ムシトリスミレとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
ムシトリスミレ
学名

Pinguicula vulgaris

英名
Butterwort
和名
虫捕菫
科名
タヌキモ科
属名
ムシトリスミレ属
原産地
北米、日本、ユーラシア大陸など

ムシトリスミレの特徴

食虫植物というややおどろおどろしい名前に反して、スミレに似た紫色の可憐な花をつけます。 小さな毛の密生した葉の表面から粘液を出し、虫を捕えて消化します。粘液がこぼれないように、葉の縁が反り返っているのが特徴的です。 学名の「ピンギキュラ」でも流通しています。複数の種や変種をまとめてピンギギュラ、ムシトリスミレとして扱っている場合も多く、微妙な育成法の違いから失敗させてしまうことがあります。暖地性で比較的暑さに強い北米産か、山野草に近いデリケートな扱いの必要となるメキシコ産かをチェックしておきましょう。

ムシトリスミレの詳細情報

園芸分類 食虫植物
草丈・樹高 ~30cm程度
耐寒性 やや強い
耐暑性 やや弱い
花色
開花時期 2月~6月頃

ムシトリスミレの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
植え替え
開花

ムシトリスミレの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりを好みます。

用土

肥料分の少ない用土で栽培します。水苔のみ、または鹿沼土、ピートモス、川砂を混合したものを用います。

ムシトリスミレの育て方のポイント

水やり

湿り気を好む一方、鉢の中に水がたまっていると根腐れしやすくなります。浅く水を張った容器(受け皿)の中に鉢を置き、底面から給水させる「腰水」での管理がおすすめです。

肥料

種によりますが、肥料分のほとんどない高地の岩石地帯が主な生息地です。生育が著しく鈍いと感じる時以外、肥料は与えません。

病害虫

用土から葉に雑菌がついて枯れてしまうことがあります。苔やカビがつてきたら表面の用土を交換して、清潔に保ちましょう。

ムシトリスミレの詳しい育て方

選び方

他の食虫植物にも共通することですが、他の客に葉をいじられ、変色してしまっている株をよく見かけます。気に入ったものがなければ通販をおすすめします。

種まき

種はたいへん小さく、ほとんどが苗で販売されています。暖かい時期に湿らせた水苔の上にまきます。葉挿しで容易に増やすことができます。

植え付け

根の動き出さない真冬から春の間に行います。水苔の場合はすべて交換。株が大きくなっていれば、株分けもできます。

剪定・切り戻し

枯れた葉を取り除く以外、剪定は必要としません。食虫植物は葉をいじられることをとても嫌います。水やりの際も葉にかからないよう注意しましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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