穴が空いたトマト・ミニトマトの害虫オオタバコガとタバコガ。発生時期と駆除について

古幡真恵

古幡真恵

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太陽の日差しを浴びて大きく実った真っ赤なトマト・ミニトマト、待ちに待ったお楽しみの収穫。

それなのに…

野菜にぽっかりと空いた小さな穴を発見したことはありませんか?せっかく長い間大事に育てたのに、がっかりしてしまいますね。そんなトマト・ミニトマトに空いた穴の正体「オオタバコガ」「タバコガ」についてご紹介します。

目次

トマト・ミニトマトの被害状況

オオタバコガ、タバコガの生態

オオタバコガ、タバコガの発生時期

オオタバコガ、タバコガの好きな野菜

オオタバコガ、タバコガの駆除

トマト・ミニトマトの被害状況

主な被害の個所はトマト・ミニトマトのヘタの周りに小さな穴が1~2個でき、周りにフンがついている状態です。このまん丸くぽっかり空いた小さな穴はオオタバコガ、タバコガの食害の目印なんです。

主な被害の個所はトマト・ミニトマトのヘタの周りに小さな穴が1~2個でき、周りにフンがついている状態です。

このまん丸くぽっかり空いた小さな穴はオオタバコガ、タバコガの食害の目印なんです。

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オオタバコガ、タバコガの生態

オオタバコガと近縁種のタバコガは、成虫になると翅(はね)の色から見分けることができますが、幼虫の時はそれぞれに個体差があるため、オオタバコガなのか、タバコガなのか、どちらかを見分けることは難しいようです。  名前の通り成虫になると、タバコガよりもオオタバコガの方が体長は大きいですが、食害を受ける幼虫時の大きさや色にこれといって差はあまりないようです。  若齢幼虫は、新芽やつぼみを食害します。成長すると果実に穴をあけ食害します。  次々と食害を続け、実から実を渡り歩くため、たった1匹のオオタバコガやタバコガがいるだけで、せっかく実ったトマト・ミニトマトなどの野菜の果実がたくさん被害を受けます。  オオタバコガやタバコガは、寄生したトマト・ミニトマトなどの作物の新芽や花蕾(からい)に1粒づつ産卵していきます。雌1匹あたり、オオタバコガでは1000~2000個、タバコガでは500~600個ほどの卵を産むことも可能ともいわれており、とても繁殖力の強い害虫です。  幼虫は土の中で蛹(さなぎ)になり越冬し、翌年の6月以降に蛾となり、寄生する植物に卵を産み付け繁殖していきます。

  オオタバコガ  タバコガ 
幼虫時の大きさ(体長) 35~40mm  35~40mm
幼虫体色  淡緑色、緑褐色、黄褐色 淡緑色、緑褐色、黄褐色
成虫の大きさ(体長) 15~20mm 15mm前後
成虫体色 緑灰色~黄褐色 黄褐色
翅(はね)開長 35~40mm 30mm前後

オオタバコガと近縁種のタバコガは、成虫になると翅(はね)の色から見分けることができますが、幼虫の時はそれぞれに個体差があるため、オオタバコガなのか、タバコガなのか、どちらかを見分けることは難しいようです。

名前の通り成虫になると、タバコガよりもオオタバコガの方が体長は大きいですが、食害を受ける幼虫時の大きさや色にこれといって差はあまりないようです。

若齢幼虫は、新芽やつぼみを食害します。成長すると果実に穴をあけ食害します。

次々と食害を続け、実から実を渡り歩くため、たった1匹のオオタバコガやタバコガがいるだけで、せっかく実ったトマト・ミニトマトなどの野菜の果実がたくさん被害を受けます。

オオタバコガやタバコガは、寄生したトマト・ミニトマトなどの作物の新芽や花蕾(からい)に1粒づつ産卵していきます。雌1匹あたり、オオタバコガでは1000~2000個、タバコガでは500~600個ほどの卵を産むことも可能ともいわれており、とても繁殖力の強い害虫です。

幼虫は土の中で蛹(さなぎ)になり越冬し、翌年の6月以降に蛾となり、寄生する植物に卵を産み付け繁殖していきます。

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オオタバコガ、タバコガの発生時期

6~10月は要注意!  オオタバコガやタバコガは、6月に土中から出て成虫である「蛾」の状態になり、寄生する植物に卵を産み付け繁殖していきます。  オオタバコガやタバコガが越冬の状態に入る時期の10月ごろまで、幼虫が食害を続けて成長をします。  日頃のお手入れの中で、新芽や花蕾(からい)の部分に卵が産みつけられていないか、トマト・ミニトマトの果実のヘタの周りに5mm位の穴が開いていないか、よく観察しましょう。

6~10月は要注意!

オオタバコガやタバコガは、6月に土中から出て成虫である「蛾」の状態になり、寄生する植物に卵を産み付け繁殖していきます。

オオタバコガやタバコガが越冬の状態に入る時期の10月ごろまで、幼虫が食害を続けて成長をします。

日頃のお手入れの中で、新芽や花蕾(からい)の部分に卵が産みつけられていないか、トマト・ミニトマトの果実のヘタの周りに5mm位の穴が開いていないか、よく観察しましょう。

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オオタバコガ、タバコガの好きな野菜

家庭菜園でオオタバコガ、タバコガの被害にあう作物はナス科のトマトやミニトマトが有名です。トマトなどの果菜類は実の中に、結球するキャベツやレタスなどは結球内にもぐりこみ内部から食害をしますので注意しましょう。

トマト

  • 夏野菜の代表ともいえるトマト。現在様々な品種が改良され青臭さもなく、まるでフルーツのように甘いトマトの品種もあります。トマトは緑黄色野菜の1つで、トマトの栄養に含まれるクエン酸は疲労回復効果があり、その他にもリコピン、グルタミン酸など栄養も豊富で、健康や美容にも効果があることも人気の理由です。調理方法も生のままいただくサラダから、煮込み料理、ソース、スイーツなど様々な料理に使えます。

    このトマト、じつは植物学者たちの調査によりトマトの原種は大玉トマトではなく、チェリートマト(ミニトマト)ということが分かっています。大玉トマトの方が突然変異として、チェリートマト(ミニトマト)よりも後に生まれました。アンデス高原に自生していたトマトの野生種は、いずれもチェリートマトの種類だったようです。

    原産地では多年草ですが、日本のような温帯で育てると1年草として栽培されます。この野生種のトマトは、メキシコから北米に伝わり、実際に栽培されるようになったのは19世紀に入ってからです。ヨーロッパへ伝わるのは、コロンブスの新大陸発見が大きく影響し、ヨーロッパでトマトを食べるようになったのは、18世紀以降といわれています。

    当初、ミニトマトやトマトは観賞用として育てられ、食用とされることはありませんでした。というのも、新大陸からヨーロッパに伝わった時に、トマトの実がとても赤いために有毒植物と信じられていたからです。

    日本に伝わったのは17世紀の江戸時代ですが、同じように観賞用として伝わってきました。「赤茄子」としての価値しか見出せず、しばらくの間観賞用としてのみ育てられていました。

    トマトの赤い実は毒性ではありませんが、じつはトマトの苗自体には有毒物質が含まれています。完熟のトマトにはほとんど含まれていませんが、「トマチン」といって、花・葉・茎などに多く含まれているため、トマトの葉は食べることができません。

ミニトマト

  • トマトの原種は、大玉トマトではなく植物学者たちの調査によりチェリートマト(ミニトマト)ということが分かっています。

    大玉トマトの方が突然変異として、チェリートマト(ミニトマト)よりも後に生まれました。アンデス高原に自生していたトマトの野生種は、いずれもチェリートマトの種類だったようです。

    原産地では多年草ですが、日本のような温帯で育てると1年草として栽培されます。

    この野生種のトマトは、メキシコから北米に伝わり、実際に栽培されるようになったのは19世紀に入ってからです。ヨーロッパへ伝わるのは、コロンブスの新大陸発見が大きく影響し、ヨーロッパでトマトを食べるようになったのは、18世紀以降といわれています。

    当初、トマトは観賞用として育てられ、食用とされることはありませんでした。というのも、新大陸からヨーロッパに伝わった時に、トマトの実がとても赤いために有毒植物と信じられていたからです。

    日本に伝わったのは、17世紀の江戸時代ですが、同じように観賞用として伝わってきましたが、やはり「赤茄子」としての価値しか見出せず、しばらくの間観賞用としてのみ育てられていました。

    トマトの赤い実は毒性ではありませんが、じつはトマトの苗自体には有毒物質が含まれています。完熟のトマトにはほとんど含まれていませんが、「トマチン」といって、花・葉・茎などに含まれています。そのため、ピーマンの葉は食すことはできますが、トマトの葉は食べることができません。

    現在では、様々な品種が改良され、青臭さもなく、まるでフルーツのような甘いミニトマトもでき、人気の野菜の一つです。

    緑黄色野菜の1つで、クエン酸、リコピン、グルタミン酸など栄養も豊富。健康や美容にも効果があることも人気の理由。サラダから、煮込み料理、ソースなど様々な料理に使えます。

ナス(なす・茄子)

  • 原産はインドです。日本には奈良時代に中国から伝わり、古くから日本人に親しまれた野菜のひとつです。ナスの形は、丸や卵、中長、長形など様々な品種が栽培されています。幅広く料理にも使えるので和洋中問わず、味を楽しむことができます。

    みなさんがよくご存じの縁起の良い初夢の順番「一富士、二鷹、三茄子」ですが、江戸時代の初物のナスは1個がなんと1両。そのため庶民が正月に初物のナスを食べることは、夢のまた夢…叶わぬ夢でした。初夢にナスが登場すると縁起が良いとされるのもこのことからうかがえます。
    現在のようにハウス栽培がない江戸時代で、冬に高温作物のナスを作るためには、油紙障子でハウスのようなものを作り、馬糞や麻屑(あさくず)などを踏み込んだ発酵材でエコに温度を上げるなどして、手間暇かけて栽培していたそうです。

ピーマン

  • ピーマンは、ナス科トウガラシ属の南アメリカ原産の一年草で、属名からわかるようにトウガラシの仲間です。比較的病害虫にも強く、プランターでも育てることができるので、ベランダやお家で育てやすい野菜の1つです。

    ピーマンの幼苗の頃は、トウガラシ、パプリカと葉の形、枝の付き方、花なども見分けがつかないほどよく似ています。

いちご(イチゴ・苺)

  • 甘くて美味しいフルーツとして人気のあるいちごですが、じつは野菜の仲間です。

    「野菜とは草本性の植物」という意味で、いちごはスイカやメロンと同様に苗を植えて1年で収穫することから一般的な野菜と同じ草本性として分類されています。

    ハウス栽培が盛んで、夏の一時期を除いてほぼ一年中出回っていますが、春から初夏にかけてが本来の旬です。

    いちごは、軸に近い部分より先端の方が糖度が高く、果肉の中心よりも表面の方が甘いとされています。ビタミンCや葉酸が多く含まれます。

    いちごの実と思って食べている部分は、花托(かたく)又は花床(かしょう)といって花の付け根の部分が発達して食用部となったものです。 いちごの本当の実の部分はいちごの「粒々(実)部分」です。ちなみに、いちごを縦に切って、断面図を見てみるとこの粒々(実)部分に1本1本の筋が水分や栄養を送っているのが分かります。この粒々の中に種がありますので、種をまくときはこの粒々部分を土にまきます。

    いちごは、親株からランナーを伸ばし、子株、孫株と株を増やし、越冬して実を付ける多年草です。

    この親株から伸びたランナーの向きと反対方向にいちごの花房が出るので、苗を購入して植え付けるときは、ランナーを北側に向けてると花や実に光を当てることができます。また、ランナーを通路側とは反対方向に向けて植え付けると、いちごが収穫しやすいように工夫することができます。

    園芸店などで販売されているいちごの苗は、植え付けてから実がなるまで半年ほどの長い期間を必要とします。

    現在食べられているいちごは、近年の品種改良によるものですが、野生のイチゴは、はるか昔から世界的に食べられていました。

    野いちごの種類も豊富で、クサイチゴ、クマイチゴ、バライチゴ、モミジイチゴ、ナワシロイチゴなど。同じバラ科ですが、これらの野いちごは全てキイチゴ属です。私たちが現在食べているいちごは、オランダイチゴ属といいます。野生のいちごとは違い、栽培された大粒のいちごが江戸時代にオランダより持ち込まれました。

キャベツ

  • 大きく開いた葉の中に、結球したキャベツが大きく実ります。

    キャベツの花は、アブラナ科特有の花びらで、十字についた黄色い菜の花を咲かせます。

    春キャベツは、柔らかくあまり巻きが強くなく、みずみずしいのが特徴です。

    夏、秋キャベツは比較的柔らかく甘いですが、形は春キャベツよりもしっかりと結球しています。

    冬キャベツは固く、葉の断面もまっすぐです。

    一般に、 春キャベツは3月~5月、夏秋キャベツは 7月~8月、冬キャベツは1月~3月に出回っているもののことを指します。

    キャベツを選ぶときは、外葉が濃い緑色でつやつやしているもので、芯が新鮮で、ずっしりとしているものが良いでしょう。

レタス

  • 鮮やかな緑や薄い緑いろの大きな葉がいくつも重なり、結球を作っている玉レタスは、アブラナ科の代表のキャベツのような形をしていますが、じつはキク科の野菜です。

    先端が赤っぽくフリルになっているサニーレタス、長い茎を食すアスパラガスレタスとも呼ばれるステムレタス、結球が緩くしんなりした食感のサラダ菜、アジア圏で食べられているサンチュ、楕円で緩い結球のコスレタスなど、種類が豊富で味もそれぞれの特徴があります。

    レタスの花は、キク科のアキノノゲシに似た淡い黄い色の花を咲かせます。

    レタスは、日本語で「チシャ」といいます。これは、レタスを切ると白い乳のような液が染み出てくることから「乳草(ちちくさ)」と呼ばれ、そこから「ちさ」、「チシャ」へと変化しました。

    レタスは、古代エジプト時代にはすでに食られていたようです。日本へは中国から伝来しましたが、当時は「掻きちしゃ」が主流でした。現在のレタスの主流である玉レタスは、第二次世界大戦後アメリカから伝わってきました。

    レタスの種子は、光に当たらないと発芽しないという「好光性種子」の性質を持っているため、種をまくときは土を被せすぎないように注意します。

    高温条件や日が長くなるなどの長日条件により、レタスは花芽が形成されてとう立ちします。

ブロッコリー

  • ブロッコリーはアブラナ科のケールの仲間です。そのため、ケールやその仲間であるカリフラワーなどと、幼苗の形がとても良く似ています。

    このケールから、突然変異や品種改良を経て、花の蕾を食用に改良したのがブロッコリーや茎ブロッコリー、カリフラワーになります。

    ブロッコリーは野菜ではありますが、花蕾(からい)を食べるため「エディブルフラワー」ということもできます。

    ブロッコリーの花蕾(からい)は、モコモコとした濃い緑色をしています。花蕾のため収穫をせずに育て続けると、黄色やクリーム色の花をたくさんつけます。

    ブロッコリーは古代ローマ時代から親しまれていた野菜ですが、15世紀くらいになってようやく栽培されるようになりました。日本に来たのは明治の初期で、第二次世界大戦後に本格的に栽培されはじめ、1980年頃から普及しました。

トウモロコシ(とうもろこし)

  • トウモロコシは世界三大穀物の1つで食用、飼料、油、バイオエタノールの材料にもなります。

    まっすぐに伸びた太い茎と大きく広がる葉が特徴です。150cmの品種のものから、大きい品種で2mを超える草丈になり、先端にススキの穂に似た雄穂、葉の付け根に雌穂ができます。

    トウモロコシのひげは雌しべにあたり、ひとつひとつのトウモロコシの粒からひげが伸びています。雌しべが茶色に色づく頃トウモロコシの粒が充実し収穫時期の合図になります。

    日本には、1579年に長崎や四国にポルトガル人から固粒種のフリントコーンが伝えられました。明治初期には、スイートコーン、ハニーバンダム、ピーターコーンなどがアメリカからもたらされ北海道で、試験的な農業作物として作られ、のちに全国に広がりました。

 

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オオタバコガ、タバコガの駆除

オオタバコガとタバコガは、トマト・ミニトマトなどの実の内部を食害するため、小さな5mmほどの穴を見つけたら、実ごと摘果しましょう。

小さい穴が1つなら、まだ果実の中にオオタバコガ、タバコガがいるかもしれません。

小さい穴が2つなら、もう別の果実を食害しているに違いありません。早急に穴が空いた果実がないか、確認しましょう。

薬剤

オオタバコガとタバコガの幼虫時に薬剤で駆除しようとしても、既に果実の実の中に入り込んでいることが多いため、薬剤を直接幼虫にかけることができません。そのため、新芽や花蕾(からい)を食害する若齢時の幼虫の頃にしか効き目がありません。そのため、薬剤での駆除は6月中に行いましょう

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古幡真恵
古幡真恵

結婚・出産そして育児をしながら、学童保育所で食育を2年間指導後、農業研究センターで大豆と稲の研究作物栽培及び実験業務に従事。屋上ガーデン・屋上菜園の管理業務、エディブルフラワー店勤務を経て、現在はLOVEGREEN編集部とBotapii編集部のアシスタントとして、初心者からでも手を出しやすい家庭菜園やエディブルフラワーの記事、sanagardenコンテンツを配信。

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