根付けを切り花と仕立てるアレンジ/フラワーショップ宿り木の伊藤沙奈さん
フラワーショップ宿り木の伊藤さんによるワークショップは、洋ランを使ったフライングリース制作。作品のオリジナリティの持つ存在感にワークショップ内は熱気に包まれていました。
鉢物の展示
会場では、鉢物生産者の方が、母の日の鉢物提案と予約販売を行っていました。
太田浩志さん、岡田緑化さん:ハイドランジア(アジサイ)
鉢物のアジサイには庭園に咲くハイドランジア(アジサイ)とはまた違った魅力があります。花の色に深みのある見事なハイドランジアは品種も豊富で、近年では母の日のプレゼントとしても人気です。会場のハイドランジアはまだ固いつぼみでしたが、写真で見る色とりどりのアジサイのお花はどれも美しく、開花が待ち遠しくなりそう。
山口一夫さん、好養園さん:多肉植物
個性的なフォルムの多肉植物の鉢植えは、カラフルで見ているだけで楽しくなるようなものばかり♪たくさんの品種の多肉植物が展示されていました。お手入れも簡単で、空間をおしゃれに彩る多肉植物はギフトにも喜ばれます。
鈴木園芸さん、中村藤祐さん:オリーブ
オイルや果実がごく身近な存在のオリーブは、観賞用としても人気の高い木です。
室内で育てることも可能で、おしゃれなインテリアにもよく似合うオリーブの木。葉や樹形の美しいものが数多く展示されていました。
個人育種ビオラの展示販売
個性的で美しい個人育種のビオラの展示販売コーナーは、春満開。
ふたつと同じ色はないのではないかと思わせる個性的な色合いのビオラの鉢物と並んで、愛らしいビオラのリースもひときわ目を引いていました。
みなさん笑顔いっぱいで、植物への愛情に溢れていました。自らが楽しんでこそ、お客様にも新たな植物のある暮らしの楽しみ方を伝える認識に繋がっていくそうです!
今後も東京砧花き園芸市場の取り組みが楽しみです。
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