100均のルーペで小さくて美しい世界を覗いてみよう。野に咲く花編「カタバミ」
峰亜由美
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道端やお庭、野原に咲いている名前も知らない植物達。今回の小さな美しい世界は「カタバミ」です。
日本では家紋にもなってるカタバミは、きっと子供の頃に公園で出会ったり昆虫を追いかけている途中で見つけたり「あ、このお花知ってる」と、一度は見かけた事がある小さな黄色の花が咲を咲かせています。
いつもは素通りしてしまう「雑草」と呼ばれる植物ですが、とってもユニークな形や繊細な美しさを見せてくれます。小さな小さな愛おしく美しい世界をルーペを使って、ご紹介したいと思います。
ゴールデンウィークにお子さんとルーペをもって公園をお散歩も楽しい時間になると思います。
ルーペは100均でも気軽に手に入れる事ができますよ。
目次
カタバミってどんな植物? ルーペで覗いてみよう。
■植物名 カタバミ(片喰)
■学名 Oxalis corniculata
■英名 Yellow sorrel
■科名 カタバミ科カタバミ属
■多年草
「カタバミ」は多年草で、路上の片隅や庭、原っぱ等に生えているカタバミ科の植物です。
葉は3枚が一組になっていて可愛いハート型をしていて、花は明るい黄色、大きさは1cm程で5枚に花びらが分かれています。
花や葉はお日様が射す日は1日4時間程開きます。季節は春4月~10月。
茎は10cm~30cm程の長さになり、地上を這いながら斜めに葉や花を立ち上がらせています。
花や葉は夜に閉じて朝に咲くをくりかえし、お日様の射さない日は花びらは閉じています。種はオクラのような形をしていて熟れてくるとパチンと弾けます。
何気なく、とおり過ぎてしまう雑草と呼ばれる植物ですが観察するとユニークで興味が湧いてくる可愛くて面白い植物です。
今回準備した道具
100均でも購入できるルーペ。
折りたたみ式の小さなルーペは2枚重ねると7倍の倍率で観察することが出来るモノを準備しました。
古来から愛されている形、カタバミ
カタバミは、日本では古くから自生していて愛らしいハート型の形は古来から人々に愛されている植物です。
五大紋と呼ばれている家紋のひとつにカタバミの紋が含まれているのをご存知ですか?
平安時代や鎌倉時代に武家の間で繁殖力の強さから子孫繁栄を思わせ、家が途絶えないという意味から縁起のいい植物として、ハート型が3つ重なる形が武家の家紋に使われる様になりました。
春になると、公園や道端、お庭のあちこちで姿を見せ、小さなハート型が可愛らしく葉を広げていますよ。
ふわふわな毛並みが可愛いガクとキラキラな花びら
フワフワの産毛に覆われているガク。
花びらはキラキラしていて、なめらかで魅力的です。
ハート型の葉は銀色の産毛
かたばみの葉は3枚のハート型が1組となっています。
葉は柔らかそうな小さな産毛で覆われていて、水を弾き水滴が葉の上で玉になります。
葉は陽ざしの少ない雨の日や曇り空、夜になると3枚の葉は丁寧に重なり合い傘の様に下を向いてたたまれます。そんな様子も愛おしいカタバミです。
キラキラ輝く宝石みたいな種
種は1.5cm~2cm程の長さでオクラの様な形をしています。
熟れてくると実が膨らみ、風などで隣の葉がとぶつかったり小鳥に触れられたりするとパチンと弾けます。
熟れて膨らんだ実を見つけたら、指で触れてみるとパチンと種を飛ばす様子がユニークです。
種は弾けると房から艶々した小さな実がたくさん弾き飛ばされて出てきます。
一つ一つは楕円をしていて、透き通る膜に覆われています。宝石のように綺麗な姿です。
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