アンチューサとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- アンチューサ
- 学名
Anchusa
- 和名
- 牛の舌草
- 別名・流通名
- アルカネット、アフリカワスレナグサ、ウシノシタグサ
- 科名
- ムラサキ科
- 属名
- アンチューサ属
- 原産地
- アフリカ、ヨーロッパ、トルコ他
アンチューサの特徴
アンチューサは、ワスレナグサやシノグロッサムに似た、青や水色の可憐な花が初夏に開花するムラサキ科の草花。品種によって一年草と多年草があります。高温多湿に弱いため、多年草に分類される種類でも一年草扱いされることもあります。種類によって草丈がかなり違い、矮性種から背丈が1mを超える品種もあります。
ひとつひとつの花が小さいため、背丈が高くなる品種でも周りの植物を圧倒するような雰囲気はなく、青や水色の透明感のある花色が初夏の庭を彩ります。矮性種は春から初夏に咲く草花との寄せ植えに使われています。
アンチューサの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 20~150cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
花色 | 青、水色 |
開花時期 | 4月~6月 |
アンチューサの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
開花 |
アンチューサの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しが良い場所に植えましょう。
高温多湿に弱い性質で、一年草タイプは夏前までの寿命です。多年草のアンチューサは、真夏だけ半日陰になるような場所で、それ以外の季節は日当たりが良い場所が最適です。
用土
やや酸性土壌を好みますが、水はけが良ければ特に土は選びません。
鉢植えは、草花用の培養土で問題なく育ちます。
アンチューサの育て方のポイント
水やり
地植えは、根付いてからは水やりの必要はありません。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水を与えましょう。
肥料
地植えは、草花が問題なく開花している土なら施す必要はありません。
鉢植えは、緩効性肥料を定期的に施しましょう。
多肥を好まないため、肥料をたくさん必要とする植物の近くに植えないほうがよいでしょう。過肥だと花付きが悪くなったり、徒長したりすることがあります。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
アンチューサの詳しい育て方
選び方
下葉に蒸れがなく、葉の色がきれいで徒長していない苗を選びましょう。品種によって草丈にかなり違いがあるので、植える場所に応じた品種を選ぶとよいでしょう。鉢植えでの栽培も可能です。
種まき
種まきは、9月中旬から10月に行います。移植を嫌うので、直まきかポットに数粒ずつまいて、良い芽を残して育苗するのが手軽です。
嫌光性なので、種をまいたあとは必ず薄く土をかけましょう。
植え付け
地植えは、霜の降りる心配のない秋か早春が植え付け適時です。草丈は矮性から高性まで様々です。品種に応じた場所に植え付けましょう。
仕立て方
草丈の高い品種は、支柱で保護すると風対策になります。
植え替え・鉢替え
多年草のアンチューサは、1~2年に一度、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
花
流通している主な品種は、春から初夏が開花時期です。一度切り戻すと秋まで開花するものもあります。
種を採る目的がないなら、終わった花茎は早めに切り戻しましょう。
夏越し
アンチューサは高温多湿に弱い性質のため、梅雨や長雨の時期に蒸らさないように注意しましょう。鉢植え栽培は、雨が多い時期は軒下、真夏は半日陰程度の場所に移動させるとよいでしょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
種で増やすことができ、環境に合うとこぼれ種で増えることもあります。それぞれの株は短命な部類の多年草なので、絶やしたくない場合は種で更新していくことをおすすめします。