パクチーの保存方法6種。常温、冷蔵、冷凍、乾燥、オイル漬けなど
山田智美
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独特の香りが魅力のパクチーは、日持ちしないのが難点なハーブ。そんなパクチーを保存する方法を6種類紹介します。上手に保存してたっぷり楽しんでください。
目次
- パクチーとは?基本情報
- パクチーの保存方法①|常温
- パクチーの保存方法②|冷蔵
- パクチーの保存方法③|冷凍
- パクチーの保存方法④|乾燥
- パクチーの保存方法⑤|カットしたパクチー
- パクチーの保存方法⑥|オイル漬けの作り方
パクチーとは?基本情報
- 植物名:コリアンダー
- 学名:Coriandrum sativum
- 英名:Coriander
- 別名:パクチー、香菜(シァンツァイ)
- 科名・属名:セリ科
- 分類:一年草
パクチーの特徴
パクチーは、コリアンダーや香菜(シァンツァイ)という名前でも有名なセリ科のハーブ。クセになる独特の香りが特徴です。
パクチーは地中海地方、熱帯アジア原産の植物。暑い季節に生長しますが、日本の多湿が苦手です。パクチーを育てる際には、風通しの良い場所で育てるようにしましょう。
パクチーの保存方法①|常温
パクチーを常温で保存する方法です。日持ちはしませんが、一番香りを楽しめる方法です。
保存方法
パクチーの常温保存の方法は、コップや花瓶に1~2cm水を入れて、パクチーを挿しておくだけ。切り花を生けるように保存します。
ただし、この方法が有効なのは自宅で摘み取ったばかりのパクチーや、鮮度の良いものを購入したときのみです。購入時に葉にハリがないようなパクチーにはおすすめしません。
保存期間
パクチーを常温できれいに保存できるのは1~2日程度です。
※常温とは、室内の温度のこと。15℃~30℃くらいとされています。
使い方
フレッシュのパクチーは味も香りも良いので、そのまま生で食べる他、加熱調理など、さまざまな料理に使用できます。
パクチーの保存方法②|冷蔵
パクチーは冷蔵保存すれば、常温で保存するよりも長持ちします。注意する点は、パクチーの葉が濡れているとそこから傷んでしまいます。冷蔵保存するなら、洗わずに扱ってください。必要な分だけ使うときに洗いましょう。
根つきのパクチーの冷蔵保存方法
最初に根を水に浸して、吸水させておきましょう。
根の周りに湿らせたペーパータオルを巻きつけ、ラップでしっかりと包んで保水します。パクチー全体が収まるように保存用ポリ袋や容器に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存します。
2~3日に1度、容器内の水滴をふき取り、保水のためのペーパータオルを取り替えるとより長持ちします。
必ず保水ができるペーパータオルを使用してください。速乾性のあるキッチンペーパーなどは保水ができないので不向きです。
根のついていないのパクチーの冷蔵保存方法
根のついていないパクチーの理想的な冷蔵保存方法は、水を入れたコップに立てて、上からポリ袋をかぶせて立てた状態で野菜室に入れておくこと。ただし、この方法は高さも必要になるし、場所も取るので、家庭用冷蔵庫ではあまり現実的ではありません。倒して野菜室が水浸しになってしまうことだってあります。
現実的な方法を紹介します。最初にパクチーの切り口を1時間ほど水に浸けて吸水させます。切り口を湿らせたペーパータオルなどで包み、しっかりとラップを巻いて保水をして、パクチー全体が収まるように保存用ポリ袋や容器に入れて野菜室で保存します。
2~3日に1度、容器内の水滴をふき取り、保水のためのペーパータオルを取り替えるとより長持ちします。
必ず保水ができるペーパータオルを使用してください。速乾性のあるキッチンペーパーなどは保水ができないので不向きです。
保存期間
根つきのパクチーも、根がついていないパクチーも、野菜室で1週間~10日程度保存できます。
使い方
冷蔵庫保存で鮮度をキープしているパクチーは、生でサラダや薬味のほか、加熱調理にも使えます。
パクチーの保存方法③|冷凍
パクチーは冷凍保存できます。長く保存できる便利な方法です。
保存方法
パクチーの冷凍保存の方法は、まず、洗ってから余計な水分を拭き取り、葉と茎を食べやすいサイズにカットします。これをキッチンペーパーを敷いた密閉容器に入れ、冷凍庫に入れるだけ。葉がくっつかないように時々容器を揺するようにしてください。
根の部分も切り離して冷凍できます。
保存期間
冷凍保存のパクチーは1か月を目安に使い切るようにしてください。
使い方
冷凍したパクチーは解凍するとしんなりしてしまいます。フレッシュと同じようには使えませんが、凍ったまま加熱調理に使用できるので便利。料理の仕上げの彩りや、香りづけに重宝します。
パクチーの保存方法④|乾燥
パクチーを乾燥させて保存する、つまりドライパクチーの作り方です。天日干しと電子レンジの2種類の方法を紹介します。
保存方法
天日干し
パクチーを天日干しにして保存しましょう。
パクチーを洗い、余計な水分を切ったら、ザルなどにキッチンペーパーを広げて外に干します。1~2日で乾燥パクチーの出来上がりです。
手でぱりぱりとちぎって、密閉容器に入れ、冷蔵庫で保存します。
電子レンジ
洗ってざく切りにしたパクチーの水気を切り、キッチンペーパーを敷いた耐熱皿に重ならないように並べ、200wで2分加熱します。様子を見て10秒ずつ加熱してください。
パクチーがカリカリになったら出来上がり。冷ましてから密閉容器に入れて、冷蔵庫で保存します。
保存期間
乾燥保存のパクチーは1か月程度で使い切るようにしましょう。湿気で傷んでしまうので、湿気の少ない冷蔵庫で保存してください。
パクチーの保存方法⑤|カットしたパクチー
カットされた状態で販売されているものや、カットしたパクチーも保存ができます。保存方法は、冷蔵や冷凍が簡単。短くカットしたパクチーが余ってしまったときに有効です。
冷蔵保存方法
パクチーの葉は水が付着しているところから傷みやすいので、キッチンペーパーなどの上に広げて、しっかりと水分を切りましょう。
あとは、キッチンペーパーを敷いた密閉容器に入れて、野菜室で保存します。
冷凍保存方法
カットしたパクチーをキッチンペーパーを敷いた密閉容器に入れて、冷凍庫で保存します。葉がくっつかないように時々容器を揺するようにしてください。
保存期間
カットしたパクチーは、冷蔵で2~3日、冷凍で1か月程度保存ができます。
パクチーの保存方法⑥|オイル漬けの作り方
パクチーをフレッシュのままオイル漬けにして保存します。パクチーの香りが移ったオイルはドレッシングや料理の香りづけに役立つ便利な調味料。ニンニクが入るので、風味よく仕上がります。
保存のためだけではなく、ちょっと便利な調味料として作り置きしておきたい一品です。
材料
作り方
- パクチーは粗みじん切り、ニンニクはみじん切り、鷹の爪はタネを取って輪切りにする
- 清潔な密閉容器にパクチー、ニンニク、鷹の爪を入れて塩をふる
- 全体がひたひたになる程度のオリーブオイルを注ぎ入れ、ざっと全体を混ぜ合わせたら蓋をして出来上がり
半日程度置いて、オイルに香りが移ってから使用しましょう。料理の香りづけ、ドレッシング、カルパッチョソースなど、さまざまな料理に使えます。
保存期間
冷蔵庫で保存して、1週間ほどで使い切るようにしてください。
パクチーは独特の香りが魅力のハーブ。料理の香りづけに一役買ってくれます。そうは言っても、少ししか使わずに結局余らせてダメにしてしまった、なんてこともありますよね。
パクチーを上手に保存して、料理のバリエーションを増やしてみませんか。
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