外部の視線から庭をおしゃれに隠してくれる目隠しフェンス。難しい外構用語も簡単に説明します!
お庭づくりのMIDOLAS[ミドラス]
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庭やベランダでガーデニングをしたり、ゆっくりとくつろぎたい時、周りからの視線を感じてお悩みではありませんか?
庭や家の外周、ウッドデッキやベランダを目隠しフェンスで囲うと、敷地の境界をはっきりと明示することができ、プライバシーが守られた快適な空間をつくることができます。
おしゃれな目隠しフェンスの種類や設置する場所、DIYとプロが設置する違い、人気の目隠しフェンスの相場などについて、ミドラスが今まで施工してきた事例とともにわかりやすく紹介します。
目次
- 目隠しフェンスとは
- 目隠しフェンスがあると生活がどう変わる?
- 庭を目隠しするものは、そもそも何があるの?
- 目隠しフェンスの種類ってどんなものがあるの?
- ラティスとルーバーラティスの違いは?
- 場所別に向いている目隠しフェンスは?
- ウッドデッキの目隠しフェンスってどうつければよいの?
- 人気の目隠しフェンスの相場はどれくらい?
- 目隠しフェンスのDIYとプロに頼むときの違いは?
目隠しフェンスとは
目隠しフェンスは、住まいの中でパブリックな場所から人の目を遮るために立てるついたてのことです。
リビングの窓を開けたら目の前が道路だったり、お隣の家の窓だったりしてくつろげないことがありませんか。
また、庭にいても周りの目が気になったり、外構に使われている古いブロック塀が庭の雰囲気と合わないといったことなども…。周囲を気にせず、生活をより快適に過ごすために、お庭にエクステリアの目隠しフェンスを活用してみましょう。
目隠しフェンスは、境界を示すための塀としても使われます。高さは、人の目を遮る効果から150~180cmほどのものが多く、素材もアルミ、金属、竹、木材などさまざまです。光や風を遮らないようにルーバー構造になっていたり、メッシュなものが多いのが特徴。
外からの目隠しだけでなく、古くなったブロック塀などを隠して庭の雰囲気をよくしたいというような、修景要素も持ち合わせています。古くなったブロック塀は倒壊などの危険もあるため、近年ではブロック塀をフェンスに立て直す工事もよく行われています。
また、庭の一角にフェンスを置いて空間を区切れば、同じ庭にいながらも異なった雰囲気を作り出すことが可能です。
目隠しフェンスがあると生活がどう変わる?
人や動物の侵入を防止
目隠しフェンスを設置すると敷地の境界線がはっきりするため、人や猫などの侵入を防ぐことができます。
プライバシーを保護する
目隠しフェンスがとなりの家やお向かいさん、家の前を通る人の視線をシャットアウトするので、安心してプライベートな時間を過ごすことができます。
家や庭をおしゃれに演出
おしゃれな目隠しフェンスがあることで、家や庭の雰囲気ががらっと変わります。家や庭に合ったデザインや色の目隠しフェンスを選び、家の外構を整えることで、家全体の外観が良くなります。
もちろん、家の中から見た雰囲気もおしゃれに変わるので、家で過ごす時間が快適になります。フェンスに壁掛けの寄せ植えやグリーンを飾ったり、バラやクレマチスなどつる性の植物をはわせて育てると、ナチュラルな空間をつくることができます。
庭を目隠しするものは、そもそも何があるの?
生け垣
トキワマンサク
生け垣は、植栽によってつくられた囲いや仕切りのことです。敷地の境界などに樹木を植えて塀の役割を持たせます。
写真:ベニバナトキワマンサク
生け垣は使う樹木の種類によって見え方が変わります。高さも1m以下の低い生け垣から、3mを超える生け垣まで幅広く作ることができます。
ミドラスでは、住宅を囲う生け垣の樹木としてトキワマンサク、ベニバナトキワマンサク、斑入りマサキオウゴンマサキ、オウゴンモチ、ギンバイカなどをご提案していますが、人気があるのはトキワマンサク、ベニバナトキワマンサクです。
写真:斑入りマサキ
生け垣で目隠しを作ると、緑豊かになり花が咲くものもあり景観がよく、環境にもやさしい利点があります。ただ、生垣はきちっと目隠しできる状態に育つまで少し時間が必要だったり、どうしても完全には目隠しできない部分が出てきたりすることも。
定期的な刈り込みや施肥、時には病害虫の除去などの管理も必要です。きっちりとした塀を作ってしまうと圧迫感があって嫌だったり、植栽の手入れが苦にならない方は、生け垣で目隠し対策するのもよいですね。
フェンス
フェンスは、柵、囲いのこと。フェンスがあると、外からの視線をシャットアウトして中にいる人のプライバシーを守り、風通しが良い適度な開放感があるスペースをつくることができます。家の雰囲気と合わせてフェンスの色や素材をコーディネートすることで、家全体を美しく整えることもできます。
縦格子ルーバー
ルーバーは、羽板と呼ばれる細長い板を、枠組みに隙間をあけて平行に組んだもののこと。板を縦に組んでいる縦格子ルーバーは、細い素材を使ってすっきりとした印象に見せることが多く、モダンな印象で和風にも洋風にも合わせることができます。
また、縦格子ルーバーは格子にほこりがたまりにくく、汚れも雨などで流れやすいデザインです。格子の隙間の幅にもよりますが、真正面から以外は目隠し効果も期待できます。足をかけにくいため、よじ登り防止の効果もあります。
縦のラインを使った柵やフェンスの例としては、天然木の枕木や木調のアルミ角柱を使用したものも人気があります。このタイプはデザイン性が高く、家を斜めから見た時にはある程度の目隠し効果を期待できます。
目隠しフェンスの種類ってどんなものがあるの?
目隠しフェンスを設置する際、家の雰囲気に合う色やデザインを選びたい。耐久性なども気になりますね。そして、目隠しフェンスを設置することで圧迫感が出てしまったり、室内が暗くなったりしないように注意することも必要です。
また、いかにも隠しているといったものを使うと、周囲との調和がとれなくなってしまうので気を付けたいところ。そんな時は、フェンス自体の色をなるべく明るいものにする、目の高さから上は格子の隙間を大きくする、光を通すポリカーボネートにするといった工夫も検討しましょう。
天然木フェンス
目隠しフェンスに天然の木材を使う場合は、ハードウッドと呼ばれる耐久性の高い木材を使用します。風雨にさらされると劣化するのでメンテナンスが必要です。自然素材なので、植物との相性は抜群です。
人工木フェンス(樹脂木材)
人工木フェンスは耐久性が高く、温かみのある木材の雰囲気も感じられるため人気があり、ミドラスでも多く設置してきました。どちらかというと洋風の家に似合うイメージがありますが、合わせ方によっては和風のお家にも合う優れもの。色合いも豊富で植物との相性もよく、ガーデニングをする人にもおすすめの素材です。
アルミフェンス
耐久性が高く軽量。シンプルな色なので他の素材との相性もよく、一番使い勝手のよい素材です。
メッシュフェンス
メッシュフェンスはそのままでは目隠しとしての機能はゼロで、境界線や仕切りの役目として設置されることが多いフェンスです。つる性の常緑植物をはわせたり、植物と合わせると目隠し度がアップします。
竹垣
竹垣は、竹を立てて並べてつくる塀。目隠しの役割も果たしつつ、竹の隙間から差し込むやわらかい陽射しが明るい印象を感じさせます。
また、青い竹は時が経つほどに色を変え、趣の変化を楽しむことができる良さがあります。
ラティス
木製の板が格子状になっているラティスフェンスは、目隠し度は低いですが、風通しが良く圧迫感が少ないことが特長です。光や風を通すので、つる性の植物をはわせても良く育ちます。
植物をはわせることで目隠し度もアップ。開放感たっぷりな中で、適度な目隠しができるフェンスです。
ラティスとルーバーラティスの違いは?
ラティス
ラティスは木製の板が斜め格子状になっているフェンスのことです。
ルーバーラティス
ルーバーラティスは、木製の板を隙間をあけて平行に組んだフェンスのことです。組み方は、横組みが多く出回っています。
設置方法
ラティスやルーバーラティスは、DIYで設置することが多い目隠しフェンスです。様々なサイズのラティスがホームセンターやネットショップで購入することができるので、設置場所のサイズに合ったものを必要な枚数購入し、それぞれの場所に合った設置方法で設置しましょう。
既存のフェンス沿いにラティスを設置するくらいであればDIYで簡単に設置できますが、土やブロック、コンクリートの上に設置するにはDIYの経験や腕と少し本格的な道具が必要になります。
簡単な連結で設置
ラティスを連結させて既存のフェンス沿いに設置するには、ストレート連結金具、コーナー連結金具を使って連結します。結束バンドを使うとさらに簡単に連結できます。
土の上に設置
土のある場所にラティスを設置する場合は、土中用金具を土に埋め込み、ラティスポストを差し込んで、ポール固定金具を使ってラティスをはめて固定します。
ブロックの上に設置
ブロックを利用してラティスを設置する場合は、ブロック用金具をブロックに取り付けてラティスポストを差し込み、ポール固定金具を使ってラティスをはめて固定します。
コンクリートの上に設置
コンクリート上にラティスを設置する場合は、コンクリート地面にドリルで穴を開けて平地用金具を取り付けて、ラティスポストを差し込み、ポール固定金具を使ってラティスをはめ込みます。平地用金具の周りをコンクリートで固めておくとさらに補強することができます。
場所別に向いている目隠しフェンスは?
玄関の目隠し
玄関の扉を開ける時に家の中が全部見えてしまって気になる場合や、お子様の道路への飛び出しを防止する対策として、玄関前に目隠しフェンスを設置することがあります。
完全な目隠しが必要な場合は隙間の無いタイプ、デザイン性重視の場合は縦格子のすっきりとしたルーバーフェンスや枕木列柱などがおすすめです。
お隣の庭との間の目隠し
お隣との間に目隠しフェンスを設置する時は、ほぼ完全に目隠しすることができるタイプや、防音性の高いタイプが良いと思われますが、お隣さんに悪い印象を与えてしまってはいけないので少し注意が必要です。
お隣とコミュニケーションを保ちつつプライベート空間を確保したい場合は、板の隙間が広いタイプのルーバーフェンスやラティスフェンスのように解放感があるタイプもおすすめです。
庭と道路の間の目隠し
道路に面して設置する目隠しフェンスは、外から見た家の雰囲気をつくるので見た目もおしゃれなタイプがおすすめ。
圧迫感を感じにくい板の隙間が広めのルーバーフェンスを設置して、常緑樹を植えて組み合わせるとナチュラルなプライベート空間ができます。家側から見ても快適な気分になれるように、好みに合ったデザインや色、板の隙間サイズを選びましょう。
ベランダの目隠し
ベランダに目隠しフェンスを設置すると、ベランダから外の視線を気にすることなくプライバシーを確保することができます。ベランダに目隠しフェンスがあると、カーテンや窓を全開にしても気にならず、部屋が広くなった気持ちにもなれます。
おしゃれな目隠しフェンスを設置したら、部屋からベランダにつながる素敵な空間をつくることができておすすめです。ベランダ床のコンクリート部分にウッドパネルや人工芝を敷いたらさらに快適ですね。
ウッドデッキの目隠しフェンスってどうつければよいの?
リビングから続くウッドデッキまわりに目隠しフェンスを設置すると、外からの視線を遮りお子さんの遊び場としても安心して活用することができます。
背が高い目隠しフェンスを設置するとほぼ100%プライバシーを守れますが、圧迫感を感じる時は腰より少し高いくらいの目隠しフェンスを設置するとよいでしょう。家で座っている時には外からの視線をそれほど気にせずに過ごすことができます。
目隠しフェンスをデッキ上に設置した例
お隣やお向かいさん、道を通る人の視線をシャットアウトできるので、ウッドデッキで安心して過ごすことができます。小さなお子様などが、ウッドデッキから落下することを防ぐ対策や、ワンちゃんなどのペットを外に出られないように囲み、安心してウッドデッキで遊ばせられるようにもなります。
また、リビングからウッドデッキ上に設置した目隠しフェンスにすだれ・シェード・タープなどをかけて、心地よい木漏れ日が美しいスペースをつくることができます。
それほど背の高くない目隠しフェンスを設置した場合、一戸建てであれば天気が良い日にはフェンスに布団を干すこともできます。
目隠しフェンスをデッキから離れて設置した例
デッキでくつろぎながら広々としたお庭を眺めて楽しみたい場合は、デッキから離して目隠しフェンスを設置するのもおすすめです。
人気の目隠しフェンスの相場はどれくらい?
ラティスの相場(DIY向け)
ラティスはホームセンターやネットショップなどで1枚5,000円前後で購入できます。腐らない人工木(樹脂木材)のラティスフェンスは1枚15,000円前後などと値段が上がります。設置する場所によって必要な枚数を購入しましょう。
それ以外にラティスポスト(1本2,500円前後)も必要本数購入します。ラティスポストも腐らない人工木(樹脂木材)の場合は1本5000円前後と値段が上がります。さらに固定金具(1つ1,000~2,000円前後)必要個数、工具などが必要となります。
施工例が多い目隠しフェンスの相場
DIYで設置できない目隠しフェンスはプロにご依頼いただくのですが、目隠しフェンスの価格は製品によってかなりの差があります。1枚(幅1m前後)5千~10万円程度までと本当に様々です。一般的に、天然木製フェンスに比べてスチール製やアルミ製、樹脂製、杉板製(防腐剤注入無し)のフェンスの方が安く設置することができます。
施工費についても施工業者や設置する場所にもよるので一概には言えませんが、ミドラスのお客様に人気がありよく使っている人工木フェンス(樹脂木材)の目安価格としては、高さ1.8m幅2.0mで10万円前後が相場となっています。
ブロック塀の上にフェンスを建てる場合は、ブロックの軽年数や段数により設置可能か不可能かが分かれます。DIYに比べると高く感じられるかもしれませんが、強風にも耐えられるような基礎工事や残土処分にかかる費用も含まれているため、いったんはプロに相談されてみるとよいですね。
費用が予算を超えてしまいそうな場合は、外からよく見える部分は気に入ったこだわりの材質を使い、目立たない場所には目隠しフェンスとしての役割を重視した丈夫で安い材質を使うなど、場所によって素材を変えるご提案もできます。
目隠しフェンスのDIYとプロに頼むときの違いは?
目隠しフェンスの中には、ラティスなど比較的安く手軽に取り付けられるものがあるので、自分で作る楽しさも感じることができるDIYで設置する方も多いですよね。中には、安易に自分でDIYしようとしたら意外に大変だったという声も。
ラティスを複数枚購入していざ届くと意外に重くて重労働だったり、専用金具でなんとか連結させて設置できて気に入って使っていたら台風の強風で飛んでしまった。というご相談を受けることもあります。
また、簡易的なラティスは経年劣化で3~4年すると朽ちてきてしまうこともあるので、実はメンテナンスや取り換えの手間もあるんです。
一方、プロに設置を頼むとどう違うのでしょう?
大きな違いはまず、設置する場所の基礎作り。プロはコンクリートでフェンスの基礎をしっかりと作ります。そして、経年劣化に強いフェンスをがっちりと設置します。フェンスの素材も様々な種類から選ぶことができ、安心安全なフェンスをおしゃれに設置することができます。
長期的に使用する目隠しフェンスであれば、劣化に強いしっかりしたフェンスをプロに安全に設置してもらうのも高い買い物ではないように思います。
目隠しフェンスを設置したいと思っていたけれど、なかなか踏み出せなかった方も多いのでは。ぜひ、この機会にミドラスにご相談下さい。専門知識が豊富なスタッフが、お客様ひとりひとりの暮らしをイメージしながら「庭リノベ」のプランをご提案します。
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