9月12日の誕生花|クズ(葛)

LOVEGREEN編集部
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9月12日の誕生花は「クズ(葛)」です。「クズ(葛)」について、花言葉や基本情報、色別の花言葉、豆知識など気になる情報をご紹介!
9月12日の誕生花
9月12日の誕生花は「クズ(葛)」
「クズ(葛)」の花言葉は「芯の強さ」「快活」「活力」「根気」「努力」「治癒」
クズ(葛)について
科・属 | マメ科・クズ属 |
和名 | 葛 |
英名 | kudzu |
学名 | Pueraria lobata |
原産地 | 日本、中国、朝鮮半島 |
開花期 | 8月~9月 |
クズ(葛)の特徴
クズ(葛)は、秋の七草にも入っている多年生のつる植物で、日当たりの良い山野に自生しています。寒い地域では冬の間は地上部は枯れ、春になるとまた芽吹き、つるを伸ばして生長します。昔から人々の暮らしの中で使われてきた身近な植物です。
クズ(葛)は、夏に赤紫色で甘い香りがする花を咲かせます。根は山芋のように大きく育ち、クズ(葛)の塊根からとったデンプンは「くず粉」として和菓子の葛餅の原料となることはよく知られています。葛切(くずきり)も、クズ(葛)のデンプンを原料としています。塊根は漢方薬(葛根)に加工したり、葛根湯としても親しまれています。また、クズ(葛)のつるは葛布(くずふ)に織って着物にしたり、葉は家畜の飼料にもされてきました。
クズ(葛)の名の由来は、今の奈良県である大和国吉野川上流の国栖(くず)が葛粉の原産地であることが由来しているようです。国栖の人がこの植物を売り歩いたことにより、クズと呼ばれるようになったという説もあります。
クズ(葛)の学名のPuerariaは、19世紀のスイスの植物学者マルコ・プエラリに由来します。
クズ(葛)の大きな葉は、葉の表と裏で色が違い、裏側の葉は毛が生えて白みを帯びて輝くことから「裏見草」と呼ばれていました。平安時代には、この「裏見」と「恨み」をかけてクズ(葛)を取り上げた歌が多く詠まれています。
さらには、クズ(葛)の葉を馬が好んで食べることから、ウマノボタモチ、ウマノオコワなどの方言もあります。
クズ(葛)のつるはひと夏で10mぐらい伸び、まわりの木々を覆ってしまうぐらいの生命力があります。明治時代には日本からアメリカに輸出されるようになり、河川の土壌流出を防ぐ目的の植物としても普及しましたが、次第にその繁殖力を制御できなくなり「グリーンモンスター」と呼ばれてしまっている現状もあります。
クズ(葛)は、地上部だけを刈り取っても繁殖は防げません。繁殖しすぎて困る場合は、根を掘り起こして除草するか地上部を刈り取って防草シートを敷いて生えないようにします。
クズ(葛)の種類
クズ(葛)は一般的な紫花の他に、白い花を咲かせるシロバナクズ、薄い白色が入り桃色の花を咲かせるトキイロクズ(朱鷺色葛)などがあります。また、沖縄には青紫色の花を咲かせるタイワンクズも自生しています。
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