アメジストセージ|宝石のように美しい紫色! 秋の庭を華やかに彩る多年草
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秋になると庭を美しい紫色に染めるアメジストセージ。宝石のアメジストに似た紫色の花穂から、その名がつけられました。実は、私たちが花と思っている紫色の部分は「ガク」。本当の花は紫色のガクの脇につく白い小さな部分です。学名のサルビア・レウカンサの「レウカンサ」は「白い花」を意味しています。
大きな株から四方八方に伸びる紫色の長い花穂は、庭の中で目を引き、存在感抜群! アメジストセージの魅力、育て方、楽しみ方をご紹介します。
目次
アメジストセージの見どころと魅力

アメジストセージは、生育が早く、株元から無数の紫色の花穂を立ち上げ、ワンシーズンでたくさんの花が開花します。少しずつ肌寒くなり、ほかの花が少なくなる晩秋まで開花が続き、秋の庭を長期間華やかに彩ってくれる存在です。ベルベットのような肌触りは、見た目だけでなく、触れて楽しめるのも魅力の一つです。
品種によって紫色にはバリエーションがあり、ガクも花も紫色のもの、白いガクとピンクの花の「フェアリーピンク」など、従来の色合いとは違った品種もあります。
アメジストセージの特徴をもっと詳しく
アメジストセージはシソ科サルビア属に分類され、同じサルビア属でもサルビアと呼ばれるものとセージと呼ばれるものがあります。その数なんと1,000種近くあり、花色、丈、開花時期などが種類によって違います。
アメジストセージは鑑賞用のセージですが、コモンセージのように食用にできるものもあります。コモンセージについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
また、アメジストセージが属しているサルビア属の種類や特徴、開花時期などはこちらでさらに深堀りしていますので是非チェックしてみてください。
夏の花壇でよく見かける赤いサルビアのように、初夏から咲く種類も多いサルビア属の中で、アメジストセージは日が短くなる秋から咲き始めるのが大きな特徴です。庭での見どころや特徴など、さらに詳しい記事があるのでぜひご覧ください。アメジストセージ以外のサルビアやセージについてもあわせてご紹介しています。
アメジストセージの育て方

アメジストセージは、丈も幅も1mを超える大型の多年草。植えっぱなしで毎年自然に開花します。春になると地面から新芽が伸び始め、夏にはあっという間に1m以上に! そのたくましさには、毎年驚くばかりです。
丈夫で、暑さに強く、花が長持ち。害虫がつきにくいのも魅力。まめな手入れはできないけれど、見栄えがして華やかな花を探している方におすすめです。紫色に合わせて、周囲に植える花をカラーコーディネートすると、秋の庭がひときわ素敵になります。
伸びてきた茎をそのままにしておくと大きくなるため、庭のスペースに限りがある場合は、初夏に切り戻しをすることによって高さや大きさを調節することができます。晩秋にすべての花が終わったら、根元で剪定をして株をリフレッシュすることで冬越しがしやすくなり、翌年の春には株元から元気な新しい芽が出てきます。
アメジストセージを暮らしに取り入れよう

アメジストセージは、夏の終わりから10月ごろまで「苗」や「生花」として園芸店や花屋さんに並び、「アメジストセージ」「サルビア・レウカンサ」「ベルベットセージ」など、複数の名前で販売されます。育てるだけでなく、生花をお部屋に飾って華やかな印象を楽しめるのも大きな魅力です。
切り花として季節を楽しむ
花穂を数本カットして花瓶に飾ると、お部屋に季節感をプラスできます。
ドライフラワーとして長く楽しむ
乾燥させても美しい紫色が残るので、長く楽しめます。直射日光が当たらない風通しの良い場所に逆さに吊り下げておくだけで簡単にドライフラワーにでき、リースやスワッグの材料としても大活躍します。
花言葉
アメジストセージの花言葉は「家族愛」「家庭的」。秋にしか咲かない花を、季節を感じる贈り物として花言葉を添えてお友達におすそ分けとして贈ってみてはいかがでしょうか。
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