ゼフィランサスとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ゼフィランサス
- 学名
Zephyranthes
- 英名
- Rain lily、Zephyr flower
- 和名
- タマスダレ、サフランモドキ
- 科名
- ヒガンバナ科
- 属名
- タマスダレ属
- 原産地
- 中南米、西インド諸島
ゼフィランサスの特徴
ゼフィランサスは、初夏から秋にかけて花を咲かせるヒガンバナ科の球根植物。代表的な種類として「タマスダレ」や「サフランモドキ」があります。英名レインリリーは、土が乾燥している状態でまとまった雨が降った後に一斉に花を咲かせることにちなみます。
代表的な種類のタマスダレは、群生して咲く姿が美しく、花壇や芝生の縁取りなどにまとめて使われます。強健で日本の気候にも合い、よく分球して増えるため半野生化しているのも見かけます。
種類によって花の大きさ、開花時期、耐寒性、葉の形状が違いますが、どの種類も水はけさえ良ければ土壌をあまり選ばない育てやすい花です。耐寒性の強い品種は、数年植えっぱなしで毎年花を咲かせます。暑さ、乾燥、多湿に強いものが多く、近年の日本の夏の気象にも負けることなく美しい花を咲かせます。
なお、ゼフィランサスはヒガンバナ科の植物なので、植物全体に毒性があります。葉はニラに、球根はラッキョウやノビルなどに似ているので、家庭菜園付近に植えるのは避けましょう。
ゼフィランサスの詳細情報
園芸分類 | 球根 |
---|---|
草丈・樹高 | 20~30cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 白、ピンク、黄色、赤、オレンジ |
開花時期 | 6月~10月(品種による) |
ゼフィランサスの種類
ゼフィランサス・カンディダ
別名タマスダレ。ゼフィランサスの中でも最も強健で耐寒性も強い。白花。
ゼフィランサス・カリナタ
別名サフランモドキ。花径5~6cmの桃花。
ゼフィランサス・キトリナ(シトリナ)
別名キバナサフランモドキ。黄花の代表品種。小輪。
タマスダレの花言葉
ゼフィランサスの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
球根植え付け |
ゼフィランサスの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりが良い場所~半日陰程度を好みます。ただし、1年を通して半日陰程度だと、日当たりが良い場所より花つきが悪くなることがあります。
用土
水はけの良い土を好みます。雨の後にぬかるむような場所への植え付けは不向きです。
鉢植えは、花用の培養土で問題なく育ちます。
ゼフィランサスの育て方のポイント
水やり
地植えは、植え付け直後以外は雨にまかせて問題ありません。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。
肥料
野生化するほどなので、地植えの場合は無肥料でも育つことがあります。花つきや葉色の様子を見て与えましょう。
鉢植えは、植え付け時に元肥を施し、その後は春の芽が動き出す頃と秋に少量の緩効性固形肥料を与えます。多肥は球根が腐る原因になるので注意しましょう。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
ゼフィランサスの詳しい育て方
選び方
球根は、カビの生えていないきれいなものを選びましょう。
いくつかの種類があり、品種によって開花期、花の大きさ、草丈、冬期の葉の状態などに違いがあります。横を向いて咲くタイプと上を向いて咲くタイプがあるので、植え付け場所に合った品種を選ぶとよいでしょう。
植え付け
球根の植え付けは霜が降りなくなる3月下旬から4月頃が適期です。
庭に植える際は、球根を3cm程度の間隔で、深さ5cm程度に植え付けます。ある程度密植して植えた方が美しく見えます。
鉢植えは5号サイズの鉢で5~7球程度が目安で、球根上部が土で隠れる程度の浅植えにします。
植え付け深さなどは種類によっても多少違うため、球根についている説明書きを確認してから植え付けましょう。
剪定・切り戻し
花が終わったら花茎を株元でカットします。葉は球根の生長に必要な光合成をする部分なので、刈り取らないようにしましょう。
植え替え・鉢替え
花付きが悪くなったら植え替えましょう。
植え替える時期は、芽が動き出す3月頃が適時です。芽が動いてから球根をいじると、その年は開花しないことがあります。
花
初夏から秋にかけて開花します。種類によって開花時期が違います。
冬越し
種類や植栽地域によって、冬も常緑を保つものと枯れるものがあります。種類によって耐寒性が違うので、球根を購入した際に説明書きで確認しましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
分球で増やします。こぼれ種で増えることもあります。