知っていると便利!春の球根の花を長持ちさせる生け方のポイント
金子三保子
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チューリップ、水仙、ラナンキュラス、アネモネ、ヒヤシンス・・・春の球根花が豊富に流通する季節となりました。
せっかく買ったお花は、できるだけ長持ちさせたいもの。今回は春の球根花を花瓶に生ける時のポイントをご紹介します。
目次
浅水について
浅水(あさみず)とは、花瓶に入れる水の量を少なくすることです。浅水に対して、花瓶深くまで水を入れることを深水(ふかみず)と言います。
なぜ少ない水に生けるかというと、春の球根花は、みずみずしくて茎が柔らかいものが多いので、茎に水が浸かっている部分が多いと、花は元気でも茎が腐ってしまって折れてしまうことが多いのです。花自体は元気なのにもったいないですよね。この茎が腐るのを避けるために、花瓶には少なめの水を入れて生けるのです。
浅水
ごくごく少なめの水に生けます。この茎はアリウム・コワニー。
アリウム・コワニー
浅水で注意すること
花瓶は重さのあるものを選びましょう
球根花は重さのある花が多いので、極端に軽い器に浅水で生けると、花の重さに負けて器が倒れて水がこぼれるという惨事になりかねません。花瓶と水を入れた時の重さが花より軽くならないような花瓶を選びましょう。特にチューリップ、ヒヤシンスは重量のある花なので要注意です。
水の量はまめにチェック
特にチューリップやヒヤシンスは、水をとてもよく吸う花です。浅水で生けていると、気づくと花瓶に水があまり残っていなかったということもあるので、水が足りているかをこまめにチェックしましょう。
水の汚れをチェック
ヒヤシンス
茎が柔らかい球根花は、ぬめりが出たり、泥がついていたりするので水が汚れやすいです。
こまめに水を変えましょう。
浅水に向く春の花
チューリップ
ヒヤシンス
アネモネ
水仙
リューココリーネ
ラナンキュラス
その他、ムスカリも浅水に向く花です。通年出回る花で浅水が向く花と言えば、ガーベラです。茎が柔らかい花や茎が空洞な花は、浅水で生けた方がよい場合が多いです。水の量以上に大切なことが、きれいな水に生けることです。
水の量ときれいな水、この2つを意識すると、花がきれいな状態で満開まで楽しめます。
春の球根花は、3月までが出荷のピークです。つぼみから満開になるまでのスピードがゆっくり楽しめる季節なので、ぜひ花屋さんでお気に入りの球根花を見つけて長くゆっくりと一輪をお楽しみください!
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