かかってしまうと治せない・・・白絹病の予防と対処について

LOVEGREEN編集部

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白絹病とは

白絹病は、カビ(糸状菌)による伝染病で、菌糸が網のように張り立ち枯れてしまう伝染性の病気です。植物の根元が白っぽくなっていたら、もしかして白絹病かもしれません。根元を掘り返してみると、根回りに白い糸のようなものがびっしりと付いています。また、地表部に近いところには粟のような小さな白や茶色の粒粒がくっついていて、これが菌核です。菌核というのは菌糸組織からなる休眠体で、この状態で越冬し、毎年活動時期(気温が25℃~)が来ると発芽して活性化します。

▼菌糸に覆われたハイビャクシン。なんとなくカビ臭く、キノコのようなにおいも。
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白絹病が発生しやすい時期、環境

白絹病の発生時期は6~9月です。菌の発芽適温が25℃以上のため、高温多湿だと活動が活発になります。菌核で越冬するため、菌核の状態のときは過酷な環境でも耐えることが出来ます。また、風通しのあまりよくない場所や、湿り気のある場所を好みます。

今回私が発見したのは、芝地に這いだしていたハイビャクシンです。長くなり過ぎたハイビャクシンを剪定しようと地面から持ち上げたところ、病気が見つかりました。また、別の場所ではウエストリンギアがこんもり茂っている根元のフジバカマに発生していました。ここは、フジバカマが群生しているのですが、以前から茶色くなって枯れているのをたびたびカットしており、気になっていたところです。根を抜き、白い粒がついているのも見ていたのですが、何かの肥料か虫の卵かとそこまで気にしていなかったのが大失敗でした。。。。

 

白絹病が発生しやすい植物とは?

野菜:キュウリ、ナス、タマネギ、カボチャ、トマト、ニンジン、ネギ、ピーマン、ラッカセイ
果物:スイカ、イチゴ
花:フジバカマ、シュウメイギク、アルストロメリア、ハンゲショウ
庭木:イロハモミジ、沈丁花、ハイビャクシン

上記の植物以外にも、多くの植物がかかりやすい病気ですが、地面から5cmほどまでに菌が繁殖しやすいため、野菜のスイカやカボチャ、ネギ、根菜類など地面に可食部が触れる野菜などは被害が大きくなりやすいです。

 

白絹病が発生してしまったら?

かかってしまったら治ることはない

発生したら株ごと抜き取り、廃棄処分か焼却処分します。また、その場所にほかのものを植えても菌が生きていれば病気にかかってしまうため、土壌の消毒が必要になります。薬散する場合は、初期であればリゾレックス・バリダシンなどが効果があります。薬を使用しない場合は、深いところの土と地表際の土をひっくり返して菌核を地中深くに埋める「天地返し」というやり方もあります。その場合、鉢やプランター栽培の植物がかかってしまった場合には、7~8月の日差しが強い時期に太陽熱で消毒することも出来ます。簡単な方法としては、プランターの土を黒いごみ袋に入れて、日光に当てて3,4日置いておきましょう。

 

 天地返し

一般に植物に害を与える土壌病原菌は好気性菌と呼ばれ、地表近くで酸素を取り込んで繁殖しています。一方、地中の深いところには酸素も届かないため病原菌がほとんどいません。そこで、病原菌のいる地表近くの土を地中深く埋め、病原菌のいない地中深くの土をその上に持ってきて、入れ替えてあげることで土壌病原菌の繁殖が抑えられます。

白絹病の発生を予防するには?

発生しにくい環境を作ることが大切

菌が発生する高温多湿の状況を避け、地植えの場合は風通しを良くしたり、鉢植えの場合は根詰まりを避けるようにメンテナンスをします。苗を新しく植えつける際は無菌苗を用意します。菌核がないか、白い糸のような菌が張っていないかチェックします。土壌が酸性になりにくいように土壌もチェックします。日本の土はもともと一般的には酸性寄りの場合が多く、調整が必要です。

白絹病のまとめ

・日光に十分当て、風通しをよくして過湿にしないように水はけをよくする

・密植を避け、茂りすぎた枝葉は剪定・整枝し、風通しをよくする

・発生したら発病した苗をすみやかに除去、処分

・発生した場所の土は入れ替えるか土壌所毒

・土が酸性になりすぎないように調整

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