「環境デザインMIYURI企画」多年草を扱うガーデナーの花栗美百合さんと一人一花運動の取り組み[PR]
LOVEGREEN編集部
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「限りなく自然に近い庭」をテーマに、多年草を扱うガーデナーとして注目を集める花栗美百合さん。個人や商店の庭に限らず、公園や公共空間の庭造り、まちづくりへと活躍の場を広げています。この花栗さんの活動は、福岡市の「花でまちづくり」を目指す一人一花運動でも注目されています。今回は、花栗美百合さんにお仕事や活動の内容、そして一人一花運動への取り組みについてお伺いしました。
▼一人一花運動とは花でまちづくりを行う福岡市の取り組みです
目次
- プロフィール
- 普段のお仕事や園芸に携わるようになったきっかけを教えてください
- 花栗さんがテーマとしている「限りなく自然に近い庭」とは何ですか
- 一人一花運動との関わりについて教えてください
- 一人一花運動ボランティア花壇の活動と参加方法
プロフィール
- 名前:花栗 美百合(はなぐり みゆり)
- 職業:環境デザイン MIYURI企画 主宰
- 出身地: 広島県
- 居住地: 福岡県福津市
- ボタニカル歴: 約50年
普段のお仕事や園芸に携わるようになったきっかけを教えてください
普段のお仕事について
▲画像提供:環境デザイン MIYURI企画
福岡市を中心に九州各県、そして中国地方をエリアとして建築、造園、園芸などの総合企画を行っています。建物と庭が一体になった「限りなく自然に近い庭の構築」をテーマに、建築と造園を一体と捉え、住宅や商店の庭園計画から、地域の公園や団地開発の都市緑化、山の保全及び自然林の再生まで、様々な分野の方々と共に取り組んでいます。
福岡の代表的な公園である大濠公園の花壇整備を行う「大濠公園ガーデニングクラブ」を平成17年に発足し、福岡市と共にまちづくりに尽力しています。また、地元の福津市では、平成29年からまちづくりに参加し「福津市まちづくり研究会」の事務局でボランティア活動を行っています。
園芸に携わるようになったきっかけとは
▲増えすぎたカタバミを抜き、またいつでも植え付けられるように球根だけを残し保存しています。
花は小学生のころから大好きでした。ポピーの小さなタネをまいたときに、小さな種から沢山の花が咲いたことにとても驚きました。それから野菜や果物など、身近なものを自分で種を採取して育ててきたんです。植物が好きになったきっかけは、その時の体験ですね。
園芸を専門的に学んだのはいつからですか?
結婚し子育てがひと段落し、それまでずっと子どもに使っていた時間がぽっかりと空いてしまったときに、その穴を埋めるためにも庭のお手入れをしていました。そんなに庭が好きならと、友人の勧めもあり、西日本短期大学に入学し、園芸に関する知識を学ぶこととなりました。
園芸を始めたのは子育て後だったのですね
はい、短大の2年間の履修を終えたときに、たまたま友人から庭の設計を頼まれたのが初めてのお仕事でした。設計を行い、施工は造園業者の方にお願いをしましたが、当時の造園業者の方は花を取り扱っておらず、花物の植栽はできないと断られたんです。なので花物に関しては私自身で植栽しました。そうして出来上がった友人の庭を見た方が、私もお願いしたいと依頼が来て、会社を作るきっかけとなりました。
花栗さんがテーマとしている「限りなく自然に近い庭」とは何ですか
環境デザインMIYURI企画のアトリエがある敷地に「限りなく自然に近い庭」を作りました。植物と共に暮らしていくということ。庭に出るたびに植物の様子を見て、今年は元気だね、今回は少し花が少ないね、などと対話ができる庭です。
▲2月頃のアプローチの様子
敷地を隔てるのは格子状のパーゴラ。入口から伸びるアプローチにはアーチが続きます。壁を作らず、パーゴラにすることで風通しがよく植物が健康に育ちます。つる性の植物がパーゴラを伝って、春には花を咲かせます。
▲7月頃のアプローチの様子 画像提供:環境デザイン MIYURI企画
初夏になると植物がぐんぐんと茂り、たくさんの花や新芽が芽吹き、多くの生き物が集まります。新緑のアーチをくぐると、「限りなく自然に近い庭」が出迎えてくれます。四季の移ろいを感じる事ができるのも庭を楽しむ醍醐味ですね。
▲ヒヨドリの巣の中に卵が産まれていました 画像提供:環境デザイン MIYURI企画
ヒヨドリが庭の木に巣を作って卵を産んでいました。ヒヨドリは警戒心が強い鳥なので、人間の庭に巣を作ることはあまりありません。「限りなく自然に近い庭」には、植物だけでなく生き物も共に暮らしています。他にもシジュウカラなどが巣づくりにやって来るんですよ。
入口のアプローチを通ると事務所とカフェ、母屋の3つの建物に囲まれた庭が広がります。なだらかな傾斜のある庭の上には株立ちのサルスベリやヤマザクラなど、様々な樹木と、足元にはシダやクリスマスローズ、カタバミなどが地表を覆います。球根も植えているので、毎年芽を伸ばし、花を咲かせます。ガラス張りの建物がアトリエで、庇(ひさし)の出幅や位置を考えて作っているため、季節によって変わる影の長さによって、冬は日光が床に入るように、反対に夏に日光が入らないように調整をしてくれます。
主に多年草を取り扱っているのですね。多年草の良さとは何でしょうか
一年草や二年草と比べ、多年草は何年も生き続けます。花が咲いたら終わりではなく、来年、再来年と花をつけてくれます。でも、必ず毎年同じように咲くわけではありません。生育が悪く花の咲き方が悪い年などは肥料や水の量など次の年に様子を見ながら調整していきます。同じ植物との対話をしながら植物を育てていくことは、とても楽しいです。
「茶房ファー」の魅力を教えて下さい
アトリエの敷地内にある「茶房ファー」は、ランチや喫茶メニューを楽しめます。店内の席数は15席ほど。こちらもアトリエ同様、庭に面する部分はガラス張りで、食事をとりながら庭を望むことができます。常連さんや、地元以外からもたくさんのお客様が通って来て下さいます。ランチの時間はとても混みあうので、予約していただくのがおすすめです。旬の野菜を沢山使ったランチメニューは、週替わりの気まぐれプレートランチ1300円とカレーセット800円。温かな家庭料理を週替わりで提供しています。(※ランチタイム11時30分~14時のみの提供)
『茶房ファー』
住所:福岡県福津市宮司浜3丁目8-10
電話番号:090-1343-9462
営業時間:11:30~16:00
定休日:土・日・月・祝日
\一人一花運動との関わりとは?/
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