アケビの花言葉|花の特徴、名前や花言葉の由来、種類
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アケビの花言葉、花の特徴、名前や花言葉の由来、種類、食べ方をご紹介。アケビは日本の山野に自生する落葉性のつる植物。
目次
アケビの花言葉

アケビの花言葉は「才能」「唯一の恋」
アケビとは|花の特徴、名前や花言葉の由来

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アケビは、春に花を咲かせ、秋に甘い実を実らせるつる性の落葉樹。つるを伸ばし、周囲の木などに絡みつきながら3m以上になります。柔らかな葉とつるから草本類のようですが、株元は木質化する木本類です。春の新芽は山菜として、秋の果実は甘味に、つるはかごを編んだりして利用されてきた、私たちの生活の中で役立ってきた有用植物です。
アケビの花が咲くのは4月~5月、1本の茎に雄花と雌花の両方が咲くのが特徴で、色は紫色や薄紫色、白色などがあります。3枚の花びらは正確にはがく片で、半透明で厚みと蝋細工のような光沢があり、ほんのりと芳香がします。雄花と雌花の見分け方は、花が大きいのが雌花、小さな花が複数個まとまって咲いているのが雄花です。春に花が咲いた後に一斉に芽吹く葉は、密度高く茂るので生垣にも利用されます。
果実は、ピンク色や紫色、茶色、まれに白で、10cm程度の瓜の様な形をしており、熟すと果皮が割けて白色のゼリー状の果肉を覗かせます。果肉の中にある無数の黒いものは種で、白い果肉に甘みがあります。この甘い果肉を鳥が食べて、中の小さな種を吐き出すことから、遠くまで子孫を残すことに成功しているようです。アケビは、果実が実るまで3年はかかるといわれていて、さらに1本では結実しにくいという特徴があります。育てているアケビの実を収穫したければ、2株以上を植え付け、気長に待つようにしましょう。
アケビの名前や花言葉の由来
アケビという名前の由来は、裂開した実が口を開けているようだから「開け実」が変化したという説が有力。また「開けつび(つびは女性器を指す古語)」が変化したという説もあります。アケビは漢字で書くと「木通」、これは漢方での生薬名で、水をよく通すつる性の木であることにちなみます。
アケビの花言葉「才能」は、新芽や実は食用に、つるはかごなどの生活用品になることから多才と賞されたことに由来しているそうです。
アケビの食べ方

アケビの果肉は、スプーンですくって食べます。山のなかで見つけたらそのままかぶりついても大丈夫。なかに小さな種がたくさん入っているので、果肉をしゃぶりながら口の中でより分けて吐き出します。
果皮は渋いので生食には向いていません。天ぷらや味噌炒めなど、加熱調理して楽しむことができます。天ぷらは、よく洗って衣をつけて揚げるだけ。味噌炒めは水にさらしてあく抜きをしてから調理します。味付けは、家庭料理の味噌炒めと同じです。豚肉や他の野菜を一緒に入れたりして、家庭ごとの味を楽しんでください。他にも春の柔らかい新芽をお浸しにして食べる地方もあります。
アケビの種類

アケビには、アケビ、ミツバアケビ、ゴヨウアケビの3種類があります。一般的にこの3種類の総称としてアケビと呼びます。
アケビ
アケビは、手のひらのように広がる5枚の小葉は鋸歯がない楕円形をしています。秋に熟す実はピンクを帯びた茶色で10cm程度の楕円形、縦に裂開します。
ミツバアケビ
ミツバアケビは、3枚の卵型の小葉を広げ、波打つような鋸歯があります。花はアケビよりも小ぶりで色が濃いのが特徴です。実はやや卵型に近い楕円形で赤紫色、熟すと縦に裂開します。
ゴヨウアケビ
ゴヨウアケビは、アケビとミツバアケビの自然交雑種で、両方の特徴を持ちます。葉は、3~5枚の波打つような鋸歯のある小葉、花はミツバアケビに似て小ぶりで濃い色をしています。実は実らないとされています。
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