トリカブト(鳥兜)の花言葉|種類、特徴、色別の花言葉

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トリカブト(鳥兜)は騎士の兜のような似た花を持つ、日本三大有毒植物のひとつ。トリカブト(鳥兜)の花言葉と種類についてご紹介。

 

トリカブト(鳥兜)の花言葉

トリカブト(鳥兜)の花言葉は「騎士道」「栄光」。

トリカブト(鳥兜)の明確な色別の花言葉はつけられていません。

 

トリカブト(鳥兜)について

科・属  キンポウゲ科・トリカブト属
和名  鳥兜
英名  Monkshood,Helmet flower
学名  Aconitum
原産地  日本、東アジア、北半球の温帯域
開花期  8~10月

 

トリカブト(鳥兜)の特徴

トリカブト(鳥兜)はキンポウゲ科の多年草で、花期は7月~10月です。紫、白、ピンクなどの花を咲かせ、全体に強い毒を持っています。トリカブトは日本三大毒草(トリカブト、ドクゼリ、ドクウツギ)の一つで、根を始めとした全草に毒があります。

このように毒を持つ植物の代表格として知られるトリカブトですが、実は生け花で広く用いられる、ポピュラーで育てやすい園芸種でもあります。

そのため、毒草と聞いて栽培できるの?と思う方もいらっしゃると思いますが、トリカブト(鳥兜)は花や葉の美しさから園芸品種が多くあり、売買も育てるのも問題ありません。

花名のトリカブト(鳥兜)は、舞楽の衣装として使われている鳥兜と花の形が似ていることから由来しているという説と、鶏の鶏冠(とさか)に似ていることからという説があります。トリカブトは英語では「Monkshood(修道士のずきん)」、「Helmet flower(カブトの花)」と呼ばれており、これも花の形に由来しています。

 

漢方では附子(ぶし)としてトリカブト(鳥兜)の根が使われています。

 

トリカブト(鳥兜)の種類

トリカブト(鳥兜)の品種は約300種あり、日本で自生しいているものはこのうちの30品種ほどです。花色は代表的な紫のほか、白やピンク、黄色などがあります。

トリカブト(鳥兜)は毒を持っていますが、ガーデニングや切り花としても使われれています。トリカブトの毒にはくれぐれも気を付けて使うようにしましょう。

 

トリカブト(鳥兜)の毒

トリカブト(鳥兜)は、少量で致死量に達するほど危険な毒を持っています。花や茎など、植物体全体に毒を持っていますが、特に根の毒が強いといわれています。手に傷があるときに作業をすると、その傷からトリカブト(鳥兜)の汁が入ってしまって危険だという話もあるほどです。

しかし、強い毒を持つというイメージがあるトリカブト(鳥兜)ですが、毒を弱める処理をした後に、漢方として使われることもあるそうです。

 

トリカブト(鳥兜)はケルベロスのよだれから生まれた

ギリシャ神話では、トリカブト(鳥兜)は地獄の番犬ケルベロスのよだれから生まれたという説があります。また、魔術の女神ヘカテーを支配する花とされているそうです。また、ヨーロッパではトリカブト(鳥兜)を庭などに埋めてはいけないとされているようです。

トリカブト(鳥兜)の根を、生肉に包んで狼を罠にかけたという話もあり、トリカブト(鳥兜)の持つ毒は昔から神話などでよく言い伝えられていたそうです。

 

日本三大毒草のひとつ

「ドクウツギ」と「ドクゼリ」、そして「トリカブト(鳥兜)」は日本三大毒草と呼ばれています。

ドクウツギは黒紫色の実に毒性があり、食べると呼吸困難を起こします。

ドクゼリはセリの葉やワサビの根に似ているため誤食が多く、呼吸困難、意識障害などをもたらします。

三種の中で最も毒性が強いのはトリカブトです。ただし、毒性を弱める処理をほどこせば麻酔薬や胃腸の薬として用いることができるようです。

漢方では乾燥させたトリカブトの塊根を附子(ぶし)として扱っています。

 

富士山はトリカブト(鳥兜)の山?

子どもは誰に教わったわけでもないのに、富士山の絵を描けるようになっています。

私たちの記憶に深く刻みこまれている富士山ですが、実はトリカブト(鳥兜)と深い縁があるようです。

トリカブト(鳥兜)の根は、トリカブトで中毒を起こした際に顔がひどい表情になることから「附子(ぶす)」と呼ばれます(生薬として扱う場合はぶしと読みます)。

富士山周辺には「オオサワトリカブト」がよく見られるため、「ぶす」が「ふじ」に転じ「富士」になったという説があるのです。

ちなみに富士山が最初に登場する文献は、奈良時代の『常陸国風土記』。ここでは「福慈(ふじ)」の字が当てられています。

 

トリカブト(鳥兜)はなぜ危険なのか?

トリカブト(鳥兜)の毒は口にさえ入れなければ基本的には大丈夫です。ただし、樹液のついた手を口元につけてしまう可能性もあるため注意が必要です。トリカブトを扱うときは必ず手袋をつけ、使用後はよく洗っておきましょう。

トリカブト(鳥兜)は多年草です。育てている時はよく注意していても、やがて存在を忘れてしまい、庭草の間に雑草のようにまぎれていることがあります。

根ごと引き抜かなければ、ずっと生え続けていることを覚えておきましょう。 最も危険なのは野山に出かけた時です。

ヨモギの葉やニリンソウによく似ているので、間違えて採取されることが多いのです。トリカブト(鳥兜)とヨモギは葉裏と茎の毛の有無や匂いで違いが分かると言いますが、一緒に群生していることがあるため、素人の採取は危険です。

トリカブト(鳥兜)とニリンソウはほとんど見分けがつかないので、判断する場合は花を見ます。春頃に白い花が咲いている場合はニリンソウで、秋頃に花が咲いていればトリカブト(鳥兜)です。

しかし、花がどちらも咲いていない時期があるので、やはり素人の採取は危険です。

トリカトの(鳥兜)とモミジガサもヨモギと同じく葉に生えている綿毛の有無で判断しますが、環境によって綿毛が無い個体が存在する可能性があるので、素人の採取は危険です。

▼トリカブト(鳥兜)の育て方など詳しい情報はこちら

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