三角葉アカシアとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- 三角葉アカシア
- 学名
Acacia cultriformis
- 英名
- knife-leaf wattle
- 科名
- マメ科
- 属名
- アカシア属
- 原産地
- オーストラリア
三角葉アカシアの特徴
三角葉アカシアは、オーストラリア原産のアカシアの一種です。三角形の形をしたシルバーリーフの葉が印象的で、全体として見るとギザギザしたような枝ぶりが面白い見た目です。
英名ではナイフリーフワトルと呼ばれ、ナイフのようなシャープな印象の葉は、花が咲いていない時期も観賞価値があります。
ブッシュ状に生長し、株元から広がるように扇状になります。シャープな葉と扇のようにカーブのある枝ぶりのバランスが目を引き、シンボルツリーとしても人気があります。
開花は春で「ミモザ」の名前で親しまれているギンヨウアカシアより若干遅咲きです。ギンヨウアカシアより矮性でコンパクトにまとまるため、地植え、鉢植えの両方で栽培可能です。
三角葉アカシアの詳細情報
園芸分類 | オーストラリアプランツ |
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草丈・樹高 | 2~4m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 黄色 |
開花時期 | 3月~4月 |
三角葉アカシアの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 |
三角葉アカシアの栽培環境
日当たり・置き場所
三角葉アカシアは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。真夏に強い西日が当たる場所への植栽は避けましょう。
関東地方以西なら地植えでの栽培も可能です。霜が毎日降りるような寒冷地は鉢植え栽培にし、冬は軒下または室内管理が適当です。
用土
特に土質を選ばびませんが、水はけが良い土が適しています。
三角葉アカシアの育て方のポイント
水やり
三角葉アカシアは乾燥を好みますが、水切れには弱いので注意しましょう。特に花芽がついたあとに水切れを起こすと、花が開かずに終わってしまうことがあります。
地植えは、植え付け直後以外は雨にまかせて問題ありません。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。
肥料
やせ地でも育つため、地植えの場合は追肥はほとんど必要ない場合もあります。
鉢植えは、株の生育や葉の色を見ながら春と秋に控えめに与える程度でよいでしょう。
オーストラリア原産のアカシアは、多肥やリン酸が多い肥料を与えると弱ることがあるので注意しましょう。最近はリン酸の配合が少なめのオージープランツ専用肥料が専門ショップなどで販売されています。
病害虫
日当たりと風通しの悪い場所で栽培すると、カイガラムシが発生することがあります。
三角葉アカシアの詳しい育て方
選び方
節間のつまった、葉の色が美しい苗木を選びましょう。三角葉ミモザの鉢ものは樹形にとても個体差があります。「単幹で途中から枝分かれしているもの」「株立ち」などによっても見た目が大きく変わります。こだわりのある方は、いくつかの苗木を見比べてお気に入りの樹形を選びましょう。
植え付け
植え付けは春か秋が適時です。ある程度の寒さには耐えますが、できれば根を張る期間をたくさん与えられる春から初夏に植え付け、冬前までにしっかりと根付かせておくとよいでしょう。根付くまでは支柱を添えて幹を保護すると株が安定します。
鉢植えは、購入したサイズより1~2回り大きめな鉢に植え替えましょう。地植え、鉢植えとも植え付けたら、たっぷりと水を与えます。
仕立て方
枝分かれしやすく主幹が傾きやすいため、支柱を立てて直立させましょう。左右のバランスが良い枝ぶりにするには、購入の際に枝ぶりの良い樹形を選び、剪定でバランスよく仕立てます。
剪定・切り戻し
花の開花後に伸びた枝の切り戻しや混みあった枝の間引き剪定を行います。剪定する位置は、切り戻す枝の基部から数センチ付近の新芽や葉を残したところで剪定すると剪定による枯れこみを防ぐことができます。
11月後半の三角葉アカシア 夏以降は花芽が目視できます
夏以降の剪定は、翌春の花芽を切ってしまうことになるので不要枝にとどめます。
植え替え・鉢替え
鉢植えは、1~2年に一度、一回り大きな鉢に植え替えましょう。真夏を除く春から秋にかけてが植え替え適時です。
花
春に黄色い花が開花します。
収穫
花や枝は切り花やドライフラワーとして楽しむことができます。
夏越し
真夏の気温、日差しが厳しい地域の鉢植えは、明るめの半日陰程度の場所に移動し、水切れに注意しましょう。花芽ができた後に完全に水切れを起こすと、翌春に開かずに終わることがあります。
冬越し
関東以西ならば戸外で越冬可能です。株元にマルチングをして寒さ除けをしましょう。霜が毎日降りる地域や寒冷地では、鉢植え管理で室内に取り込み、晴れた昼間は株を太陽に当てましょう。