古くから好まれるエディブルフラワー「桜の塩漬け」を作ろう
LOVEGREEN編集部
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食べられるお花、エディブルフラワー。
サラダやお菓子に使われたりして、とってもおしゃれですよね。ここ数年でよく耳にするようになりましたが、実はかなり古くから、日本でも好んで食べられていたんです。
今回は、日本ならではのエディブルフラワー「桜」を使ってつくる桜の塩漬けをご紹介します。手作りの桜の塩漬けは、作っている間中、お部屋に桜のいい香りが充満。春の香りを長~く楽しめる幸せアイテムです!
目次
エディブルフラワーってなに?
食べられるお花のことを指します。野菜と同じように、食用に栽培されています。日本では最近よく耳にするようになりましたが、ヨーロッパでは数百年前から日常的に利用されていました。
食べられる花と食べられない花
エディブルフラワーは、農薬などを使わずに食べる専用のお花として安全に栽培されています。観賞用のお花や公園などにあるお花は農薬の規定がなく、花自体にも毒性があるものがあるので、食べるのは専用に売られているものか、自分で育てたものに限りましょう。
古くから愛されてきたエディブルフラワー「桜」
エディブルフラワーというと、最近海外から日本にやってきたようなイメージがありますが、実は古くから日本人にも好まれていました。それが「桜」。桜の塩漬けなら、皆さんも食べたことがあるのではないでしょうか?
桜の塩漬けの準備
桜の塩漬けの材料
桜の花
八重咲きの桜の花びらを使います。なるべく排気ガスなどがかかっていない、キレイな花を摘みましょう。
梅酢
梅酢で漬けるとできあがりの色が鮮やかになります。ない場合は、普通のお酢で大丈夫です。
塩
桜の塩漬けの道具
はかり
重石
平らなざる
保存ビン
桜の塩漬けの作り方
1.桜の花を集める
八重咲きの桜を軸ごと摘み取ります。
花が完全に開ききっていないものを摘むのが、形良い塩漬けを作るコツです。
自宅の庭に咲いた桜を使った桜の塩漬け作り。私はここが一番楽しいところだと思います。春のいいお天気のなか、キレイなお花をいっぱい摘む幸せ!
2.桜の花を洗う
摘んだ花は弱めの流水のなかで振り洗いします。花のなかに虫が入っていることがあるので注意しましょう。
汚れがとれれば、キッチンペーパーで軽く挟むか短時間陰干しして水気を払います。
3.塩で下漬けする
乾いた桜の花の重量を測り、20%の塩を混ぜます。軽く重石をかけ、一晩寝かせます。
漬けて数時間で、水気が出てきました!
4.梅酢で漬ける
一晩たって水分が出た桜の花を絞ります。絞ったら梅酢少々をかけ、重石をして3~4日漬け込みます。
5.陰干しする
平らなざるに並べて半日~1日陰干しします。あまりカラカラに干しすぎず、少し湿り気が残っているくらいで取り込むのがベスト。ここで花の形をキレイに整えておくと仕上がりが違うので頑張りましょう。少々手間ですが、並べている間中、部屋に桜のふんわりした香りが漂います。春を満喫できますよ!
6.ビンに詰める
保存ビンに塩を薄く敷き、桜→塩→桜と交互に重ねます。この塩にも桜の香りが付き、料理などに活用できます。
7.できあがり
桜の塩漬けを使って楽しもう!
出来上がった桜の塩漬けを使って楽しみましょう。一例をご紹介します。
結婚式の縁起物。桜湯
1.桜の塩漬けをぬるま湯などでさっと塩抜きします。
2.花の水気を優しく絞り茶碗に入れ、お湯を注ぎます。
3.塩気が足りないようなら、塩抜きのときのぬるま湯を少しずつ足します。
こうして淹れた桜湯は、結婚式のウェルカムドリンクでも人気。結婚式で用いる場合は、花が二輪つながっている桜の塩漬けを使います(「両家の縁を結ぶ」と言われています)。
春をとじ込めて♪桜ゼリー
1.桜の塩漬けを、あらかじめ塩抜きしておきます。一輪のまま使えば花の形が残ったゼリー、軸とガクを取っておけば花びらが舞うようなゼリーになります。
2.アガー5gとグラニュー糖50gをよく混ぜておきます。
3.水200cc(好みで一部を日本酒に変えても◎)を沸騰させ、2を加え、ダマにならないようによく混ぜます。
4.3を濾して容器にそそぎ、1を入れ、冷蔵庫で冷やします。
私たち日本人の魂と呼べる花、桜。はかなく散ってしまうところも魅力のひとつですが、桜の塩漬けにしておけば長い間春を楽しむことができますね。
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