家庭菜園で育てて良かったおすすめの野菜20選|上手く育てるコツ
戸松敦子
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家庭菜園で育てて良かったおすすめの野菜を20種ご紹介!上手く育てるコツや家庭菜園の魅力についてもお話しします。家庭菜園初心者さんが育てやすい野菜もたくさんあるので、何の野菜を育てたらよいか悩んだ時の参考にしてみてくださいね。
目次
- 家庭菜園の魅力とは
- 二十日大根(ハツカダイコン、ラディッシュ)
- グリンピース
- ホウレンソウ
- べか菜(山東菜)
- ビーツ
- ニンジン
- ジャガイモ
- ミニトマト
- バジル
- シソ
- ナス
- ピーマン
- 唐辛子(トウガラシ)
- キュウリ
- ゴーヤ
- 里芋(サトイモ)
- さつまいも
- 紅心大根
- スティックブロッコリー
- カリフラワー・カリフローレ
家庭菜園の魅力とは
撮影協力/アグリス成城
小さな畑で色々な野菜を育てていますが、畑で撮った写真を振り返って見てみるとイキイキつやつやした野菜たちがまぶしいほどに美しくて、収穫したときの嬉しい気持ちや風景を思い出します。
私の借りている畑は、基本的に2月は土のメンテナンスで畑の作業をお休みするので、3月から翌年の1月の間で野菜作りをします。春はポカポカした日差しの中で野菜がぐんぐん生長する姿にワクワクし、夏は水やりしても水やりしても土がカラカラに乾くのでせっせと水やりして夏野菜をたくさん収穫、秋冬は寒くなってきてゆっくりじっくり生長する野菜づくりを楽しんでいます。畑で土と野菜にふれている時間は、自然を身近に感じで無心になれるので心がリフレッシュできます。
私は、野菜作りをするときに「なるべく農薬を使わない」ことと「有機肥料を使う」ことを心がけています。安心安全で新鮮な野菜が食べられるのはとても幸せなことだなと思います。自分で育てた野菜を使うと、簡単でシンプルな料理でも満足感があり美味しく感じるので不思議です。
それでは、今まで家庭菜園で育てて良かった!と思う野菜たちを紹介するとともに、上手く育てるコツ(育てるときに最も注意した点など)をお話しします。
▼収穫野菜でパスタを作った記事はこちら
二十日大根(ハツカダイコン、ラディッシュ)
二十日大根は本当に20日でできるのか?と、確認しながら育てたところ、3月の種まき後に寒の戻りがあったこともあり、丸々太った二十日大根を作るには40日くらいかかりました。もう少し小ぶりでよければ、30日くらいでできそうです。プランターで気軽に育てることもでき、見た目も可愛いのでおすすめです。
上手く育てるコツ
収穫まで不織布をかけて育てると、葉の虫食いがなく美しく育ちます。
▼二十日大根を育てた様子はこちら
グリンピース
収穫したてのグリンピースの味は甘くて格別でした!さっと塩ゆでして白米に混ぜただけで、彩りも最高の美味しいグリンピースご飯ができました。
上手く育てるコツ
春先になるとアブラムシが発生しやすいので、予防としてニームオイルをスプレーしておくとよいです。
▼グリンピースを育てた様子はこちら
▼アブラムシ対策についてはこちら
ホウレンソウ
アカザ科のホウレンソウは、アブラナ科のコマツナなどの野菜と違って虫の食害を受けることが少ないのでおすすめです。たくさん収穫して食べきれないときは、さっと茹でて冷凍しておくと便利です。
上手く育てるコツ
不織布をかぶせなくても虫の食害は少ないですが、春の初めは朝晩冷えることがあったり、秋冬は気温が下がるので、生育を良くするために不織布をかけて育てるとよいです。
▼ホウレンソウを育てた様子はこちら
べか菜(山東菜)
べか菜(山東菜)はアブラナ科の野菜で、白菜の一種。白菜とは違って葉が結球しないため、小松菜と同じように葉物野菜として使われることが多いです。
コマツナやホウレンソウなどの緑色の葉物野菜と一緒に育てたとき、べか菜(山東菜)の明るいライム色が畑の彩りになって美しかったです。
上手く育てるコツ
収穫まで不織布をかけて育てると、葉の虫食いがなく美しく育ちます。
▼べか菜(山東菜)を育てた様子はこちら
ビーツ
ビーツはロシア料理のボルシチに欠かせない野菜。ホウレンソウなどと同じアカザ科に属すので、茎葉はホウレンソウに似た味がします。丸く育つ根の部分は独特な土の香りがあり、「ゴボウ」や「トウモロコシ」を思い起こすような味がして、ほんのり甘味も感じます。
ビーツは「飲む血液」「食べる輸血」「スーパーフード」と言われることがあるほど栄養価が高く、彩りも美しいおしゃれな野菜です。火を通さずにサラダとしても食べられます。
上手く育てるコツ
不織布をかぶせなくても虫の食害は少ないですが、春の初めは朝晩冷えることがあったり、秋冬は気温が下がるので、生育を良くするために不織布をかけて育てるとよいです。
▼ビーツの美味しい食べ方はこちら
ニンジン
ニンジンは、家庭菜園で育てると葉の部分まで食べることができます。繊細な美しい葉が風に揺れる姿を見ているだけでも癒されます。農薬を使わずに育てると、皮をむかずに丸ごと安心して食べられます。
上手く育てるコツ
根が生長する時に石や枯れ枝などの障害物にぶつかると、二股に分かれて変わった形になります。それはそれで面白いのですが、真っすぐなニンジンを育てたい場合は、深めにしっかり耕して石などを取り除いておくとよいです。
▼ニンジンを育てた様子はこちら
ジャガイモ
ジャガイモを育てるときは、種芋用のジャガイモを植え付けることからスタートします。見た目は食用のジャガイモと同じようですが、種芋が病気に感染しないように食用には適さない薬剤を用いる場合があります。種芋として販売されているものは栽培用に、食用として販売されているものは調理用に使うことをおすすめします。
上手く育てるコツ
植え付け当日はたっぷり水やりしますが、畑栽培の場合はその後ほとんど水やりは必要ありません。芽かきと土寄せ、追肥をタイミング良く行いましょう。
▼ジャガイモを育てた様子はこちら
ミニトマト
ミニトマトは、家庭菜園で育てる最もポピュラーな野菜。黄色い花が咲いて、緑の実がなり、だんだんと赤く色づく姿がとても可愛いです。ミニトマトはプランターでも気軽に栽培できますが、畑で育てると生長の勢いが全然違ってダイナミックです。
上手く育てるコツ
わき芽(葉茎の付け根から出てくる芽)を取らずに育てると、わき芽が増えて草ばかりが茂り、実が充実しません。風通しも悪くなり、病気が発生しやすい状態になります。質の良いしっかりした実を育てるためには、主枝とわき芽1本を伸ばした2本仕立てか、主枝1本仕立てにして後半は放任して育てる方法がおすすめです。
▼ミニトマトを育てた様子はこちら
バジル
バジルはチーズやトマトと相性がよく、イタリア料理には欠かせないハーブの一つです。爽やかな香りが食欲をそそり、生ではもちろんのこと、ジェノべーゼソースやパスタ、ピザの彩りに最適です。
上手く育てるコツ
先端の芽を摘み取ってわき芽を伸ばす「摘芯」を繰り返すと、枝数が増えて収量が増します。花が咲くと風味が落ちるので、花を使わない場合は花穂は早めに切り取りましょう。
▼バジルの育て方と食べ方はこちら
シソ
シソは、すがすがしい香りとほんのりした苦みで薬味として用いられます。香りの成分には防腐作用や臭み消しの効果があるといわれ、古くから刺身のツマに添えられています。畑ではシソのブーケが作れるくらい収穫できました。
上手く育てるコツ
シソは日当たりを好みますが、夏の直射日光や高温と乾燥で葉色が悪くなったり葉が固くなるため、夏は風通しの良い明るい日陰で管理するのがおすすめです。
▼シソの育て方はこちら
ナス
長卵形、長ナス、丸ナスなど様々な品種があります。和食、洋食、中華どの材料に使っても美味しく調理することができる万能な野菜です。
上手く育てるコツ
ナスは、水と肥料を好みます。夏の水切れに注意して定期的に追肥を行いましょう。
3本仕立て(3本の枝を伸ばして、それ以外のわき芽をすべて摘み取る仕立て方)で育てたり、更新剪定を適切な時期に行うことも大切です。
▼ナスを育てた様子はこちら
ピーマン
ピーマンはトウガラシやパプリカの仲間で、比較的病害虫に強く育てやすい野菜です。夏野菜ですが、寒くなってくる晩秋まで長い期間次々と収穫できるので家庭菜園で育てると重宝します。
ピーマンは苦みがあるイメージがありますが、最近は品種改良が進んで苦みが少ない品種も流通しています。タキイ種苗が開発した「こどもピーマン」は、肉厚で苦味が少ないピーマンです。
ちなみに、パプリカは緑色の実がなった後に熟して黄色や赤になるのですが、熟すまでの間に虫に食われてしまうことが多いので、私は緑のまま収穫して肉厚のピーマンとして食べることが多いです。パプリカは栽培難易度が高めの野菜と思います。
上手く育てるコツ
ピーマンは、水を好みます。土が乾いたらたっぷり水やりしましょう。定期的に追肥も行います。
▼ピーマンの育て方はこちら
唐辛子(トウガラシ)
唐辛子は、緑色の実がなった後に赤や黄色に熟します。実はカプサイシンという成分を含んでいて、これが唐辛子の辛みのもととなっています。直射日光を避けて乾燥させると長期保存できます。
上手く育てるコツ
唐辛子(トウガラシ)は、水を好みます。土が乾いたらたっぷり水やりしましょう。定期的に追肥も行います。
▼唐辛子(トウガラシ)の育て方はこちら
キュウリ
キュウリは、小さな実を付けるとあっという間に生長して1週間もするとビッグサイズに育ちます。家庭菜園ならではのビッグサイズのキュウリは、硬い皮をむいて種を取れば普通に食べられます。1株植えておくだけで、収穫期は嬉しい悲鳴が出るほど次々と採れます。
上手く育てるコツ
キュウリは水と肥料を好むため、土の水分や肥料が足りなくなると曲がったキュウリができます。土が乾いたらたっぷり水やりを行い、定期的に追肥しましょう。
ゴーヤ
ゴーヤは、独特な苦味がある栄養豊富な野菜。沖縄で古くから親しまれてきました。夏のグリーンカーテンにもなるため、育てておくと一石二鳥です。
上手く育てるコツ
本葉5~6枚のころ親づるを摘芯して、子づるをどんどん伸ばしていく方法もあれば、親づると子づる2本を伸ばして3本仕立てにし、栄養を3本に集中させるという方法もあります。旺盛に伸びていくので、実際のところ放任状態でも育ちます。
▼ゴーヤを育てた様子と食べ方はこちら
里芋(サトイモ)
里芋は土がついたままで品質の良いものであれば、食用として購入したものでも種芋にすることができるため気軽に育てられます。
里芋の葉はおしゃれな観葉植物のようでもあり、畑の景観が美しくなります。(^^)
上手く育てるコツ
里芋は、水と肥料を好みます。土が乾いたらたっぷり水やりを行い、定期的に追肥して土寄せをしましょう。
▼里芋を育てた様子はこちら
LOVEGREENのInstagramでは、里芋を収穫したときの動画を公開しています♪ぜひご覧ください。
さつまいも
さつまいもは高温や乾燥に強く、無肥料でも育つ丈夫な野菜であるため、数々の食糧難の危機を救ってきた歴史があります。収穫したさつまいもは、少し置いておくと「でんぷん」が「糖」に変わるので甘くなると言われています。
上手く育てるコツ
窒素分を多く吸収すると、つるや葉ばかりが伸びて茂る「つるぼけ」の状態になるため、元肥を混ぜ込まずに植え付けます。畑で育てる場合、根付いてからは特に水やりの必要はありませんが、根付くまでは土が乾いたら水やりします。
▼さつまいもを育てた様子はこちら
LOVEGREENのInstagramでは、さつまいもを収穫したときの動画を公開しています♪ぜひご覧ください。
紅心大根
紅心大根は、外側は白っぽい青首大根のような色をしていて、中が鮮やかな紅色の丸みを帯びた小ぶりの大根です。サラダの彩りに使うとおしゃれで美しいです。
上手く育てるコツ
1か所に4~5粒ほどの種を点まきにして2~3回に分けて間引きを行い、最後に1株だけ残して実が丸くなるまで育てます。不織布をかけて育てると、葉も虫に食べられることなく美しく育ちます。
▼紅心大根の食べ方はこちら
LOVEGREENのInstagramでは、紅心大根を収穫したときの動画を公開しています♪ぜひご覧ください。
スティックブロッコリー
スティックブロッコリーは、ブロッコリーと中国野菜のカイランを交配させて作ったスティックタイプのブロッコリーです。「茎ブロッコリー」「スティック・セニョール」とも呼ばれています。スティックブロッコリーは、頂花蕾が500円玉ほどの大きさになったら収穫のタイミングです。その後、次々と伸びる側花蕾を収穫します。
上手く育てるコツ
蝶や蛾が葉裏に卵を産み付け、幼虫が葉や新芽を食害します。常に葉裏をチェックして卵があったら取り除きます。気温が温かく蝶や蛾が飛んでいる時期は防虫ネットをかけて育てるとよいです。肥料を好むため、定期的に追肥が必要です。
▼スティックブロッコリーについてはこちら
カリフラワー・カリフローレ
カリフラワー・カリフローレは、トキタ種苗が開発した新しいタイプのカリフラワーです。上から見ると一般的なカリフラワーのように見えますが、横から見ると花蕾は一つの丸い塊にはなっていなくて、花蕾を支える軸の部分が分かれています。この軸の部分をばらしてスティック状したものが袋に入って野菜売り場に並んでいます。
上手く育てるコツ
蝶や蛾が葉裏に卵を産み付け、幼虫が葉や新芽を食害します。常に葉裏をチェックして卵があったら取り除きます。気温が温かく蝶や蛾が飛んでいる時期は防虫ネットをかけて育てるとよいです。肥料を好むため、定期的に追肥が必要です。
▼カリフラワー・カリフローレを育てた様子と食べ方はこちら
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