エリンジウムとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
エリンジウム
学名

Eryngium

英名
Flat sea holly
和名
マツカサアザミ(松笠薊)、エリマキアザミ(襟巻薊)
別名・流通名
エリンジューム、エリンギウム
科名
セリ科
属名
エリンギウム属
原産地
ヨーロッパ、南米、北米、中央アジア

エリンジウムの特徴

エリンジウムは、球状や円柱状のユニークな光沢のある花を咲かせる多年草(二年草)。花の周りをとがった苞が囲み、花と苞の色のコントラストも魅力的です。独特な造形美を感じる花は、切り花として人気があり、エリンジューム、エリンギウムという名でも流通しています。

和名は、マツカサアザミ(松笠薊)、エリマキアザミ(襟巻薊)など、アザミとついていますが、エリンジウムはセリ科の植物です。いずれも花の雰囲気や形、花と苞の関係から名前がつけられたようです。

エリンジウム

高温多湿を嫌い、蒸れると弱るため、暖地では梅雨や長雨の時期に弱ることがあり一年草扱いされることもあります。寒冷地では年々大株に育ち、枝分かれしてたくさんの花が咲き、庭に植えると色や形の美しさが目を引く存在になります。

エリンジウムの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 30~200cm(品種による)
耐寒性 品種による
耐暑性 品種による
花色 青、紫、白、クリーム、茶、緑
開花時期 6月~8月

エリンジウムの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花

エリンジウムの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い場所が適しています。

冷涼な気候を好み蒸れると弱るため、梅雨や長雨の時期にぬかるむような場所への植え付けは不向きです。

用土

水はけの良い土を好みます。土が酸性に傾いている場合は、苦土石灰などをまいて調整してから植え付けましょう。

鉢植えは、草花用の培養土で問題なく育ちます。

エリンジウムの育て方のポイント

水やり

乾燥を好む植物なので、過湿にならないように管理します。

地植えは、根付いてからは水やりの必要はありません。

鉢植えは、鉢の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをしましょう。

肥料

肥沃な土なら特に施肥の必要はありません。必要に応じて、春と秋に施す程度で十分です。

病害虫

目立った病害虫の害はありません。

エリンジウムの詳しい育て方

選び方

たくさんの品種があり、品種によって草丈が違います。背丈が高いものは地植え向きですが、矮性種は鉢植えでも栽培可能です。

基本的には冷涼を好む性質ですが、耐暑性のある品種、改善して育成された品種もあります。温暖地では耐暑性に優れた品種を選ぶとよいでしょう。

植え付け

春と秋が植え付け適時です。個体差はありますが、温暖地での庭への植え付けは秋に行い、開花時期までの栽培期間を長く取った方が初年度からたくさんの花を楽しめます。また、高温多湿に弱いため、水はけが良く地温が上がりすぎない場所に植え付けると宿根化しやすくなります。

品種によって草丈にかなり違いがあるため、草丈を確認してから植え付けましょう。直根性なのでポットから苗を抜いたら根を崩さずにそのまま植え付けます。

仕立て方

背丈が高くなる品種は、支柱を立てて風などで倒れるのを予防しましょう。

剪定・切り戻し

開花後、枯れこんできたら全体的に株元で切り戻します。

植え替え・鉢替え

直根性のため、大株になってからの植え替えは不向きです。

鉢植えは、1~2年に一度、鉢の中が根でいっぱいになったら一回り大きな鉢に植え替えましょう。

エリンジウム

初夏から夏にかけてたくさんの花が開花します。

収穫

切り花やドライフラワーとして楽しむことができます。切り花として流通しているエリンジウムだけでも数十品種があり、国内産のほか、輸入ものもあります。

夏越し

多湿による蒸れに注意しましょう。寒冷地では問題なく夏越しできますが、温暖地では梅雨や長雨の時期に株が蒸れたり、根腐れして枯れることが多くなります。鉢植え栽培は、雨が続く時期は軒下などに鉢を移動させましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

種まきと株分けで増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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