きのこの保存方法(常温・冷蔵・冷凍・乾燥)とおいしい保存レシピ
山田智美
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煮ても焼いてもおいしいきのこ。加熱すれば特有の風味が出て、料理の味に奥行きを出してくれます。きのこを上手に保存する方法や期間、常備したくなるきのこの保存食レシピを紹介します。
目次
- きのこの保存の基本
- きのこの常温保存方法と期間
- きのこの冷蔵保存方法と期間
- きのこの冷凍保存方法と期間
- きのこの乾燥保存|干しきのこの作り方
- きのこの保存食レシピ|きのこの塩漬け
- きのこの保存食レシピ|きのこのオリーブオイル漬け
- きのこの保存食レシピ|きのこの醤油煮
きのこの保存の基本
きのこを保存する際の基本をお伝えします。
- 洗わない
- 水気を拭き取る
きのこは洗うと風味が落ちてしまうので洗わずに使用します。汚れが気になるときはペーパーや清潔なふきんで拭き取りましょう。
また、水分が付いているとそこから傷みやすくなります。しっかりと水気をふき取るのが鮮度を保つコツです。
きのこの常温保存方法と期間
きのこの常温保存方法は、買ってきたきのこをパックのまま直射日光を避けた風通しの良い場所に置いておくだけです。
きのこは傷みやすいのが特徴。常温で保存できるのは秋から初春の気温が低い時期で2~3日です。それ以上保存したければ冷蔵や冷凍をおすすめします。
きのこの常温保存期間
2~3日を目安に使い切ってください。
※常温とは、室内の温度のこと。15℃~30℃くらいとされています。
きのこの冷蔵保存方法と期間
きのこは冷蔵保存できます。きのこをパックから出し、吸水性のあるキッチンペーパーで包んでから、保存用ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。ペーパーが余計な水分を吸い取ってくれるので傷みにくくなります。
買ってきたパックのまま野菜室に入れても問題ありませんが、ちょっとひと手間かけるとより鮮度を保てます。
きのこの冷蔵保存期間
きのこの種類によっても違いますが、おおむね1週間程度です。
きのこの冷凍保存方法と期間
きのこの冷凍保存方法を種類ごとに紹介します。
きのこは冷凍することで繊維が破壊されるので、きのこのうまみが出やすくなり、おいしくなると言われています。調理の際は加熱時間が短縮できるのでとても便利。我が家ではきのこを買ったらすぐに冷凍しています。
特に冷凍したマッシュルームは炒めて香りを出す手間も省け、シチューやカレーを作るときに助かります。冷凍のシイタケやしめじ、えのきなどは凍ったまま鍋料理に入れれば、ゆっくり煮込んだような奥行きのある味わいになります。
しいたけの冷凍保存方法
しいたけは余計な汚れを拭き取ってから、石づきを取って軸とかさに分けます。そのままフリーザーバッグに入れて冷凍庫で保存します。
調理しやすいようにカットしてから冷凍することもできます。カットしてから冷凍すると水分が出てしいたけ同士がくっついてしまうので、使う分だけラップで包んでからフリーザーバッグに入れるようにしましょう。
室温で数分置き、半解凍の状態でカットすることができます。カット済みのしいたけは凍ったまま調理できます。
しめじ、舞茸の冷凍保存方法
しめじ、舞茸は余計な汚れを拭き取ってから、石づきを取って食べやすいサイズに小分けにします。そのままフリーザーバッグに入れて冷凍庫で保存します。凍ったまま調理できます。
えのきの冷凍保存方法
えのきは余計な汚れを拭き取ってから、石づきを取って食べやすいサイズに小分けにします。えのきは水分が多く小分けにしてもくっつきやすいので使う分だけラップで包んでからフリーザーバッグに入れるようにしましょう。凍ったまま調理できます。
マッシュルームの冷凍保存方法
マッシュルームは余計な汚れを拭き取ってから、軸を切り落とします。そのままフリーザーバッグに入れて冷凍庫で保存します。
室温で数分置き、半解凍の状態でカットすることができます。凍ったまま調理もできます。
きのこの冷凍保存期間
1か月を目安に食べきるようにしましょう。
きのこの乾燥保存|干しきのこの作り方
干しきのこは自宅でも簡単にできます。きのこは乾燥させることでうまみが増すと言われています。
作り方は簡単。きのこの汚れを拭き取ってから石づきを取って、食べやすいサイズに分けるかカットします。重ならないようにざるに並べて風通しの良い場所に干しておくだけ。2~3日で干しきのこが出来上がります。
注意すべきは湿気です。雨の日や湿気が多い日は避けてください。
きのこの乾燥保存期間
完全に乾燥させたものを密閉できる容器に入れて冷蔵庫で1か月を目安に使い切ります。
きのこの保存食レシピ|きのこの塩漬け
きのこの塩漬けの作り方です。
使うときは水で塩抜きしてから使います。和洋中、いろんな料理に活躍します。
材料
- きのこ 200g
- 塩 小さじ1(きのこの重さの3%、きのこが200gなら塩は6g)
作り方
- きのこは汚れを拭き取ってから石づきを取り、食べやすいサイズにカット
- たっぷりの熱湯できのこをさっと茹でざるに取り、水分をよく切る
- 煮沸消毒した密閉容器にきのこと塩を入れて混ぜ合わせる
- 30分から1時間くらい置いて、きのこから水分が出ていれば出来上がり
- 冷蔵庫で保存する
ハーブなどの香辛料は入れずに塩だけで漬けてあるので、和洋中、いろんな料理に使える便利な保存食です。そのままではしょっぱいので水に浸けて塩抜きしてから調理してください。
きのこの塩漬けの保存期間
冷蔵庫で保存し、4~5日を目安に使い切るようにしてください。
きのこの保存食レシピ|きのこのオリーブオイル漬け
きのこのオリーブオイル漬けの作り方です。きのこをオリーブオイルで漬けているだけなのになんだか見た目もおしゃれ。個人的にはこれが冷蔵庫にあるだけでちょっと楽しい気分になります。
きのこの香りが移ったオイルは、オイルだけをドレッシングに使用しても香りづけになります。きのこもオイルも一緒に使って、パスタソースやスープ、シチューのベースなど、用途はたくさんあります。
材料
- きのこ 食べたいだけ
- オリーブオイル すべてが浸かる量
- ニンニク お好みで
- 鷹の爪 お好みで
- タイムやローズマリー お好みで
作り方
- きのこは汚れを拭き取ってから石づきを取り、食べやすいサイズにカット
- たっぷりの熱湯できのこをさっと茹でざるに取り、水分をよく切る
- 煮沸消毒した密閉容器にきのこを入れる
- お好みでニンニクや鷹の爪、タイム、ローズマリーなどを入れると香り良く仕上がる
- すべてがしっかりと浸かるまでオリーブオイルを注ぎ、蓋をして出来上がり
オリーブオイルを加熱しないので香りの良いオイル漬けになります。ニンニクや鷹の爪、ハーブ類を入れると、風味に複雑さが生まれます。ハーブはきのこと相性の良いタイムやローズマリー、セージなどがおすすめです。調理する際にはきのこと一緒に香りの移ったオイルも使いましょう。
きのこのオリーブオイル漬けの保存期間
冷蔵庫で保存し、1週間を目安に使い切るようにしましょう。
きのこの保存食レシピ|きのこの醤油煮
きのこを醤油やみりんで煮詰めるだけ。冷蔵庫にあると便利な保存食です。余っているきのこを数種類混ぜてもおいしくなります。
材料
- きのこ 200g
- おろしショウガ 少々
- 醤油、みりん、酒 各大さじ1(1:1:1の割合が目安)
作り方
- きのこは汚れを拭き取ってから石づきを取り、粗みじん切りにする
- きのこを鍋に入れ、ひたひたの水、醤油、みりん、酒を入れる
- 中火から弱火で時々かき回しながら煮詰める
- 水分があらかた飛んだら出来上がり
我が家ではきのこが余ったときや使い道がないきのこが出たときにちょっと片手間で作っています。きのこの量は200gにこだわる必要はありません。作りたい量で作ってみてください。
醤油、みりん、酒を1:1:1の分量で混ぜるのが基本。加減がわからないときは大さじ1ずつ加えて好みで調整してください。煮詰めている時間に徐々に足していけばいいので失敗が少ないのもこのレシピのいいところです。
ご飯にのせたり、納豆に混ぜたり、ちょっとあると便利。ひき肉と一緒に炒めてレタス包みにしたら立派な一皿になります。
きのこの醤油煮の保存期間
煮沸消毒した密閉容器に入れて冷蔵庫で4~5日で使い切るようにしましょう。
きのこは香りが良く、多くの料理で活躍する野菜です。とはいえ、主役になることの少ない野菜なので買い忘れてしまうこともしばしば。きのこを保存しておけばちょっと使いたいときに役立ちます。きのこを上手に保存して、料理のレパートリーを増やしていってください。
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