親子で楽しいサスティナビリティの実体験|ムーミン×Calbee×神戸松蔭大学
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先日、神戸松蔭大学の敷地内で小学生とその保護者を対象に「じゃがいも収穫体験!」イベントが実施されました。募集人数の約9倍もの申し込みがあり、当日も大変にぎわいました。
神戸松蔭大学は「ムーミン」を教育に取り入れるという新しい取り組みを行っている大学として以前取材をしましたが、今回は「ムーミン」と企業、大学、学生さん、近隣にお住まいの方々など多くの人たちが連携して、楽しみながらSDGsにつなげる活気的なイベントにフォーカス。イベントに携わった大学の皆さまの生の声を交えながらレポートします!
写真協力/神戸松蔭大学、カルビー株式会社
目次
- 楽しい!親子ともに夢中になれるじゃがいも掘り体験
- SDGsが思い切り楽しく学べるワークショップ
- 「ムーミン」でつながるみんなが笑顔になれるイベント
- じゃがいも畑のイベントに携わった大学の皆さまにインタビュー
楽しい!親子ともに夢中になれるじゃがいも掘り体験
神戸松蔭大学のじゃがいも畑では、3月に植え付けた「ぽろしり」(カルビーポテトのオリジナル品種)がすくすくと育ち、収穫の時期を迎えました。
イベント当日6月29日の神戸は30℃を超える真夏日でしたが、神戸市内の小学生とその保護者の方たち13組38名(大人18名・子ども20名)が元気いっぱいに集合しました。
じゃがいもの茎葉や根、土に思い切り触れて掘り始めると、子どもも大人もみんなとっても楽しそう。服や靴が汚れることなど気にせずに汗だくになって、じゃがいも掘りに夢中になっていました。
学生 Kさん
ハートの形をしたじゃがいもを見つけたお子さんが「おしりの形のじゃがいもを見つけた!」と笑顔で報告してくれたときには、会場全体が笑いに包まれて一気に和やかな雰囲気になりました(笑)
大学職員 Iさん
みなさん最後まで真剣に、土に埋まっているじゃがいもを一生懸命掘り出していました。保護者の方たちがお子さん以上に真剣だったことが印象的でした。
SDGsが思い切り楽しく学べるワークショップ
イベントのもう一つの盛り上がりは、じゃがいも掘りの前に行われた「じゃがいも博士のクイズ大会」。みんなでじゃがいもマスターを目指して全力でクイズに挑戦です。勢いよく回答の札があがりました。
学生 Nさん
お子さんたちは自分で答えを考えて、当たっても外れても楽しそうにしてじゃがいもの話を真剣に聞いていました!
学生 Tさん
クイズはほとんど当たらなかったのですが、自分が普段いかに何も知らずに食品を口にしていたかを実感できました。新しい発見が多くてとても楽しかったです。
「ムーミン」でつながるみんなが笑顔になれるイベント
このじゃがいも収穫イベントは、「ムーミン」とカルビー株式会社が環境配慮の取り組みや自然を楽しむ企画として展開する「Jagabee Happee 3プロジェクト」が基盤となっていますが、今回は「ムーミン」を教育に取り入れている神戸松蔭大学と学生さんたちのパワーが加わり、地域の方々とともに、携わる誰もが笑顔になるベントが実施されました。
イベントの最後にはみんなで集合写真を撮り、ムーミンやカルビーさんからたくさんのお土産のプレゼントがありました。
神戸松蔭花田ゼミからは、大学の花壇に美しく咲いている花のおすそわけとして、ガイラルディアやルドベキア、ポットマムなどのミニブーケが配られました。
じゃがいも畑のイベントに携わった大学の皆さまにインタビュー
じゃがいもの植え付けから収穫イベントは、どんな学生さんたちが担当したのですか?
大学職員 Kさん
イベントの企画から準備開始までの時間が少なく、春休み期間であったこともあり、畑を耕す作業と種芋の植え付けは、3月に私と卓球部員の学生有志4人で行って栽培することになりました。今年度に入り、地域連携研究センターの学生グループ Shoin Roots が発足して収穫イベントの運営を行ってくれました。
じゃがいもを育てた感想は?
▼大変だったことや感動したこと
大学職員 Kさん
一番大変だったのは何といっても畑を耕す作業。本学の畑の土は基本的に六甲山の花崗岩が風化してできた硬くて重たい土なので、とにかく重労働でした(笑)
種芋の植え付けを終えて3週間ほど経って、土の上に芽が出てきた時はとても感動的でした。
▼栽培中にこだわったこと
生長した芋が地表に出てしまうと芋が緑化して毒素が発生するので、土寄せを入念に行いました。
じゃがいも畑の取り組みでやって良かったと思うことや、大変だったことは?
学生 Kさん
良かったことは、自分の手で土に触れて、実際にじゃがいもを掘り出すという体験ができたことです。収穫の喜びや、自然の中で身体を動かす気持ちよさを感じることができました。農業関係者の方々の偉大さも改めて感じました。
学生Tさん
実際にじゃがいも掘りも体験し、土の中からごろごろと出てくるじゃがいもを見てとてもワクワクしました。普段食べているお菓子がこうして手間をかけて作られていることを知ると、いつもと違った目線で商品を見るようになりますし、食べ物へのありがたみも増しました。
大学職員 Iさん
じゃがいもが出てきたときに、親子で顔を見合わせて嬉しそうにしている様子や、収穫したじゃがいもとお子さんの写真を撮らせてもらったときの誇らしげな表情を見たときに、このイベントを行って良かったと思いました。ムーミンやカルビー株式会社の方々が細部までご配慮くださり無事に開催することができました。
収穫したじゃがいもで何か料理をしましたか?
学生 Kさん
じゃがいもを切ってオーブンで焼いて、揚げないフライドポテトを作ったり、天ぷらにもしました。自分で収穫したじゃがいもは、市販のものよりも“特別感”があって、食べながらイベントの様子を思い出して、すごく心が温かくなりました。味も、もちろんおいしかったです!
大学職員 Mさん
ポテトチップスを作りました。油で揚げた際も全然焦げることなく、とてもいい感じにできました。塩など振りかけなくてもとても美味しく食べることができました。
神戸松蔭大学の皆さま、ありがとうございました。
じゃがいも畑の硬くて重たい土を5人で耕すところから始まった今回のイベントは、きっとイベント開催当日まで大変なこともたくさんあったと思うのですが、関わるすべての人が自然に触れて楽しみながらサスティナビリティについて考える機会ができ、みんなが笑顔になるイベントが実施できることは本当に素晴らしいと思いました。
全国各地でこんな素敵なイベントが開催されたらいいですね。