ボタニカル(Botanical)とは?意味や使い方、オーガニックとの違いも
山田智美
このライターの記事一覧
ボタニカル(Botanical)の意味をご存知ですか?言葉のイメージばかり先行してしまっているようなボタニカル(Botanical)について、意味や使い方についてわかりやすくお話します。さらにボタニカルとオーガニックとの違い、ボタニカルシャンプーやコスメ、ボタニカルアート、ボタニカル柄など、多岐に渡って紹介します。
目次
- ボタニカル(Botanical)とは?ボタニカル(Botanical)の意味
- ボタニカル(Botanical)とオーガニック(organic)の違いは?
- ボタニカルシャンプーとは?ボタニカルコスメって何?
- ボタニカル柄とは?
- ボタニカルアートとは?
- ボタニカルキャンドルとは?
- ボタニカルガーデンってどういう意味?
ボタニカル(Botanical)とは?ボタニカル(Botanical)の意味
ボタニカル(Botanical)とは「植物の、植物性の、植物学の」という意味の英語の形容詞です。英語のボタニカル(Botanical)がカタカナ表記になり、「植物の、植物性の、植物由来の」といった意味を持つ外来語として定着しました。
ボタニカルの日本語の意味
ボタニカル(Botanical)の意味は「植物の、植物性の、植物学の」ですが、日本で外来語として使用される場合は「植物の、植物性の、植物由来の」や「植物から作られた、植物に関係した」のような意味が強くなります。
ボタニカル(Botanical)の使い方、使われ方
ボタニカル(Botanical)の使われ方は、とても多岐に渡っています。植物そのもの、植物から作られたもの、また植物がモチーフの図案なども、すべてボタニカルと呼ばれます。さらにプロダクトからライフスタイルまで、幅広く使われています。
例えばボタニカルコスメは植物由来の成分が使用されている化粧品のこと、ボタニカル柄は植物をモチーフにした図柄といった風に植物に関連するものに使います。
また植物を取り入れている暮らしを指して、ボタニカルライフといった使い方もされます。
ボタニカル(Botanical)とオーガニック(organic)の違いは?
ボタニカル(Botanical)とは、「植物の、植物性の、植物学の」という意味の英語です。
オーガニック(organic)とは、「有機の、有機体の、有機栽培の」といった意味の英語の形容詞です。日本では主に、有機栽培や添加物不使用であることを表すときに使用する外来語の一つです。
日本では農産物や農産物加工食品に限り、オーガニックとして販売する際には認定機関の認証を受けて有機JASマークを付けることになっています。
※有機栽培とは、化学肥料や農薬などの使用を基準値以下にした栽培方法です。有機栽培=無農薬ではありません。
ボタニカルとオーガニックの違い
ボタニカルとオーガニックの違いを整理しました。
- ボタニカル:植物性や植物由来などを指す言葉。植物そのものだけなく植物モチーフも含まれる。有機栽培や無農薬、天然という意味は含まれない。
- オーガニック:有機栽培されたもの、または添加物不使用を指す言葉。
ボタニカル=オーガニックではありません。オーガニックは植物に関してはボタニカルに含まれますが、植物はすべてオーガニックで栽培されているわけではありません。
ボタニカルシャンプーとは?ボタニカルコスメって何?
ボタニカルシャンプーとは、植物由来成分が使用されたシャンプーのことです。
ボタニカルコスメとは同じく植物由来成分が使用された化粧品のことです。コスメとは、化粧品という意味の英語であるコスメティック(cosmetic)を略した外来語です。
ボタニカルシャンプーやボタニカルコスメは植物由来の成分が使用されています。敏感肌の方や植物性にこだわりを持っている人に支持されています。
ただし、シャンプーやコスメにおけるボタニカルの使われ方に法的な基準は定められていません。ボタニカルシャンプーやボタニカルコスメといっても100%植物由来のものばかりではないので、気になる場合は成分を確認しましょう。
ボタニカル柄とは?
ボタニカル柄とは、植物をモチーフにした図柄のことです。衣類の他にカーテンやベッドカバーなどのリネン類、壁紙などさまざまなところで使用されます。
可憐な小花柄も、モンステラなどの大きな葉の柄も、可愛らしいベリー類の柄もすべてボタニカル柄です。それぞれを花柄やフルーツ柄などと区別するのではなく、植物がモチーフであればすべてボタニカル柄と呼びます。
ボタニカル柄は老若男女問わず人気があります。色のきれいなボタニカル柄のアイテムは見ているだけで楽しい気分になれます。
ボタニカルアートとは?
ボタニカルアート(Botanical Art)とは植物学の絵画、つまり植物学的見地から描かれた絵のことを言います。まだ写真がなかった時代に図鑑のために描かれました。
ボタニカル(Botanical)には「植物学の」という意味があります。ボタニカルアートは絵を見ただけで何の植物かわかるように、花だけでなく茎や葉、トゲ、根に至るまで微細に描かれいます。単なる写生ではなく、1種類の植物の特徴を捉えて、その姿を精確に写した絵です。
もちろん現代でもボタニカルアートは健在です。楽しみのためや、自身の学びや記録のために描くのもよいでしょう。ボタニカルアートのワークショップなども行われています。ボタニカルアートにチャレンジしてみるのも楽しそうです。
ボタニカルキャンドルとは?
ボタニカルキャンドルとは、ドライフラワーやドライフルーツ、押し花などの植物が入ったキャンドルです。キャンドルの素材は、パラフィンワックス、ソイワックス、ジェルワックスなどさまざま。火を灯すとキャンドルの中の花や実が透けて見えるのが魅力です。
ボタニカルキャンドルは手作りできます。季節の花を閉じ込めたオリジナルのボタニカルキャンドルを作ってみましょう。
▼ボタニカルキャンドルの作り方はこちら
ボタニカルガーデンってどういう意味?
ボタニカルガーデン(Botanical Garden)は、植物園という意味の英語です。植物園とは、さまざまな種類の植物を収集して、育て、保存し、展示する場所です。植物への理解を深めるための場であり、憩いの場としての役割も果たしています。
ボタニカルガーデンの特徴は、植物の種類がわかるように名前が表記されていること。景観も美しく整えられているところが多いので、庭園として散策を楽しみながら植物の勉強ができます。美しいボタニカルガーデンを散策することは、勉強にもなれば、癒しにもなります。
なんだかイメージばかりが先行してしまって、わかりづらいボタニカル(Botanical)という言葉について、理解を深めていただけたでしょうか。
ボタニカル(Botanical)は身近なところに溢れています。植物を育てていたら、それはもうボタニカルライフです。今日持っているハンカチはボタニカル柄かもしれません。
あまり難しく考えずに、ボタニカル(Botanical)という言葉を気軽に使ってください。
▼編集部のおすすめ
関連ワード
今月のおすすめコンテンツ
「ボタニカル(Botanical)とは?意味や使い方、オーガニックとの違いも」の記事をみんなにも教えてあげよう♪