初夏から秋まで長く咲く夏の花!ガーデニングにおすすめの宿根草(多年草)と一年草36選

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金子三保子

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暑さが厳しい夏のガーデニングは長時間の作業が難しい時期。そんな時期に取り入れたいのが、暑さに強くて開花期間の長い花です。

初夏から秋まで長く咲く宿根草(多年草)と一年草を夏のガーデニングに取り入れてみませんか。草花をきれいに長く咲かせるための手入れのコツもご紹介します。

目次

一年草、宿根草、多年草の違いって?

一年草

一年草は、種を蒔いたその年に発芽し、花が咲き、種をつけ、枯れていく植物のことをいいます。本来は多年草だけど日本の環境だと冬越しや夏越しができない理由で一年草扱いになる、という多年性植物も多くあります。この場合はプランツタグなどに「日本では一年草扱い・・・」のような表現がされています。

宿根草、多年草

宿根草と多年草は、同じ株から何年も続けて花を咲かせる植物です。宿根草と多年草の違いは、冬になったら地上部(葉や茎)が枯れるのが宿根草、地上部分に葉が存在するのが多年草です。場合によっては多年草も含めて宿根草と表現されることもあります。

初夏から秋まで長く咲く夏の一年草

1.ジニア

初夏から秋まで長く咲く花 ジニア

矮性から高性まで種類が豊富なジニアジニアの和名は「百日草」。百日間咲き続けるということからですが、実際は5月~11月まで開花するので百日どころではない長く咲く草花です。新品種が次々と出てきて色合いのバリエーションもとても豊富。夏のガーデニングにおすすめの草花です。

ジニアの育て方についてはこちら

 

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2.ペチュニア、サフィニア、カリブラコア

初夏から秋まで長く咲く花 ペチュニア

ペチュニア

ペチュニア、サフィニア、カリブラコアは、夏の一年草の中でも品種がとても豊富。夏のガーデニングの定番的存在です。咲き方、色あいが豊富なのでイメージにあわせた色を選ぶことができるのが魅力です。ペチュニア類は本来は多年草ですが、日本では一年草で扱われています。

 

初夏から秋まで長く咲く花 ペチュニア

ペチュニア

最近ではシックな色や八重咲き、小輪種・・・など、ますますバリエーションが豊富です。

▼多花性のサフィニア、ペチュニア、カリブラコアの手入れで欠かせない摘心と切り戻し。この作業をやると、長くたくさんの花を楽しめます。

 

3.サルビア

初夏から秋まで長く咲く花 サルビア

サルビア

品種が豊富なサルビア。色数が豊富で夏の暑さに強く、真夏でも咲き続ける花です。

 

初夏から秋まで長く咲く花 サルビア

サルビア

最近はこんな大人っぽい色合いのサルビアもあります。色合わせのアクセントになります。

サルビア

  • サルビアは、ブラジル原産で広い地域に分布するシソ科の多年草です。セージとも呼ばれ、現在ではその品種は数千品種に及び、ハーブや観賞用として幅広く利用されています。サルビアは宿根性の品種が多い植物ですが、一・二年草から木本性の低木になるものまであります。いずれも耐暑性はありますが、耐寒性は品種によってさまざまです。 サルビア・スプレンデンスとベゴニアの花壇 サルビアの品種の中で、燃えるような赤い花をつけるブラジル原産の「サルビア・スプレンデンス」が最もよく知られているサルビアです。暑さに強い性質や花期が長いことから夏から秋にかけての花壇で活躍します。サルビアは個人宅の花壇のほか、公園や街路など公共の場でもよく用いられています。   ブルーサルビア サルビアの花色は、赤や青、紫をはじめ、ピンク、白、黄色、オレンジ、黒などカラーバリエーションが豊富です。最近はシックなニュアンスカラーも作出されています。

 

4.ヘリクリサム(帝王貝細工)

初夏から秋まで長く咲く花 帝王貝細工

ドライフラワーにもできる帝王貝細工、初夏から晩秋まで長く咲く夏の暑さに強い草花です。乾燥にも強いので暑い夏にぴったり。

ヘリクリサム(ムギワラギク・帝王貝細工)

  • ヘリクリサムはオーストラリア原産で、自生地では低木のようになる多年草ですが、寒さや高温多湿に弱いので日本の園芸上は一年草として扱われます。頂部にある総苞片が魚の鱗状で薄く花弁のように見えます。 ヘリクリサムの花色は赤、ピンク、橙、黄、白などたくさんの色があります。花は固くてカサカサした触感で光沢があるのが特徴です。

 

5.千日紅

初夏から秋まで長く咲く花 千日紅

庭や花壇の彩りとして楽しみつつ、ドライフラワーになりやすい素材などを植栽して、自分の育てた花でドライフラワーを作るのもよいですね。

千日紅(センニチコウ)

  • 千日紅(センニチコウ)は、パナマ、グアテマラ原産のヒユ科の一年草。暑さに強い丈夫な花で、切り花をはじめ、庭や花壇、鉢植えや寄せ植えとして幅広く利用されています。暑さに強く、真夏も花が休むことなく、たくさんの花が開花します。 花に見える部分は苞で、本来の花は苞の隙間に小さく存在します。苞の部分を鑑賞するため、開花期間が長いのも魅力のひとつです。乾燥させても長期間色が落ちないことが名前の由来です。

 

6.ペンタス

初夏から秋まで長く咲く花 ペンタス

ペンタスは熱帯アフリカ、アラビア半島原産の常緑性の多年草です。星型の花は直径1センチに満たないような小輪ですが、傘状に30~40輪咲くのでよく目立ち華やかです。春から秋まで長期間開花し、夏の暑さにも強く途切れることなく花を咲かせるので花壇などにもよく利用される草花です。ペンタスは本来は多年草ですが、日本だと一年草扱いされることが多い草花です。

 

7.ポーチュラカ

初夏から秋まで長く咲く花 ポーチュラカ

カラフルな色合いで這性のポーチュラカ。華やか、元気な色合いでカラフルです。ポーチュラカは本来は多年草ですが、日本だと一年草として扱われることが多い草花です。最近は葉っぱが斑入りのポーチュラカもできて、花だけでなく葉ものとしても楽しめる存在です。

 

8.ニチニチソウ

初夏から秋まで長く咲く花 日々草(ニチニチソウ)

日々草(ニチニチソウ)は本来は多年草ですが、寒いのは苦手で日本では一年草として扱われています。日々草(ニチニチソウ)は花の開花が5月~10月と、半年近くも咲き続ける上に暑さにも強い光にもとても強いこと、さほど手入れをしなくても咲き続けることなどから夏のガーデニングの定番の草花です。

日々草(ニチニチソウ)の定番カラーはピンク系濃淡、白、赤などですが、最近は写真のようなシックな色あいや、咲き方もカクタス咲きや小輪種など種類がとても豊富になってきました。

ニチニチソウの育て方はこちら

 

9.マリーゴールド

初夏から秋まで長く咲く花 マリーゴールド

マリーゴールドはキク科の一年草で、5~11月頃まで長く咲き続けます。日当たりと水はけのよい場所に植えれば、次から次へと開花し続け管理も楽なので、毎日手入れができない公園の花壇などの植栽にも使われます。オレンジ、黄色などのビタミンカラーの色合いが主流ですが、最近はグリーンやアンティークカラーなど、色幅も増えてきました。

マリーゴールドの育て方はこちら

 

10.鶏頭(ケイトウ

初夏から秋まで長く咲く花 鶏頭(ケイトウ)

鶏頭(ケイトウ)は、ヒユ科の多年草で夏から秋にかけて長く咲く花です。炎のような鮮やかな花色が秋の花壇の彩りとして親しまれています。花の色は、赤・ピンク、オレンジの他、最近は中間色やニュアンスカラーなど色幅も豊富です。鶏頭(ケイトウ)は原産地では多年草ですが、日本の気候では一年草として扱われています。

 

11.イソトマ

初夏から秋まで長く咲く花 イソトマ

イソトマは星形の花を初夏から秋まで多数開花させる一年草です。本来は多年草ですが、寒さには弱いため、日本では一年草として扱われるのが一般的です。星の形、涼し気な色合いは寄せ植えに使うと、涼やかな雰囲気を演出してくれます。初夏から秋まで長く咲かせるポイントは、真夏になる前に一度株を半分程度切り戻し、真夏は花を休ませると、秋になると再びたくさんの花が次から次へと開花します。

▼イソトマの育て方はこちら

  • イソトマはオーストラリア原産の半耐寒性多年草ですが、日本では寒さで枯れてしまうことが多いので春まき一年草として扱います。ただし冬場5度以上あれば冬越しも可能です。イソトマは旧属名がローレンティア属だったのでローレンティアと呼ばれることもあります。全体に直立して30cmほどの高さになり、葉は細く羽根のように不規則に裂けます。イソトマは夏の暑さにも負けず次々に星型の花を秋頃まで長く咲かせ、花色は紫や青のほか白や桃色があります。茎を切ったときに出る汁液で肌が荒れたりかぶれることがあるので手についたらすぐに洗うようにし、切り戻しを行うときには手袋をするなど注意が必要です。

 

12.バタフライピー

バタフライピーは、マメ科のツル性のハーブです。原産地では多年草扱いですが、冬の寒さに弱いため、日本では一年草として扱われています。バタフライピーは暑さにはとても強く、真夏でもツルをぐんぐんと生長させ、初夏から秋までたくさんの花を咲かせます。つる性なのでグリーンカーテンにもなります。バタフライピーの花の青にはアントシアニンという天然の青い色素が含まれ、お茶として煎じると、きれいな青いお茶になります。ハーブのマロウティーと同じく、レモンなどの酸性の液体を垂らすと、青からピンクに変化します。また、バタフライピーの若いさやも食べることができます。花はフレッシュでもドライでも利用することができます。

バタフライピーは、マメ科のツル性のハーブです。原産地では多年草扱いですが、冬の寒さに弱いため、日本では一年草として扱われています。バタフライピーは暑さにはとても強く、真夏でもツルをぐんぐんと生長させ、初夏から秋までたくさんの花を咲かせます。つる性なのでグリーンカーテンにもなります。バタフライピーの花の青にはアントシアニンという天然の青い色素が含まれ、お茶として煎じると、きれいな青いお茶になります。ハーブのマロウティーと同じく、レモンなどの酸性の液体を垂らすと、青からピンクに変化します。また、バタフライピーの若いさやも食べることができます。花はフレッシュでもドライでも利用することができます。

▼バタフライピーの育て方はこちら

バタフライピー(チョウマメ、クリトリア)

  • バタフライピーは、東南アジア原産のマメ科のつる性のハーブです。花の形が蝶に似ていることから和名では「蝶豆(チョウマメ)」と呼ばれています。最近、メディアでバタフライピーの美容や健康効果が紹介され、一気に人気になったハーブのひとつです。 原産地では多年草扱いですが、冬の寒さに弱いため日本では一年草として扱われています。暑さにとても強く、真夏でもつるをぐんぐんと生長させ、たくさんの花を咲かせます。この性質からグリーンカーテンの素材としても使われ、明るい緑色の美しい葉と青い花のグリーンカーテンは、日を遮るだけでなく、夏の庭を明るくしてくれます。 バタフライピーの花の青にはアントシアニンという天然の青い色素が含まれています。お茶として煎じるときれいな青いお茶になります。ハーブのマロウティーと同じく、レモンなどの酸性の液体を垂らすと青からピンクに変化します。また、バタフライピーの若いさやも食べることができます。花はフレッシュでもドライでも利用することができますが、一日花なのでフレッシュとして使う場合は日々摘み取る必要があります。

 

13.アメリカンブルー

アメリカンブルーは、ヒルガオ科の半耐寒性多年草です。暖地では屋外で冬越しできますが、霜にあたると枯れてしまうため、日本では一年草として扱われています。這うように伸びながら、1~3cmのかわいらしい青い花を次々と咲かせます。花壇の前側やグランドカバー、ハンギング仕立てなど幅広く楽しめます。

アメリカンブルーは、ヒルガオ科の半耐寒性多年草です。暖地では屋外で冬越しできますが、霜にあたると枯れてしまうため、日本では一年草として扱われています。這うように伸びながら、1~3cmのかわいらしい青い花を次々と咲かせます。花壇の前側やグランドカバー、ハンギング仕立てなど幅広く楽しめます。

アメリカンブルーの育て方はこちら

アメリカンブルー(エボルブルス)

  • アメリカンブルーは、ヒルガオ科の半耐寒性多年草です。 開花期は5~10月。半耐寒性なので暖かい土地では屋外で冬越しできますが、霜にあたると枯れてしまうため、日本では一年草として扱われています。這うように伸びながら、1~3cmのかわいらしい青い花をいくつも咲かせます。花壇の前景やグランドカバー、ハンギング仕立てなど幅広く楽しめます。 ヒルガオの仲間なので1年草として扱いますが、環境によっては越冬します。 本来は「エボルブルス」という呼び名ですが、1980年代の初輸入時には種が分からなかったため、アメリカから来たブルーの花という安直な命名で定着してしまいました。最近はようやくエボルブルスの名前も定着しつつあります。また、白い花の「アメリカン・ホワイト」も出回るようになりました。

 

14.朝顔

アサガオはたくさんの品種が流通しています。西洋アサガオ系の「ヘブンリーブルー」は8月から晩秋まで開花し続けます。グリーンカーテンの材料としても人気です。  中には矮性種もありますがほとんどはツル性です。青、紫系だけでもとてもたくさんの種類があるので、好みの色あいをセレクトしてみては。

アサガオはたくさんの品種が流通しています。一年草を始め、宿根草のものもあります。

西洋アサガオ系の「ヘブンリーブルー」は8月から晩秋まで開花し続けます。グリーンカーテンの材料としても人気です。中には矮性種もありますがほとんどはツル性です。青、紫系だけでもとてもたくさんの種類があるので、好みの色あいをセレクトしてみては。

アサガオの育て方はこちら

朝顔(アサガオ)

  • 朝顔は、菊や花菖蒲などとともに古くから庶民の間で親しまれ栽培されてきた花です。特に、江戸時代になって青色以外に白、紫、紅色などの色変わりが増えて観賞用の栽培が広まったそうです。 花の形は円錐形で、ラッパの先端のように開きます。朝顔は朝に咲くイメージがありますが、実は午前2時頃からほころび始め、午前4時頃までに開き終わると言われています。これは、朝顔の蕾は日中に太陽の光を浴びて、日没で暗くなってから9時間ほどで開花するという性質によるものです。ほとんどの花は、咲いたその日の昼頃までにはしぼんでしまいます。花がしぼむときは、内側に籠る様にして閉じていきます。 江戸時代の育種により、朝顔の変異体である「変化朝顔(ヘンカアサガオ)」が誕生しました。つるが伸びない「木立」、細かいひだ状の花弁が細く筒咲の「南天」など、葉や花の形が違う様々な変化朝顔が栽培されていました。

 

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\まだまだ続きます♪次は宿根草です!/

 

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金子三保子

フラワーコーディネーター、フォトグラファー、ライター。 2022年6月、日東書院本社より「植物のきもち ~がんばりすぎないガーデニング」出版。 ギフトや装花などのフラワーコーディネート、自身でコーディネートした作品の撮影、雑誌や会員情報誌への提案など幅広く活動中。現在は植物に関する記事の執筆にも携わる。庭仕事はライフワーク。映画「余命1ヶ月の花嫁」ブーケ製作。

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