外構工事に役立つ「場所別の目隠し方法」をご紹介します!
お庭づくりのMIDOLAS[ミドラス]
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お庭のテラスやウッドデッキ、玄関周り、勝手口や駐車場など、お家周りには外からの視線が気になる場所がたくさんありますよね。今までミドラスでは、お家周りを外部から目隠しする方法について多くのご相談をいただいてきました。中にはエコキュートを設置したら思った以上に目立ちすぎて困っているというお話も。
今回は気になる視線をどうしたらシャットアウトできるか悩んでいる方に、外構工事に役立つ場所別の目隠し方法をご紹介します。
目次
テラスやウッドデッキの目隠し
テラスとは一戸建てや専用庭があるマンションの1階の外で、地面より少しだけ高くなったスペースのことです。ふつうは掃き出し窓や扉などによって屋内とつながっていて、庭にもそのまま出入りすることができます。テラスの表面はコンクリート、レンガ、タイル、石、人工木など材質の違いのほか、屋根の有無など様々なタイプがあります。テラスはどちらかというと庭の一部としてイメージされることが多いです。
テラスの目隠しといえば、生け垣。生け垣とは、外から家や庭を目隠しするために植えられた植栽や樹木のことです。テラスはお住いの方がゆったりと過ごす場所なので、しっかりした目隠しが欲しいですよね。とはいえ圧迫感を感じないよう、光や風を通すことが理想的。
写真は生け垣で一番人気のトキワマンサク(白花)です。春に細いリボンのような花を木全体に咲かせます。
生け垣には圧迫感や閉塞感がありません。爽やかな緑の葉は人の心も和ませる美しい景色にもなるため、違和感無く目隠しをつくることができます。また、生け垣は外からの音を反射させ、音を届きにくくしてくれたり、 樹木が水分を多く含んでいる場合は火災時の防火効果も期待できるといわれています。
この写真は、既存のフェンスにハゴロモジャスミンをはわせて目隠し効果を高めた例です。植物の手入れを負担に感じない方には、このように生け垣や植物を茂らせることでつくる目隠しもおすすめです。
こちらのお庭はウッドデッキタイプ。ウッドデッキは室内から延長されたアウトドアリビングのイメージです。デッキに合わせて人工木(樹脂木)の目隠しフェンスを設置しました。板の隙間から適度な光や風が通るので圧迫感がありません。木の優しさを感じる板の隙間から光と風を通してくれる人工木は、お庭の植物たちとの相性もとてもいいですね。
人工木(樹脂木)は、プラスチックと木粉を配合した工業製品。木材の温かみを感じることができる人工木は、洋風のお家にも和風のお家にも合わせる事ができる優れものです。耐久性が高く、シロアリなどの害虫の心配も無く腐食もしにくく、塗りなおしなどのメンテナンスの必要もありません。
ミドラスでは、人工木(樹脂木)を使った目隠しフェンスをいくつものお庭に設置してきましたが、人工木(樹脂木)の人気の理由は ➀優しい木の雰囲気を感じることができること ➁耐久性が高いこと にあると実感しています。
玄関周りの目隠し
玄関の扉を開けると家の中が全部見えてしまって気になる場合や、お子様が道路へ飛び出してしまうことを防ぐために、玄関前に目隠しフェンスを設置することがあります。完全に目隠しをしたいときは隙間の無いフェンスを設置しますが、デザイン性も重視したい場合は縦格子のすっきりとしたルーバーフェンスや枕木列柱などを選ぶと、玄関周りがぐっとおしゃれに仕上がり人気があります。
こちらの玄関は、天然木の縦格子ルーバーで目隠し。正面から見たときは隙間から中がやや見えやすいけれど、通行人が斜めから見たときはほとんど中の様子が見えずしっかりと目隠しできます。光と風を通してくれるので、閉塞感もなく適度な目隠しになり、外から見た印象も締め切られた感じがなくとても爽やか。上品な和モダンテイストを演出します。縦格子ルーバーは天然木の他、人工木(樹脂木)やアルミ製の素材でもつくることができます。
こちらは、玄関脇に天然木の枕木列柱を設置。枕木列柱には、外からの視線を枕木列柱に集中させて視線をコントロールをする役割や、ここからはプライバシースペースですという敷地境界を伝える視覚的効果があります。
また、玄関前に花壇を設置して植栽で目隠しすることもできます。こちらは縦格子ルーバーと植栽の組み合わせ。高さの違う樹木、季節ごとに咲く花や色鮮やかなカラーリーフをバランス良くコーディネートした花壇は、お住いの方だけでなく道行く人の目も楽しませてくれます。お客様を爽やかにお迎えし、住む人の帰宅時にはほっとくつろげるような美しいフロントガーデンも素敵ですね。
勝手口の目隠し
以前、勝手口にまつわるこんな事例がありました。勝手口から出た場所にある裏庭空間は、外からの視線が気になる場所。そのためあまり使ってなかったので、雑草だらけになってしまい困っているとご相談いただきました。
そこで、外からの視線が気にならないように目隠しフェンスを設置。足元は真砂土舗装を行い、土の部分を残して収穫を楽しめるキッチンガーデンをつくりました。ハーブ類やミョウガを植えたので日々の暮らしの中でお料理などに使っていただけます。勝手口に目隠しフェンスを設置してリフォームすることで、使われていなかった裏庭空間が生まれ変わりました。
駐車場の目隠し
大切な車を保管するプライベートスペースを確保するため、駐車場の目隠しも必要ですよね。駐車場の目隠しには好みによって横ばりのフェンスや縦格子ルーバー、樹木などが使われます。全面的にガッチリと塀で囲ってしまうと、外から見ると閉鎖的で印象が悪くなってしまいがち。光と風を通すフェンスや生け垣などを組み合わせて使うなど、自然な印象の目隠しをつくることが大切です。死角をつくらずにある程度解放感のある目隠しをした方が、不法侵入されにくい外構になるともいわれています。
こちらは駐車場の隣の花壇。花が咲く樹木や宿根草を組み合わせて緑美しいスペースをつくっています。無機質になりがちなコンクリート舗装の駐車場の手前に爽やかな優しい空間ができました。真夏の炎天下でも駐車場のそばに植物があると視覚的に涼やかになりそうですね。実際、朝夕の水やり時には、地面の温度を下げる効果もあるのではないでしょうか。
エコキュートを目隠し
エコキュートは、ヒートポンプ技術を利用して空気の熱でお湯を沸かす電気給湯機。室外に設置されたファンが外気の熱を吸収し、その熱を利用することでお湯を温めています。エコキュートを設置するためには、屋外スペースに貯湯タンクユニットとヒートポンプユニットの二つを設置する場所が必要。また、夜に機械が作動することもあるため寝室のそばの設置は避けるなど、自分の家のことだけでなく近隣への配慮も必要です。
そんな理由もあり、道路からかなり目立つ場所に設置することになってしまうこともあるのでしょうか。エコキュートが目立ちすぎて落ち着かないので目隠しを付けて欲しいというご相談をお受けすることがあり、横格子タイプや縦格子タイプのフェンスを設置しています。簡易的なもので良いのであれば、ご自分でDIYで横格子タイプのラティスフェンスを設置する方法もありますね。
また、エコキュートをお隣との間に設置する際、お隣りへの騒音や温風が緩和できるようにしっかりとしたフェンスを設置して欲しいというお声もあり、そのようなときには防音効果が期待できる素材のフェンスを設置することもご提案しています。
今回、場所ごとの目隠し方法について、ミドラスが施工してきた事例を含めながらご紹介しました。今から新築住宅を建てる方、既にお住いで外からの視線が気になる場所がある方、ぜひこの機会に目隠し方法についてじっくりご検討してみて下さいね。
家や庭、玄関周りなどの目隠しフェンスなどは、安心してプライベートタイムを過ごすために必要なもの。設置することでお住いの方が快適に暮らすことができるようになるとともに、外からのお家の見られ方が変わったり、道路に面している場所であればそれが街並みの一つをつくることにもなります。
お家の中からは、圧迫感、閉塞感を感じることの無いお気に入りのスペースになるように、そして外から見る人にも閉鎖感を感じさせることのない、心地よく受け入れられる自然な雰囲気の目隠し方法が理想的といえるのではないでしょうか。
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